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表題作君が大人になる前に

仙波裕樹(予備校の講師)
都留孝文(大学受験を控えた予備校生)

同時収録作品世界で一番長い夜の旅

瀬能(大学時代の恋人)
黒田 彰(出張帰りのリーマン)

同時収録作品いい男には秘密がある(前後編)

梶(営業1課のトップ・大学の後輩)
日生(営業2課のトップ・大学の先輩)

その他の収録作品

  • 先生のリスト
  • 長い週末
  • あとがき

あらすじ

受験生の都留貴文は片想い相手の予備校講師・仙波が実はアルバイトの大学生だと偶然知ってしまう。そして、都留の気持ちを見透かしていた仙波から口止め代わりに恋人ごっこを持ちかけられるが…?

作品情報

作品名
君が大人になる前に
著者
サガミワカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
角川書店
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041206911
3.2

(30)

(2)

萌々

(6)

(20)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
95
評価数
30
平均
3.2 / 5
神率
6.7%

レビュー投稿数7

普通にほんわかしただけではない。

自分本当に、萌えるだけで易々と神本にはできないたちで・・・
勿論この本の評価ポイントもそれだけではないのです。
それだけだったら普通の「いいBLなお話でした、はいスルー」なのです。

この本に思うのは
「こんなにエロい上半身があってもいいものか。」
という事なのです。

例えば、にやけた仙波の口元、下唇。
そして攻めだけでなく受けもガチムチにならない程度に適度に骨っぽい大人の体。

あとサガミワカさん以外ではほとんど見ないアングルがあると思うのです。
例えば攻めの背中からの俯瞰。
受けから見上げた時の攻めの汗と微妙に遠い乳首。

あと、今回は全体的に受けさんが積極的だった話が多かったですね。
そこも実は自分のストライクゾーン真ん中。
新幹線の話だけはサガミワカさんでなくてもいい話に感じて「単調!」と思いましたが、残りがそれを補っていて、すれすれですが神棚行きです。

4

眼鏡が素敵

表題は予備校生と塾講師の擦れ違いラブなのですが、個人的にはもどかしい感じが好き。
それに塾講師の秘密と言うか、本当の姿にちょっとびっくり、どれだけ頭が良いの?
なんて思いながら、大学生が29才の既婚者のフリしてバイトなんて面白い設定。
それに、大学生の仙波さんより伊達メガネで髪を少しバックしてる姿が素敵萌えでした。
やっぱりインテリ眼鏡大好きです(笑)

そして予備校生の都留くん、熱い視線で見つめるけど相手はノンケと諦め憧れのまなざし。
それがひょんな事から仙波さんの秘密を知り、自分の思いがダダ漏れで、
秘密を守ったら付き合ってやると言うオレ様状態で言われムッとしながらも
甘いキスに逆らえなくなるまだまだお子様なのです。

まだまだ大人になりきれないお年頃の同性との恋、恋人ごっこに満足できず
恋するが故に真剣で一途な思いを相手にぶつけるけれど逃げられる。
都留くんの切ない恋心にキュンしちゃいます。
そして仙波さん、意外にずるい男でしたが、相手を思えばこその別れだったのですが、
結果的にこちらも意外に一途な感じでしたね。

同時収録の2作品も同じように誤解や擦れ違い、好きだけれど別れてしまって
再会してのやり直しハッピーものと、オフィスラブの先輩後輩の仕事を背景にしたお話、
それぞれ切なさと甘さが程よく出ている作品で良かったです。

2

ズルい男!

攻めの気持ちがわからなくて、受けが焦れ焦れしてしまう…
そんな3つのストーリーが収録されています。

●「君が大人になる前に」
受験生の都留が片思いしているのは、既婚者の予備校講師・仙波。
絶対に叶うわけないから、ただ見てるだけの恋。
そんな時、仙波が実は大学生で結婚もしてないことを都留は知ってしまい、予備校講師を辞めたくない仙波は「黙っててくれるなら付き合ってもいい」と…
都留の気持ちを見透かして、自分が優位に立つように取引を持ち掛けるズルい男!
でも乙女はこのズルさにキュンとしちゃうんだよね。
乙女男子の都留は、最初は思いがけずに手が届いた恋に浮かれていたけど、こんな始まりから本当の関係になれるわけないと思い込み、仙波の気持ちもわからなくて成績をおとしてしまう。
そして仙波はお守だけ渡して都留の前から消えてしまう。都留は「同じ大学(有名大学)に受かったら気持ちを教えてやる」という仙波の言葉を頼りに受験すると…

仙波が何を考えていたかは最後に明かされ、ドラマチックだけど、成績落した受験生の心配事をなくして、受験に打ち込めるようにするのが愛情じゃないかなと思ってしまった…
「大学で多少なりとも人生が方向づけられる」予備校の他の先生の言葉を、仙波は実感できないみたいだけど、就活目前の仙波が大学のネームバリューがどれだけ影響するか知らないはずないと思うんだけどなー。
ズルい男は魅力的だし、年下乙女男子もかわいいけど、ちょっと引っかかってしまうストーリーでした。

●「いい男には秘密がある」
大学の後輩・梶と先輩・日生はプライベートでは仲がいいのに、張り合ってる部署に別れていて、話すこともできない企業内ロミオとジュリエット!
そしてゲイの日生は、たくましい梶に片思いしていて…
梶のたくましいカラダを想像したり、触れられてドキドキしてる日生がかわいかった♪
ただ関係が梶からの衝動で始まるのが突然な印象です。
梶が日生を良い先輩じゃなくて、恋愛的にどう思っていたかを知りたかったな。

●世界で1番長い夜の旅
黒田は取引先とトラブった出張帰りの新幹線で、元カレの瀬野に出会ってしまった。
初めて付き合った男だったのに、瀬野はノンケで「やっぱり女のほうが良い」と自分を振った。落ち込んでる時に一番会いたく奴なのに!
そして梶は「奇跡だ」「運命だ」「東京につくまでにお前をおとしたい」と口説いてきて…
えー?新幹線で他の乗客もいる中で???ってエロ展開は萌えより驚きのほうが大きかったです。
意地っ張りくんがその後どうするのかなって余韻のある終り方は好きです。

3編とも攻めが受けを翻弄するストーリーでした。受けは一途だったりでかわいいんですけど、どちらかというと受けが強いほうが好きなので、私の好みとは逆な短編集でした。

3

3つの作品が収録されてます

3つのお話が収録されています。
【君が大人になる前に 前編後編】
塾の先生×高校生
憧れの塾講師が29歳&既婚者というのはカモフラージュで実はまだ大学生だったということを知ってしまった受け。
受けの気持ちに気づいていた攻めは口止めしてくれるなら、お前と付き合ってやってもいいと言われて始まった恋人ごっこ。
攻めがもっと狡い男かと思いきや案外誠実で、受験生である受けのことを考えていたりして悪くはないけど、先が読める展開でした。
そして高校生が女の子でも成り立つストーリーでちょっと少女漫画みたいだな…と。

【いい男には秘密がある】
異常に仲が悪いライバル部署にそれぞれ所属している二人。お互い会社では口をきかないようにしているのだけど、実は学生時代の先輩後輩関係で会社を離れると仲良しということを会社の皆には秘密にしてる。
で、先輩個人にも秘密があって、それは実はゲイで後輩のことが気になって仕方ないということなんだけど…。
ノンケのはずの後輩が先輩にまさかのムラムラドキドキしてキスしちゃうという超展開でした。

【世界で一番長い夜の旅】
元恋人どうしが新幹線で隣同士になってしまい…。
ノンケ×ゲイのカップルだったけど「悪りぃ やっぱ女がいいわ俺 」と去っていった男と6年ぶりに再会。
実は女を作ったわけではなく男とずっと一緒にいる自分が想像できなかったから逃げた、だけどやっぱりお前が好きだ、と攻めが言ってあっさりほだされて、静まり返る新幹線の中で擦りっこなんかしちゃう。
受けをめちゃくちゃ傷つけた別れ方をしておいての再会なのに、無神経&自信家みたいなパッパラ~♪とした振る舞いをする攻めの強心臓ぶりにビビる。自分だったらなんでこんな男好きだったんだろう…と後悔するレベルの振る舞いでした。

どれもさらっとというか途中でやや流し読みに近い状態になってしまいました。
中立に近い萌。

2

王道は王道でも

受験生と塾講師のお話と、サラリーマン同士のお話2編が入った作品集。
どのお話も、王道なラブストーリー。

ではあるんだけど、この王道、どこの世界の王道かっていう、、、、

とりあえず、間違いなくBLの世界の王道だなって思うのは、ライバル部署で年の近いのサラリーマン同志のお話「いい男には秘密がある」
会社ではライバル、プライベートでは仲良しだったのが、ただの仲の良い友人の範疇を乗り越えて恋人として付き合うようになってけど、、、
こういうパターンの仕事と恋愛、どっちを?みたいな話は、BLの王道でしょう。
短編の「世界で~」の、大学生時代に振られた元恋人に偶然であったら、、、なお話も、
男同士で付き合っていくことに怖じ気づいて一度は逃げたけど、やっぱり忘れられないって展開は、BLの王道だと思う。

しかし、表題作は、王道は王道でも、少女マンガかレディコミの王道じゃないかと、、。
そのへんが、ちょっと残念。

1

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