かわいいこと、言うな。ひどくしたくなんだろ。

love from you

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  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×25
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
35
評価数
10件
平均
3.6 / 5
神率
10%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784576130576

あらすじ

恋人から殴られていためぐるを助けたのは、粗暴な見た目の利哉という男だった。めぐるに恩があるという利哉は「一緒に住んで番犬になってやる!」と言ってきた。DVの恐怖感が拭えないめぐるは、その強引な言動に怯えて同居生活を始めることに。最初は戸惑っていたけれど、楽しく過ごすうちに気持ちは利哉に傾いていく。一緒にいる時間を噛み締めることでめぐるは恋心を抑えようとするが、アクシデントで毎晩同じベッドで眠ることになり……。

表題作love from you

不当解雇された元営業・杉並利哉 33歳
乳業メーカー研究職・後藤めぐる 28歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数4

攻めと受けの対比が絶妙だと思える作品です。

新刊チェックをした時は、何故か惹かれなくて印象も薄く、
受け流していました。
しかし、いつものお店で特典が付くということで、
あらためて粗筋を読んでみて少し気になったので、新本で購入しました。

攻めと受けのコントラストが絶妙だと思いました。

攻めは明るくて茶目っ気があり、甘え上手で甘えられ上手、
強引に迫ってくることもあれば、強い理性で耐えたり、
受けの窮地を救う男らしさと、受けの全てを受け入れる寛容なところに
好感を持ちました。
とても理想的な攻めだと思いました。

それに対して受けは、話し方や言葉遣いがとても丁寧で、
育った環境や境遇、過去の経験から、依存したり、耐えて全てを
受け入れようとしたりするなど、性格が暗いわけではないけど、
病んでいる感じが良い病み具合だと思いました。
常にノンケの攻めのことを考えて行動して、攻めから指摘されたことを
きちんと気づくことが出来て、悪い方向へ考えないようにしようと
心掛けている姿勢に好感を持ちました。

また、受けと攻めとの会話の遣り取りがとても面白かったです。

101ページの10行目、1続き60ページでの受けが面白かったです。
意図的ではなく、無自覚な言動なだけに、攻めの動揺が伝わってきて、
攻めの気持ちに共感しました。

抱いてほしくて、「最低限の気を使っている」と言って、
実はお肌の手入れをしていたという受けに感心しました。

「好きだからできない」という受けの悲痛な気持ちが
とても伝わってきました。

108ページの6行目でドキドキする台詞を言うかと思えば、
229ページの16行目で変態発言をする攻めのギャップに萌えました。

DVの描写も、痛々しくなりすぎず軽くなりすぎず、現実味を帯びながら
しっかり描写しているところが良かったです。

攻めが受けの部屋に転がり込んできて以来、DVを受けていたことを
忘れてしまうくらい、攻めの溢れんばかりの愛情で
ずっと包まれていたので、DVをしていた受けの元彼が居ない間は
ずっと幸せいっぱいで安心しながら読むことが出来ました。

今回、受けがこんな良い攻めと出会えて本当に良かったと思いました。
今まで幸せでなかった分、受けにはずっと幸せになってほしいと
思いました。

今回の評価は、あまり迷うことなく「萌×2」でしたが、
ほんの少しだけ「神」にしようかと迷ってしまいました。
物語の内容や展開、人物設定など「神」評価でも良いかなと思いましたが、
本の題名が英語のため、タイトルの意味や作品の良さが伝わって来ず、
あとがきでタイトルについて何も触れていないので、
その点が引っかかりました。
また、すみませんが、コウキ。先生の表紙や挿絵に
あまり惹かれなかったので、今回は「萌×2」評価に落ち着きました。

読む前までは、特に期待せず何も思いませんでしたが、
読んでいるうちに、読み終わってからも、買って読んで良かったと
思いました。

出来れば、二人の その後の話を読んでみたいと思いました。

1

このバランスが最高に良い

ノンケ×ゲイで更に出会いからかなりショッキングな二人が成り行きで同居生活を始め
次第に互いに気になる存在になって恋人になり、紆余曲折を得て幸せになるような
ストーリーで、痛くて切ない内容でありながらコミカルでシュールな面もあり、
更に甘くてほのぼのとした、これだけのトーンを取り入れているのに作品内容の
バランスが良くて個人的には惹きこまれる作品でした。

受け様はゲイで両親の愛情にも恵まれず受け様も気が付かないくらい愛情に飢えてる、
そして自己評価が低くて、更に恋人からのDVで暴力に対して過剰反応してしまうような
愛に縋りつきたいように相手に尽くすタイプで捨てられて一人になるのが怖い臆病受け様。

攻め様はオレ様なのに優しくて攻め様なりの正義感があるのですが、受け様と出会った時は
単なる酔っ払いで不良な子供たちに絡んでいる無精ひげオヤジ。
子供たちにキレられ、殴られていた攻め様を助けたのが受け様なのですが、殴られる
痛さと怖さを知っていた受け様は正義感からと言うより自分自身を重ねた感じ。

しかし、恋人の使いに出て攻め様を助けた事で遅くなった受け様を待って続きいたのは
DVの恋人で、受け様は殺されるのではないかと言う所で攻め様に助けられ、
恋人をたたき出してくれた攻め様と何故か一緒に住む事になるのです。
それはDV男から受け様を守ると言う攻め様のかなり一方的な申し出で、DV男に振るわれた
暴力は、受け様に反論する気骨を完全に失わせていて、DV男よりもガタイのいい攻め様
相手に刃向う気力がない受け様は攻め様と同居することに決定。

初めは暴力に怯えていた受け様ですが攻め様の陽気なオレ様ぶりや、甘えたがりの
ギャップある姿に次第に心を開き攻め様との生活が楽しいと思えるようになる。
しかし同時にゲイである受け様は全然タイプでなかった攻め様を意識しだしてしまう。
攻め様の冗談なのかなんなのか分からないスキンシップに振り回されながら攻め様への
気持ちが徐々に育ち始めるが、いずれ攻め様はいなくなるのだと思いながらも
惹かれる気持ちは日に日に強くなる。

ノンケ相手で、戸惑いながらも恋人になるが、手に入れた幸せと安らぎが受け様を
今度は不安にさせる事になり、恋する臆病さを感じさせます。
それに攻め様に追い出された元恋人のDV男が最後にかなりやらかしてくれる展開だし、
今まで愛された事を実感できなかった受け様は初めて得た愛し愛される相手の攻め様を
失うのが怖くて、心にも無いことを言って離れようとしたりと後半までハラハラします。
ムサイおやじ攻め様の出来る男バージョンや甘えたさん子供バージョンなどギャップも
感じるし、受け様が攻め様と出会った事で自分から幸せを掴みとる強さを得る感じで
とても素敵な作品だったと感じましたね。

4

打算抜きの愛を知る

献身=愛と思っている主人公が、打算抜きに愛し愛されることを覚えていく。シンプルな話ながら、同居する二人のやり取りがコミカルだったり、ちょっとした家庭料理が美味しそうだったりと、日常のささいな場面にほっこりしますv

主人公「俺」(めぐる)は、ダメ男とばかり付き合ってしまうゲイ。
両親に愛されなかった過去から、無条件に与えられる愛というものが分からない。利用されようが殴られようが、相手に求められることに安堵を覚えているフシがあり。水知らずのオヤジ・利哉の居候をアッサリ受け入れるのも、「優しさ」というより「否定や拒絶に対する意志の弱さ」だと、利哉本人から指摘されてしまう。

実は、利哉の営業マン時代に会ったことのある二人。
当時の利哉はイイ男だが好みでなく記憶にも残らなかった…という点にも、めぐるの性質が現れている気がします。ヒモでも無職でも、自分だけを必要としてくれることが肝心。だから、利哉が働き始めて再び外の世界とつながることが不安で、別れを切り出す。しかしそんな不安を「くっだらねぇ」と一蹴する利哉が、最初から最後までカッコイイ男でした。33歳にして老成しすぎと思いつつも、続きその包容力に萌えv

利哉の新しい仕事が絵本関係というのも、幼少から愛されなかっためぐるの問題とリンクしていて良いなと思いました。利哉と恋人になった後も、絵本で描かれる家族や愛がやっぱり「わからない」めぐるに問題の根深さを感じたし、ご都合主義で全て解決しない点がいいです。それでも愛し愛されて変わっていけそうな甘いラストに安堵。

一つ引っかかったのは、めぐるの言葉使い。
敬語で二人称「貴方」なのに、「利哉」と呼び捨てにしてる点と、
Hのときの台詞が平仮名多めで子供っぽく感じる点に違和感がありました(『おくまできて、おかして』など)。

あと、DV癖のある元彼が案外しつこいので苦手な方ご注意。
自分も苦手なので、通報なり引っ越すなりすればいいのにと心底。
ようやく諦めたかと思ったら終盤また出てきてレイプするし
せっかく傷治ったところをボコられるめぐるが不憫でした。すぐ利哉が助けに来たのが救い。

コウキ。さんの絵は、優しいタッチに二人のキャラがよく出ていて良かったです。
既読の『彼岸の赤』とは印象が違ってビックリ。大人っぽいです。
口絵のめぐるの腕の「アレ的なソレ」って何なんだろう…
見つけた方いらっしゃったら教えて下さいw

3

無自覚の愛情依存の負のスパイラル

作家さん的に今まで今一つ、そしてイラストは不安定な絵柄が苦手な。
そんな1冊でしたが、表紙の余りの雰囲気のよさと、ざっとみたあらすじへの興味にあらがえず手にした本。
絵柄的苦手は、登場人物が大人だったせいか、顔のアップもすくなく全体の絵からそれまでの作品と違ってバランスの悪さが目につかずセーフ!
思わず同じレーターさん!?とびっくりするはめにw

両親の不仲と離婚から愛情を与えられず、また性癖から絶縁されと、そんな過去を持った為に、愛情依存が強く、ダメな男ばかりにあたってきた主人公・めぐるが、DVの恋人から救ってくれた酔っ払いの男性を居候させることになり、そして意識して、今までとはタイプが違いそしてノンケであることにこだわりながら、彼と同棲の恋人へと格上げとなって、そして今までの負のスパイラルから脱却する
といったお話。

やはり主人公がこのめぐるである以上、彼の変化が一番の主題と目的に置かれているようです。
初めて自分の性癖を認めることになった、学校の先生は、ただ欲望を処理するためだけに彼をその場限りのウソで留め、
社会人になり、性癖を外の世界へ求めるも、以前の恋続き人には預金を全て持ち逃げされ、そして、会社を辞めた後の就職が上手くいかず、そのいら立ちをめぐるへぶつけるうちに、ただのダメなDV男に成り下がった恋人に、それでも彼の言いなりになっていた主人公。
そんな彼の前に現れたのが、取引先のお偉いさんのセクハラをとがめた為に会社を辞めさせられた元会社員の利哉。
彼がめぐるの元に居候することになったのには、彼が会社を辞めた理由からもわかるように、面倒見のよい人なのかな?という設定があるように思えます。
それ以外にも、めぐるが恩人というのもあるのですが。
利哉は無職ですから、家にいるわけで、そんな彼にめぐるは過去のトラウマと刷り込みからくる、無自覚の依存に対する安心感を持っているのです。
ですから、恋人になった後、利哉が自分のやりたい仕事を見つけて外へ出るようになると不安を覚え、内へ内へと考えがネガティブになっていき、自分から離れて行ってしまうと、思いこむようになるのです。
ある種のDVのスパイラルに落ちかけているのと同じ状態ですね。

利哉が、とても前向きでいい人。
それにつきます。
無理強いをしない、めぐるを思いやりながらも、でも、言いたい事はちゃんと言う。
めぐるの良さをきちんと真正面から受け止めて、そして側にいることが居心地良いと感じている。

幾分か気になるのが、ダメなヒモのDV男ですが、一緒に暮らしていたわけですから、ほんとうは引っ越しすべきだったとはおもうのですがw
そして、利哉は同棲をはじめたのに、元住んでいた家はそのままにしているみたい。
彼の素性は一体?

めぐるは、今までの分沢山愛されて暮らせばいいんだよ、と、思うのでした♪

3

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