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表題作艶悪

東原辰雄,37歳,川口組若頭
執行貴史,28歳,弁護士

その他の収録作品

  • 二度目の陥落
  • 因果なやつらの昼下がり
  • first impreesino
  • 茶室談話-その後の織と佳人-
  • あとがき

あらすじ

弁護士の貴史が、強引に極道若頭の東原に抱かれてから半年。
常に東原の都合で呼び出されては、快楽に喘がされるだけの関係。
気まぐれで自分勝手な冷たい男だと思うのに、貴史は惹かれていくのをとめられない。
一方、東原の周囲は発砲事件がもとで、にわかに緊迫感を増していき…。
傲慢な若頭×意地っ張りな若手弁護士の惚れたら最後、狂おしい苛烈愛!!
「情熱」シリーズ番外編が新作書き下ろしと、入手困難なショート小説を収録して復活!!

(出版社より)

作品情報

作品名
艶悪
著者
遠野春日 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
ひそやかな情熱
発売日
ISBN
9784799713099
3.9

(22)

(6)

萌々

(11)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
83
評価数
22
平均
3.9 / 5
神率
27.3%

レビュー投稿数5

言葉足らずな愛

メインは川口組若頭と弁護士執行貴史のお話し。
今までは男女問わず手広く遊んでいた東原でしたが、貴史に出会い惹かれていきます。
これまでの情人とは扱い方も違う特別な存在だ認識しているのに、貴史本人に対しては傲慢な態度で甘い言葉の一つもかけることができません。

そんな東原の態度に不安を感じつつも、突き放して関係を終わらせることができない貴史。
ある日、東原にライバル心を燃やす男に拉致監禁されてしまいます。

離れてみてお互いの存在の大きさに気付いた二人でしたが、やはり言葉足らずで不器用です。
でもその不器用さがよかった!

サブのカプ 宗親(組長の息子)と織もよかったです。
宗親も東原同様に言葉足らずで傲慢な愛し方しかできません。
そんな宗親にようやくキスしてもらえて嬉しそうな織がかわいかったです。

3

こっちもやっと言った「愛してる」の言葉

色悪から2年半出会いから3年ほど経った頃。
遥 × 佳人のシリーズでいうと結晶で記憶喪失から回復してより一層結びつきが強くなり雨降って地固まるといった事件の一月後、佳人が貴文の家から出た8日後になります。
同居していた佳人が遙の元に戻りふと自分を振り返った時、東原との虚しい関係を考え直したほうがいいと思い直した貴文。

手放す気はないと言いながらもちっとも優しくないし愛情が伝わらないではいつか心が離れてしまっても仕方ないですよ東原さん。
敵を欺くためとはいえ貴文にすらわざと気の無いそぶりをして性欲の捌け口だと思わせてしまうなんて…

お前を守るためならなんでもするとかこんな気持ちになったのは初めてだなんて熱い告白されたらもうついていくしかないでしょう…
でも、口のうまい武島を信用してしまったことには嫉妬して「お前は本質を見極められるやつだと思っただなんて拗ねたこというのはかわいかったです。

艶悪では散々宗親にしてやられプライドが傷つくられ忸怩たる思いでいた東原がやっと片を付けることができてスッキリしました。
それも偶然とはいえ貴文の活躍のおかげで。
宗親が東原の前に参りましたとばかりに膝を折り本物の極道のお覚悟と実力を持った男にも”遊んでもらって”いたことを理解し、艶悪で貴文解放と引き換えに奪った実入りのいい店舗とビルを変換返還したのもよし。
東原の足を引っ張る幹部も悪行がばれ失脚。
いろいろ片付き二人の関係も落ち着き言葉や態度にははっきりしないけれど愛情の深さと執心のほどはよーくわかりました。

お幸せに。

1

最新シリーズ前の復習版

「情熱」シリーズ、東原と貴史の過去の出来事が描かれている再販新書です。
書下ろしに「茶室談話-その後の織と佳人-」を書き加え、更に過去の番外編ショートも
2編スペシャルバージョンとして収録されています。

このシリーズのファンの方で、手に入らなかった人にはお楽しみなショートかも。
既に読んでる人には茶室談話を楽しみに再度お手に取って、プロローグ的な意味で
再読しながら、この極道のくせに焦れったいと思える東原と貴史の過去をしっかり
読み込んで次回のシリーズ新作ALL書下ろし作品を楽しみにしたいですね。


2

3カップル目登場

「情熱」シリーズ番外編、2006年出版の新装版です。表題作とショート4作品が収録されています。両方の目線で進んでいくので読みやすいです。

新装版の出版順からすると「艶恋」が先になるのですが、時系列から言うとこちらを先に読む方が良いです。

情熱シリーズは1作目「ひそやかな情熱」、2作目「情熱のゆくえ」を読んでいれば、この番外編に飛び込んでOKだと思います。シリーズ主役である佳人が遥の元を離れて、この作品の主役の貴史宅にいたということが語られる部分が気にならなければ、読む上では特に支障ありません。

2作目「情熱のゆくえ」で東原×貴史の関係が気になり、シリーズを一休みしてこの番外編を手にしたのですが、この作品で3カップル目・宗親×織が登場です。

いずれも愛を素直に表現できない攻め×愛されているのに気がつかない受けという似たようなカップルが3組なので、食傷気味な方も出てしまうかもしれませんが、私は好きな設定なので楽しめました。でも、やっぱりシリーズの遥×佳人が一番良いと思います。この作品には登場しないので申し訳ないですけれど、単に自分が極道だから身の安全のために、という理由じゃない遥の言動は読み応えがありますね。ただ、この作品では佳人はまだ香西の愛人です。

イラストでは佳人の着物姿が素敵でした!

「艶悪」
組長の息子の宗親が、貴史を誘拐し、東原を脅します。

「二度目の陥落」
貴史が主人公。東原との二度目の逢瀬の話です。

「因果なやつらの昼下がり」
貴史が主人公。織の家を訪問し、その帰りに東原の車に乗せられます。

「first impreesino」
東原が主人公。遥との話です。

「茶室談話-その後の織と佳人-」
佳人が主人公。表題作で、貴史が東原の迎えで帰った後に来たときの話です。

2

書き下ろしのみの評価です。

書き下ろし読みたくて… 購入、迷ったんですがね…
本編は旧版でレビュー済みなので、追加のストーリーのみを。

ああっ、ちょっと残念に思ってしまった私がいる。
本編の主役が東原×執行だったので、書き下ろしのストーリーは
てっきり2人のお話かと期待してました。

が、メインは佳人と織。
ですが佳人が香西の愛人をしてた頃のお話なので
遥×佳人の話ではなく、だからといって宗親×織でもなかったので拍子抜け?
書き下ろしのタイトルが「茶室談話-その後の織と佳人- 」だったので
「その後」の意味を取り違えたようです私は…(^^;)
本編のその後かと勘違いしてしまった。
通販は中が見れないからタイトルだけで決め付ける事があるので
その分の失敗も多いね…

1

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