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「まったく、こんな難儀な奴を愛してしまうなんて…」
これ、えろすぎて平台に並べられないんじゃないかと、心配になるような、
隠微にエロい濃いピンクを基調にしたカバー。
ドラコミ版に比べて、カバーがつや消しの分、より肌の質感がしっとりとエロい。
一応、後のイラストは普通に着衣なんだけど、その分帯が、、、、。
こちらは、掲載誌「麗人」なので、一話ずつ完結しているが、実質的には4つのお話からなっている。
表題作は「南美隆輔の傲慢な正餐」のスピンオフ。
「ほんと報われない」はサラリーマン、年上上司受け。
「花影、揺れる」は高校で行き違った二人の再会物。
そして「糸も半ばの物語」と「糸、各の物語」
ビバ!リバ!!
キャッホーイ!
こちらのオマケ4コマはカバー下。
表題作カプです。
竹書房から出る深井作品が、個人的には一番当たり率が高いですv
いい感じに痛くてシリアスでエロいところが好き。
深井さんらしく、年上受け、眼鏡受け率が比較的高い(リバあり!)短篇集でしたが、
一番好きなのは表題作の幼馴染カプだったりします☆
◆表題作(ほか1話+描き下ろし)
『南美隆輔の傲慢な正餐』スピンオフ。
俺様に見えて意外とヘタレな893×一途なクーデレ襲い受というすごく好みなカプでしたv
ノンケの豪太郎(攻)にずっと片想いする八尋(受)。
ゲイ嫌いと思っていた相手が男もいける(前作エピ)と聞き、乗っかり襲い受けに変貌w
普段のクールな顔と、カミソリをカリ首に突き付ける凶暴性(!)と、真っ赤になる可愛さという三重のギャップ萌えが美味しいですv
八尋のデレた顔にグルグルしている豪太郎も可愛いww
実はゲイ嫌いは八尋の過去を思いやってのことで、最後はビシッと男らしく決めます。
893もので、八尋の過去はそれなりに重いのですが、
2人の関係は、男同士らしくサバサバしているのに甘さがあって、
大変萌え度の高いお話でしたv
◆【ほんと報われない】
健気な年下社員×メガネの部長
鬼部長のおっさんが可愛く思えて仕方がない笹村(攻)。
なのに部長が結婚する噂を聞き、しかも自分は名古屋に転勤することになり・・・?
思い切って告白すると可愛い反応が返ってきて、実は部長も笹村のこと…?というお話。
メガネ受けってことで、ムースのソースとか、それ以外のものとか…色々ぶっかけられるシーンが素敵でしたv
◆【糸も半ばの物語】(ほか1話)
娘の幼なじみ×やもめのメガネ小説家。リバありの年の差カプでした!!!
実の子同然に世話してきた子供に押し倒され、まんざらでもない剛(受)。
リバは、やっぱり年下攻めの方がしっくりくるというオチですが、
剛の攻め顔もカッコイイので、これからも度々リバってくれてもいーのよ?
好きだから受に回ってもいいというカズ(攻)の一途さやウブイ反応も楽しめましたv
攻受は実はどうでもよくて、本音は娘にいいとこ見せたい!という剛の親バカぶりがコミカルなお話でした。
◆【花影、揺れる】
高校の同級生が、教育実習生として再会。
高校時代、「ゲイだ」という瀬里(攻)の告白に、「友達でいよう」と返した秋吉(受)。
瀬里に応えられなかった背景には、高校の先輩に脅され、性的にひどい仕打ちを受けていたという秘密があった。
再会後、担当教官となった先輩に脅される秋吉を瀬里が助け、高校時代のやり直しをする二人。作中一番シリアスなお話でした。
滅茶萌え萌えする1冊でした!
krovopizzaさんもおっしゃられてますが、深井作品は断然麗人のほうがいいですね、っていうか好みではあります。
短い1~2本で、普通短編だと感じる物足りなさや尺足らずを感じずに見事にそのページの中でズバリと見せる的確な萌え。
この本の中には、ツンデレすれ違い愛もあれば、オヤジ受けもあれば、リバも登場☆
実に実に楽しめる詰め合わせとなっております。
【スワール】~【光木八尋の甘美な憂鬱】
『南美隆介の傲慢な聖餐』のスピンオフですが、南美を好きな弁護士の国木にノンケのくせにムラムラして襲ってしまった(指入れました!)組長の息子・豪太郎が登場v
腐れ縁のカリスマ美容師・八尋が親友なのですが、彼の前でその事を言ってしまった所、突然涙を浮かべて押し倒されて乗っかられて「ぐるぐるするがいい!」
八尋は、想いを抱えていてずっと隠していたんですよね。
高校時代「俺はホモは嫌いだ」って豪太郎が言ったからずっとずっと黙っていたんです。
そんな彼の気も知らないで(笑)男も大丈夫だって未遂だけどやっちゃったんで、堪忍袋の緒が切れた。
実はそこに、おもいがけない重たい過去があるのです。
だけど、現在の彼等はそれをかんじさせないから、それも意外なのですが、豪太郎の家がヤクザであればこそ。
そこんところが上手く『南美~』ともリンクしてて設定づけが上手いな、と思える箇所。
それ以上にキャラクターが魅力的☆
八尋の超意地っ張りの顔がほろっとこぼす涙と、ヘタレを隠す意地っ張りの絶妙なバランス。
でも、どちらかというとバカ犬っぽい豪太郎を尻に敷いてる感もあって、八尋の方が立ち場が強い感じが。
普通惚れた弱みっていうのがあるのに、このカプは逆(笑)
豪太郎もアホっぽいんだけど、決めるときゃ決めるぜ!な男前もあって、でもやっぱりアホかもw
八尋への告白が、家族になる為に組員になることは八尋はできないだろうから、なら嫁になれ!と(爆)
八尋が怒ると、豪太郎は怖いかもしれないです(尻に敷かれるタイプ)冒頭の嫉妬ではいきなり剃毛されちゃうし、ラストでは丸坊主の危機が♪
豪太郎のアホっぷりは、巻末短編やコラボペーパー、本体後ろのショートマンガでも炸裂。愉快なキャラですよ。
【ほんと報われない】
定番の、メガネリーマンおやじ受けです♪
仕事に妥協をゆるさない上司の田名川部長と、彼に褒められたくて頑張る部下の笹村。
本当は笹村は、好きな人に褒められたいから頑張るのです。
そんな時、部長の結婚話を同僚から、自分の転勤話を部長から聞かされて・・・
鬼のような部長、やんちゃな部長、ほほえむ部長、色々な部長があって笹村がかわいいと思うのは、読者も田名川がかわいいと思う位いいオヤジです。
冒頭に、袋に入ったソースがメガネにビシャっとかかるシーン。目ガん射出たー♪白い液体じゃないけど(w)ごちそうさまなのでした。
【糸も半ばの物語】【糸、各の物語】
不遇な家庭事情からご飯も食べられない子供だったのを家につれてきてくれたのが、まりんという女の子。
まるでそこの家の子供のようになった和兎が、まりんの父親である剛にずっと片思いをしていて、剛が受け入れるお話。
ここには人情や色々がギュギュっとつまっているのにやはり重さを感じさせず、さらっと触れながらも説得力のある背景というのが見事だ。
しかしながら、見どころはリバ♪
剛、「今日はオレが上になるから。今日からお前が突っ込まれる方になれ」
和兎にとって晴天の霹靂(爆)なかなか覚悟がいるようで、しかし後ろを知ってしまってますからねw
ひょっとして、この上になりたい発言は娘への父親の威厳誇示の為か!?
【花影、揺れる】
高校の時、ほんとうは好きだったのに想いを告げられなかった同級生が、母校での教育実習で再会する。
そこには実は・・・
少し背景が、表題とかぶるものがあるのだが、主人公の性格が全く違う為に違うパターンとなっている。
初恋のやり直し。
以前に比べて少し線が細く、画面が白っぽいと見づらさはあるのだが、やはり深井作品は満足度がなかなかに高いのです。
私の中の深井さんイメージが強い一冊。
メガネ&おやぢ受け補完キター!!
乳首成分は足りませんでしたがww
【スワール~光木八尋の甘美な憂鬱】
【南美隆輔の傲慢な正餐】のスピンオフ。
↑で気のイイ奴だな~、と思っていた豪太郎がおバカさんだけど本当にイイヤツだった件←
幼馴染みの豪太郎と八尋は互いに言えないことがあります。
八尋は豪太郎に秘めた想いを抱いているからこそ過去をひた隠し、豪太郎も八尋には知られたくない秘密を持っています。
豪太郎の場合は恋愛感情ではなく特殊な家業の自分と付き合う幼馴染みを大切に思う気持ちだったんじゃないかな~?と思いますが。
ある日、豪太郎が男相手に欲情したと知り嫉妬した八尋は剃刀片手にのしかかります。ツンデレ襲い受けヽ(*´∀`)ノ
事後、冷静なフリをして強がるも赤面してしまう八尋、グルグルする豪太郎が可愛い!
自分からコマを進めた八尋ですがふたりの関係が変わるのを恐れて豪太郎を避けるようになります。
そんな彼の前に過去を知る脅迫者が現れ、これをキッカケに言えなかった『過去』が繋がっていたことが詳らかになるんですが豪太郎が男前!
辛い過去は消せないまま今に繋がっていますが、同時に大切な相手との絆も繋がっています。
八尋は『姐さん』となる前に『カカア天下』な姿を披露していますが、ふたりのパワーバランスが可愛くて楽しいです。
【ほんと報われない】
誉められたい一心で頑張る部下×仕事熱心な上司。
真っ直ぐに愛をぶつけてくる部下に困惑しながら顔を赤らめる純情メガネ上司が可愛い~。
深井さんのコミカルな作品、好きです。
【糸も半ばの物語】
親子に近い関係の年の差カップル。
確信犯な年下はともかくメガネおやぢが自分の気持ちにうっすら気づいていたせいか意外とすんなり結ばれたふたり。
ほんわりな人柄かと思いきや性的にアグレッシヴなふたりが薄暗~く誘う表情にゾクゾクします!
ビバ!リバ!
【花影、揺れる】
教育実習先の学校で再会した同級生同士。
過去に告白された時に答えた「何があっても友達でいられるかな」の本当の意味はあまりにも切なかった。
過去を繋げる深井さんの仕掛けは巧み。
青春のリテイクが叶ったのだから、めいっぱい楽しんでほしい!
最近の深井作品は暗い始まりでも明るい終わり方が多く安心して読めます。
…深井先生はスネ毛はもう描かないの?
表題に続編をプラスして4本の同時収録作品とあとがきで書下ろし番外編を収録した
とっても読みごたえがある作品ばかりが揃っている作品で素敵です。
短編だと物足りない感じがしてしまうのですが、この1冊に限ってはそんなことは
無かったと個人的には思う所ですね。
表題は幼なじみでヤクザと美容師にのラブなのですが「南美隆輔の傲慢な正餐」の
スピンオフ作でもあります。
受けのカリスマ美容師、八尋の片思いの相手が幼なじみのヤクザの豪太郎で
腐れ縁の隠し事が何もないような二人が実は互いにこれだけは言えない秘密を抱えてる。
ノーマルな豪太郎が男を抱こうとしたことを本人の口から聞いて、ゲイで片思いしてる
八尋は嫉妬から豪太郎に乗っかって関係を持つ。
突発的な出来事で、八尋はこれで友情が消えたと思うくらい消沈し豪太郎からの
呼び出しにもバックれるのですが、そこへ八尋の過去を知る男が現れ豪太郎だけには
知られたくない秘密で脅されるがトラブルになる前に豪太郎に助けられる。
豪太郎がホモが嫌いになった訳、いくらヤクザでも八尋が人殺しだけは嫌だと言った訳
その嫌だが互いに思い合っていた事実の嫌だなんですよね。
ツンデレの八尋とやんちゃな暴れん坊みたいな豪太郎とのラブはうまくいったと思っても
八尋の心配は嫉妬と共に尽きないかもと思わせるコミカルなラスト。
切なさや苦しみとの対比で逆に話のメリハリが利いて素敵でした。
同時収録されている作品もかなり優れもの、短編なのにしっかり心に伝わってくる、
そんな内容のストーリーばかりで良かったです。