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表題作1、2の3で恋をする

猫実雅紀28・日米共同出資の大手薬学研究所の研究員
堀江サトシ28・並の大学から商社に入る平凡な会社員

あらすじ

強引マイペースな天才科学者・猫実と、平凡なサラリーマンのサトシは高校時代からの腐れ縁。そんな友人を前に、サトシが乙女みたいにドキドキと恋に落ちていく理由は、猫実が開発した惚れ薬を飲まされたから。実験体として一緒にいるうち、お互いに見たことない相手の一面を知っていき、友人だった関係が変化していく。そんな時、副作用でサトシの恋心が急激に変化してしまい??!?

イラスト:茶々ごま

作品情報

作品名
1、2の3で恋をする
著者
高将にぐん 
イラスト
茶々ごま 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861346170
3

(10)

(0)

萌々

(2)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
28
評価数
10
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

それでも惹かれる

【B弁当Lラブ】1、2の3で恋をする PV
http://www.youtube.com/watch?v=DHTaaVYiTJs

作者さん自らがキャラ弁と言う手法を用いて
作品のPVを作る…これは斬新です。

では翻って作品は斬新かと言うと…読者を選ぶだろうと
言う意味では斬新だと思います。
評者の読後感から断言するのは少し危うい気もするのですが、
この作品の世界に浸れてしまうのはある程度BLを
読みこなしている腐兄腐男子ではないだろうか、と。

多分この作品は『男』にとって諸刃の刃なのですよ。
ファンタジーだと割り切るのも一つの対処法でしょうけど。

1

ツッコミどころ多いけど、サラッと読めて可愛いお話

猫実のサトシに対する想いが、ストーリーが進む中で明かされてゆきますが、高校時代から今に至るまでかなりの執着っぷり。それをひとつずつ思い出し気づくサトシ。両者の鈍感無自覚さが可愛く萌でした。
猫実は天才研究者でありながら興味の有無が極端で、自他の感情に疎く幼い一面があります。サトシ、猫実共にそれぞれの感情の推移に不自然さを感じなかったので、突飛なキャラクターでしたがさらっと楽しく読めました。あらすじからの想像を良い意味でも悪い意味でも一切裏切らないストーリー展開でした。
途中出てくるドイツ語の会話は、会話内容がサトシに分からないということで後からストーリーに絡むのかと思いきや、ただの研究所での猫実の人間関係の(あと研究者らしさの?)表現だったようで、伏線かなと思ったけど何事もなく終わってゆく感じは随所にありました。サトシの会社の社長令嬢が多分片思いだったろうに猫実登場後一切ストーリーに絡んで来ないこととか、会社の上司から恋愛事について電話があった後のサトシの会社での様子とか。入院から年末の連休まで仕事の描写がなかったので、社会人ぽさが薄れたかもしれません。
副作用の治療が終わった後、サトシが研究所を訪れた際の猫実のいじらしさが切なかったので、もうひとつ萌。

0

惚れ薬の後遺症が怖い

高校時代の同級生で受け様は普通のリーマンで攻め様が天然も入っている唯我独尊。
天才マッドサイエンスと言ってもいいような攻め様は、唯一の高校時代からの友人の
受け様を勝手に治験者にして自分が開発中の薬を飲ませる暴挙に出る。
しかし、それを知った受け様は怒りよりも攻め様ならやりかねないって呆れて終わる、
そんな風に相手を思える親しい友人だったりします。

天才ゆえにあまり他人に興味が無いし、名前も顔も覚えられない攻め様が唯一認識出来る
受け様の存在なのですが、攻め様の開発した薬の副作用で攻め様に取っては辛い流れに
自業自得とも言うべき展開なのですが、その為に逆に恋心に受け様が気が付く
結果オーライな作品です。
攻め様にとっての受け様の存在がかなりウエイトを占めている感じなのですが、
その相手に一服盛ってしまう気持ちはちょっと理解出来ないかも(笑)
攻め様が開発した薬がキッカケで本物の恋をするまでのストーリーでした。

4

消化不良なエンディング

キャラがすごく立っていて、素敵な攻めさん、健気な受けさんだと思いました。

しかして、お話の流れが…
作者さんがここはノッて書いたのかな~、という所と
そうでない所の差があるように感じました。
とくに惚れ薬の副作用(反作用?)の描写はすごく濃くて、
読んでいるこっちが萌えから醒めて怖いな、と引いてしまいました。
「惚れ薬のおはなし」という時点でファンタジーなんだから、
ドーパミンとかフェニルアチルアミンって言葉は必要だったのだろうか…

あと、恋のライバルになるか!?と思われた仕事先の女性と、
攻めさんのお兄さんはただの通りすがりキャラだった辺り
それならそこまで丁寧に描写しなくてもよかったんじゃないかな。

エンディングの攻めさんの口説き文句は最初の方ほどの説得力がなくて、
ちょっと淋しさすら感じました。
イラストは27-28歳にしては若すぎる気も。
でも眼鏡大好きだし、お洒落でインドアな男の子も好きだから萌つけます。

2

惚れたはれたも・・・!?

毎度、可愛くて好きなさかさんのお話であります。
あとがきにある、こういう二人~の関係性を表したたとえ話の行。
なるほどな~ww私もそういうの好きだわ( ´艸`)思わずキュン。
全体的にも可愛らしいお話でした。

高校のときからの昔馴染み。そして親友な二人。
「実験」と銘打って飲まされた薬はまさかの惚れ薬!?
ちょっ!!から始まるお話なのです。
私、てっきりもともと受には恋心があって、その上で惚れ薬飲まされたのかと思っていたんですが、そうでもなかったんですな。
ま、火種はあったんでしょうけども。
さて、そしてその惚れ薬を飲んで初めて見た相手を好きになる。
つまり攻を好きになった受はどーなるかというお話。

毎日嬉しくて、楽しくて、ふわふわして、
ちょっとしたことに一喜一憂する。そんな自分が嬉しい。
けれど、あくまでも検体であること、攻にしてみれば実験台。
それ以上でもそれ以下でもないことが悲しくて・・・
そこからどーなるかなお話なのです。
絵柄のせいか、どっちも受け臭いなと思いながらの後半までの流れはすごく好き。
好き・・だったんですが、ん~・・・最後の合体は正直なくても良かったかなと思うのです。
この感じならなくてもなんかキュンで終わるなと
思った矢先の合体(´Д⊂エロスキーの私の言葉とは思えないあれですが
好き⇒俺も⇒合体。のテンプレがどうしても現実世界に引き戻されるといいますか。
この展開でも巧い人もおるんだけどもな
最終「エロ必須」の必然的にとってつけた感を感じてしまいました。
もうすこしそこは大事にせっかくだから大事に、別枠であっても良かったかなと思うのでした。難しいのかなー

1

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