さよなら

sayonara

さよなら
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×28
  • 萌10
  • 中立1
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
5
得点
88
評価数
28件
平均
3.3 / 5
神率
17.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥638(税抜)  ¥689(税込)
ISBN
9784778114510

あらすじ

天木怜也にとって荻生田大成は恋人であると同時に、孤独な子供時代を支えてくれた家族以上の存在だが、近頃すれ違いが続いていた。久々に会えた日、二人の乗った車が事故に遭う。怪我をした天木はしばらく大成に面倒を見てもらうことになるが、連れていかれたのは見知らぬ家で、大成は甲斐甲斐しく世話をしてくれるもののどこか他人行儀だった。キスさえしようとせず、お揃いの指輪も失くしたと言う大成に、天木は違和感を覚えるが――。

表題作さよなら

家が隣の幼馴染で恋人の会社員 萩生田大成 
一人暮らしのシステム会社SE 天木怜也 26歳

その他の収録作品

  • しあわせ
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数5

謎が気になり、ページが進む。

過去と現在が行き来し、徐々に姿を現していく作りになっています。

他の方のレビューを読んだわけじゃなし、事前情報も何もなく読んだため色んな謎が作中に散りばめられており、最初はよく分からなかったです。
一体このお話はどこに向かおうとしているのか、ミステリーなのかファンタジーなのか悲恋ものなのか、はたまた…。

よく分からないのですが、成瀬さんの綺麗な人物描写、読みやすい文章、心を打つ展開にどんどん引きこまれていきました。

この作品はネタバレ厳禁作品だと思います。
事前情報をまったく入れないで読んだ方が楽しめる作品じゃないかと。

むしろ情報無しで一回全て読んでその後、再度読み返すと違う意味で萌える作品だと思います。

特に攻めの献身、身変わりでもいいと本気で思っているところとか、何も文句も言わず怜也の言うことをただ受け止める姿、それなのに時々葛藤する姿とか、雨が降りだした中で川に落ちた指輪を探し続ける姿とか、攻めの献身っていいなあと凄く思わせてくれました。

終盤はこれはやっぱりファンタジーなの?と思う作りでしたが、何も考えずにただ受け止める、この成瀬さんの続き生み出すこの作品の世界観をひたすら受け止める、これに限ります。
そうするととても綺麗な空気が流れる世界観なので、是非その世界に浸って頂きたいと思うのです。

5

これもある意味ファンタジーなのか幻影なのか

完璧シリアス路線の切なさと苦しみが溢れんばかりに描かれている作品と言う感想。
ネタバレしてしまったら、面白みがすっかりかけてしまうようなシックスセンスみたいで
感想的には作品としては悪くはないだろうと思うけど好みでは無いと言う感じかな。

基本的に、無くしてしまった恋は本当の恋愛だったのか?なんて思ってしまったら
もう、左程のめり込む事が出来ない気がしてしまう。
両親の愛に恵まれず、幼なじみの大成とその家族に可愛がられて、守られてきた怜也。
いつも一緒に傍にいる事が当たり前で、家族的な情愛も感じさせる二人の関係。
それでも大成に求められ、求め、恋人になり、いつか家族にも話して一緒に暮らそうと、
プロポーズのように指輪と共に告げられる。

しかし、それは交通事故により一変してしまう事態になる。
怜也が目覚めた病室、俯く大成の母親、不安を覚えた時に姿を見せる大成。
しかし、二人で事故にあったと聞かされるが、何故か不自然な感じが付きまとう。
それでも、怪我をして、一人で生活出来ない怜也を大成が面倒を見ると連れてきた場所は
怜也の見知らぬ場所で、いくつもの不自然や続き違和感が怜也の不安を大きくする。

ストーリーのポイントは相貌失認、これが全ての始まりなのですが、その事実を知らない
怜也にとっては、気味の悪い世界に放り込まれた感じでしょうね。
サスペンス仕様に仕立てたらそれはそれで面白いかも知れないなんて妄想するのですが、
あくまでもBL的恋愛ストーリーだから、後半になってのファンタジー的な流れが
納得出来ず、さらに取りあえずハッピーな展開になるのも、どうなんだろうと思える。
それでも前に踏み出すための「さよなら」は絶対に必要だと思うのだけど、
なにやらモヤモヤが残ってしまったと言うのが正直な感想ですね。
純粋な恋愛と言うよりどこか依存的な要素が多く見えてしまうと感じるからかも。

4

好きな人の為にvs執着

なかなか不思議感のある作品でした。

登場人物は3人。
団地の隣同士で同い年の大成と怜也に、大成の従弟の青馬。
太陽の様な子と寂しい2人の子供。それぞれの執着や愛情が育っていくのです。

受けの怜也視点で進みます。
が、子供の頃のエピソードやある時点までの大成とのやりとりは普通に受け取れますが、病院で目覚めてからの怜也の文章は不思議な空気が漂い、読者は「何か妙」な感覚のまま読まされていきます。

自分はこの後遺障害を知らなかったので想像でしかできませんが、多分、怜也の妙な感覚は、現実の患者そのまんまの世界なのではないでしょうか。
もし自分に怜也と同じことが起こったら……暗い想像しか出来ませんでした。(焦);
だけど、主人公の怜也には大成がいた。
事故後の大成は少し変わっていたけど、子供の頃から自分を守ってくれる・欲してくれる、その現実が怜也をパニックにさせなかったのかも知れない。
ツンデレで冷静で融通が利かなそうな大人の怜也なのだけど、どんだけ大成なんだと、怜也の腹の中が知れるようでして。
このギャップ、なかなかです。

先の方のレビュー通り、途中から大続き成が入れ換わっています。
どちらの大成にも自分のことよりまず怜也とする・した愛情が読者に伝わってくるので、青馬の寂しい「怜也・据え膳食い」大成の悲し過ぎる「自暴自棄」は、彼らの辛さや切なさがより胸に響いてきます。
其々が愛しい人達。
不思議な感じの文章と少しファンタジーの良いお話でした。

3

一途な恋愛

最後まで一気に読みました。とてもよかったです。怜也と大成、怜也と青馬、どちらの恋も純粋で一途で自分の幸せより相手の幸せを優先する恋ってやっぱり素敵ですね。特に青馬、小学生ごろから怜也のことが好きで、事故の後遺症のせいで顔の判別ができない怜也が大成と間違われてもいい、触れなくてもいい、傍にいさせてだけで願った青馬を心にきゅんときました。最後に怜也が大成の代わりにするつもりはない、お前自身が好きだって聞いた青馬がどれだけ幸せだろう。ご馳走様でした、とてもおいしかったです(^-^)/。

5

本当にさよなら

切なさ全開のお話でした。
凪良さんの『まばたきを三回』くらいまでのファンタジーはありませんが、それに近いモノもあります。
大切なものを失い、それを初めて現実として突きつけられた時、
向いあいながらも忘れられなくて、罪悪感もあって、でもふんぎりを付けて新たな道に歩む。
まさに題名通りのお話。
こういうお話の時、設定がどうのとか、展開がどうのとか、重箱の隅をつつく作業のようになってしまいがちなのですが、それをせずにこれを話として受け入れてなんぼのものだと思いました。
結末を得るために持ってきた色々がどうであれ、純粋に心を打ったのは間違いありませんでしたから。
そして主人公の心の変遷もそうであって間違いないと思うし、自分としてはこの結末に納得をしております。
内容に触れてしまうと盛大なネタバレになってしまうので、書けるのはここまで。

以下ネタバレ含みながらふれてしまいますのでご注意を


怜也と大成の恋愛がどういうものだったか。
ずっとずっと小さい頃から側にいて、怜也の家庭の事情と怜也の気持ちを見てきたからこその大成の愛と、
ずっと側にいてくれて心の支えになっ続きてくれた大成への怜也の愛は小さい頃のちょっとしたエピソードしかないけどそれでも結びつきの深さを見せるに充分だったと思います。
怜也が大成と思った”その人”について、それも同様です。
第三者視点ですが、怜也中心の描写の中”大成”の気持ちがメインでつづれることはありませんでしたが、彼の告白と【しあわせ】で充分に知ることができます。
怜也が気持ちにふんぎりをつけるために、ミラクルが登場したのには実は驚きを隠せませんでしたが、
怜也が抱えた病自体も障害といえど、彼の大成を忘れることへの罪悪感も少なからず影響していることから考えれば選択肢の一つだったとは思います。
それにしても、まさかこんな荒技が登場するとは!?
でも、話の流れの切なさマックスを演出するには効果は抜群でした。
こればかりは、他の誰が何をしても(いや充分に”大成”は彼を傷つけない程度にやるべきことはやったし、気持ちも見せたし!)怜也の気持ちが切り替わる他にないですもんね。
ここが気に入らないというより、こういう方法もあり、こういう方法もとれるという作者さんの持っているポケットの多さと感じることもできないでしょうか?(と自分は思った)

冷めた目で懐疑的に分析するのをやめて、素直に受け入れてみました。
とても迷った萌×2に近い萌えなのです。(現在も悩み中)

5

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