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表題作雨風カーテン

大学生 大浦
大学生後輩 楠

あらすじ

「…大浦さんっ」―大浦は大学の後輩・楠が自分の名を呼びながらひとりHをしているところを見てしまう。元々カミングアウトしていた楠だが、まさか自分をオカズにしていたとは知らず大浦は大慌て!!楠の気持ちも考えず、終電に間に合わないと毎回彼のアパートに泊めてもらっていたからだ。もう泊まらないと決めたのに、ゼミの夜大浦は泊まってしまい楠に…!?青春ラブストーリー。

作品情報

作品名
雨風カーテン
著者
麻生玲子 
イラスト
やしきゆかり 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アイスノベルズ
発売日
ISBN
9784872786170
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

揺れる心

登場人物

楠 (受け)
大浦(しーちゃん・攻め)
伊勢山(攻めの彼女)

大学生もの。日常的すぎるといえば日常的すぎるかも。でも、わたしは好きだな。

ドイツ文学の勉強会メンバー同士の恋。1年生の楠はゲイでカミングアウト済み。友人は華やかな女の子が多い。2年生の大浦は伊勢山と付き合っているのだけれど、一度、勉強会の延長の飲み会で酔い潰れた大浦を楠が自宅に泊めてから、二人の関係が怪し気に…。

楠は誤解されないよう、男性を家には泊めない主義だったけれど、寝入った大浦を見て「しーちゃん」なんて呼びかけるなんて…と思うわけです。これ、伏線なんですね。楠は大浦に思いを寄せていて、頻繁に大浦が家に泊まるようになると、一度でいいから抱いてもらいたい欲望が止まらなくなってしまう。

小学生の頃に大浦が転校した際、男の子からさよならのチューをされてトラウマになったことがあると聞いているので、楠は絶対に大浦と付き合うなどあり得ないと分かっています。でも、他所で身体だけの関係で満たしても、大浦が寝ている間に自慰が止まらなくて、ある日大浦にバレてしまう(バラしたといっていいかも)。それから大胆にも誘っちゃうのね。

大浦も絆されて楠と寝てしまってから気持ちが揺れて、伊勢山のとこへ行ったりするけれども、結局、楠のことが好きなんだと腹を決める。横槍が入ったり、楠も気持ちを偽ったり何だかんだありつつも、二人は結ばれてめでたしめでたし。

ちなみに、大浦にお別れのチューをしたのは楠だったっていうオチ。両親が離婚する前の名前だったので気づかなかったそうです。あるあるですね!

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