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著者初BLACKレーベル本
表紙絵が無い花丸文庫の面白味ない電子版。(表紙には中身が分かる挿絵が欲しい)
その分、内容に期待をしました。
著者の初BLACKレーベル本、ファンのレビューが熱い。
「ラブコメのイメージの強い小林典雅さんの初シリアス。」とか、「シリアス時代ドラマ/プチ典雅フェア」とか、「ブコメじゃないしエロ増量レーベル」、「色んな意味ですごかった。」などなど、面白そうなので興味を持ちました。
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友である麻谷冬野を想いながらも、殿の側にいることを余儀なくされた叶鮎之介。
殿の側用人高辻直方に指南され、決死の思いで殿のもとへ侍るが、内実、想像とは異なっていた。
そこへさらなる悲劇が襲いかかり、懸命に耐え忍んでいた鮎之介の心が折れかける。
とその時、直方が思いもかけぬ告白をしてきて……。小林作品他に類を見ない作品。
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江戸で正室の陰謀に嵌り、永蟄居となる鮎。自殺を図ったり、段々と息苦しい展開になるのですが、終盤は著者らしいコメディ調になってハッピーエンド。
歴史の勉強もできたし、楽しめました。
古くても、面白い作品は、時間が立っていても面白いです。
『武家の初恋』の榊様の前に舞谷藩シリーズが他にもあるので、読みます。
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★能「仏原」:平家物語「祇王」
昔、平清盛は祇王という舞の名手を寵愛していました。しかし清盛の心が仏御前に移り、祇王は御殿から追い出されてしまいます。嘆き悲しんだ祇王は、世の無常を悟り仏の道を志す。
★旗本・藤原外記と遊女・綾絹の心中事件:江戸三大心中
天明5年8月14日、旗本藤枝教行/外記(27歳)と新吉原江戸町一丁目の大菱屋遊女綾絹(妻みつと同じ年の19歳)の心中沙汰に対し、幕府が石高4500石の没収など改易の処分を決定。
箕輪心中 岡本綺堂が劇化。
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★作品に関連するもの
「小説Dear+ Vol.73 2019ハル号」(古書のみ)
☆小林典雅デビュー15周年記念特集
・小林典雅×月村 奎スペシャル両想い対談 パート2
・小林典雅先生に50の質問
小林典雅 イラスト=南月ゆう「先輩、恋していいですか」・・「藍苺畑でつかまえて」の関連本
小林典雅先生といえは、コメディちっくなお話のイメージだったので、こんなお話も書かれるんだなぁって、しみじみ。
とはいえ、後半はそこはかとなくふふって笑いを誘う雰囲気も残されていて。
いろんな引き出しがあるんですね〜。
受け様は、藩主に寵童として召し上がられた鮎之介。
幼馴染の冬野とは、別れを告げた時にお互いに想い合っていた事を知り、髪を一房御守りにと送りあう。
お城では、身体を慣らす為に側用人の直方から夜毎身体を拓かれる。
この直方こそまず一人目の攻め様。
実直に労りをもって慣れない鮎之介の身体を慣らしていく。
ふふっ(///ω///)♪
主君の為に、好きな人を抱かれるカラダにしなくてはならない攻め様!!
いいわ〜。
そんな攻め様の気持ちを思うと、萌えが滾る( ☆∀☆)
そして、心に好きな人を想いながら泣く泣くカラダを任せる受け様にもきゅん(≧▽≦)
相手が初恋の冬野だと思うのかと思いきや、そんな事したら冬野に対する冒涜だ、なんて純情清らかさんだわ〜( 〃▽〃)
鮎之介に対する、殿の心ない閨に憤る私ですよヽ(`Д´)ノ
やっと殿が反省したと思ったら、今度は冤罪で蟄居を命じられる鮎之介。
生きる気力をなくした鮎之介に、真摯に愛を告げる直方にきゅんきゅん(≧▽≦)
離れても生涯唯一人、と誓った冬野を裏切るようで揺れ動く鮎之介だけど、全てをなげうって愛してくれる人が近くにいたら、そりゃ意識しちゃうよね。
直方を受け入れ愛するようになり、穏やかに暮らしていた時、見張り番交代として冬野が現れる。
ただひたらすらに鮎之介を想い、ここまで来た攻め様その2の冬野の執着がまたいいわ( ☆∀☆)
鮎之介を取り合う直方と冬野。
受け様を奪い合う攻め様の図ってのは、萌えなのですが、張り合う2人に、苦笑してしまう。
にやにやの二乗(^ω^)
運命の翻弄された鮎之介ですが、最終的には自覚がないまま攻め様2人を翻弄しているようでした(´∀`)
イラストは円陣蘭丸先生。
優美で色気のあるイラストの数々にうっとりです。
新作情報見て『変態ね』と空目するほど大好きな典雅さんだけど…時代物好きなので、あんまりなんちゃって時代物だとがっかりだし、苦手な三名様だしと、かなり躊躇しました。
たしかになんちゃってだったけど、ぐいーんっと強引に読ませる力技はさすがです。やっぱ面白かった。
幼馴染の想い人がいるのに、お殿様の寵童として城中に迎え入れられた鮎之助。
殿とつつがなく夜伽をつとめることができるように、夜毎梅之助の体を慣らす役目の直方と良い仲になっていくんですが、とにかくね、トンチキラブコメ臭は一切無く、気の毒な運命に翻弄されていく鮎之介が不憫でした。
残り1/4/あたりになって、幼馴染の冬野が鮎之助を追いかけてきてから、ようやくいつもの典雅節が…。
でもそこからは駆け足で終わってしまって、なんだか煙に巻かれた感じでした。
それにしてもレーベル違うとこうもエロス満載になるのかと感心しきりです。ご本人がエロに特化と仰るだけあって、内容も濃く、複数入り乱れてのてんこ盛りでした。
おもしろかったけどいつもの典雅節があまりなくて残念だったなあ。
私は断然直方派だけど、ついつい変態攻めを期待してしまって、物足りなさを感じました。
あとがきに、冬野の執拗な追っかけぶりは「アンドレ攻め」だと書かれていて爆笑。
今年のBL流行語大賞(そんなものはない)は「アンドレ攻め」に決定ですね。
いつかお小姓の小四郎も参加しそうな気配を残してお話は終わりましたが、そんな続編や、本当の寵童のお佐夜様と殿のスピンも読んでみたいです。
時代物は久しぶりだったので、セリフ回しがとても新鮮でした。
「嫌でございます・・・」とか!なんか萌える・・・。
好きな人と両思いだとわかったのに、お殿様の児小姓としてお城にあがることになってしまった受け様。
お城ではさぞ辛い日々が待っているのかな・・・と思いきや、
周りの人達はみんないい人で、精神的にそんなに辛くはなかったんじゃないのかな。
まあ、恥ずかしいことを無理やりやんなきゃならないのはかわいそうだったけど。
夜伽の指導をしてくれる直方も美男だし気を遣ってくれるし、言うことなしでしょ!
唯一奥方様には嫌われちゃったみたいで罠にかけられたけど、
結果的には良い方向に。
ていうか、ここからが三角関係になって面白いんです。
まさに、「喧嘩をやめて~二人をと止めて~」の世界です。
そして、開き直るお三方。もう、勝手にやってって感じ。
攻め様二人で受け様を取り合うのですが、全くどろどろした感じにはならず、
むしろ楽しそう♪読んでて何度も爆笑しました。
典雅さん作品で「花丸文庫black」!?
とまずそこで衝撃を受けまして(爆)。表紙も円陣さんの麗しい表紙。おお、どんなストーリーなのかな~、と手に取ってみました。
時代もの、にカテゴリーされると思うのですが、これは歴史ものがお好きな方にはちょっと納得がいかないところが多いんじゃないのかな、とかいろいろ思いながら読みました。個人的には時代ものには詳しくないのであまり気にせず読めましたが。
いつもの小林さんらしいギャグ要素はありません。意に沿わない行為を強いられたり、君主暗殺の濡れ衣を着せられたり。エロも3Pあり、異物挿入あり、色々あるのですが、典雅さんらしいギャグ色がないのでより一層エロエロしい。
受けの鮎之介は、初恋の彼と引き裂かれ、意に沿わぬまま体を慣らされ、お殿様にはいいように扱われ、気の毒なんです。そんな時にいつも気にかけ自分のために何もかも投げ出して尽くしてくれる側用人の高辻に気持ちが動くのも仕方がないと思う。
がしかし、高辻と心を通わせ始めたそのタイミングで現れた初恋の彼の冬野の登場から後のストーリー展開がちょっと駆け足だったのが残念だったかなと思いました。どうせならそこから二人の鮎之介の奪い合いを楽しみたかったかな、と。でも、終盤で鮎之介が高辻と冬野の二人の手綱をしっかり握っているところは良かったです。
それとすごく残念だったのが鮎之介が女の子に見えて仕方がなかったこと。言葉遣いとかのせいもあると思うのだけれど、もう少し男の子っぽい表現があったら良かったのになと思いました。
全体を通してシリアスムードが流れているのだけれど、典雅さんの書かれた「あとがき」には笑ってしまった。アダルトな典雅さんも悪くなかったですよ~☆と声を大にして言いたいです。