表題作BUT NOW UNCONTROL

無職・長谷川泰三
万事屋・坂田銀時

あらすじ

※18禁
パー子(女装の銀さん)とラブホに行ったところから始まりますが、
お互いの想いが交錯するとてもシリアスなお話。

作品情報

作品名
BUT NOW UNCONTROL
著者
九號 
媒体
漫画(コミック)
サークル
NINEKOKS<サークル>
ジャンル
銀魂
発売日
3.5

(2)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

“幸せ”が遠すぎる関係でも離れられない。

女装のまま倒錯めいて抑制のきかない濃い交わりの後、
「全部が夢なんじゃないかと思う」とこぼしたマダオに
目を隠して
「これは夢で…目が覚めたら全部元どおりだよ」
暗示をかける銀さんの胸中はきっと悲しいものだったでしょう。

そのまま眠りに落ちたマダオが目覚めると
それは入国管理局で働いて、ハツもいる頃の生活で、
局長として運転手付の車で移動するほどの待遇。
浮かれた気分でいると生意気な口のきき方をする運転手が…。
「お前名前は!」
「…やだなぁー、忘れちったの?長谷川さん。俺のこと」
振り向く銀さん。
「全部無かった事にしちゃったんだ?後悔してンだろ?俺と寝たこと」
マダオが付けたキスマークを見せ、詰られ焦ります。

そこでまた目が覚める。

今度は本当の“今”で、外は雨が降りしきり、
「傘を借りた」と銀さんのメモ。
それを見つめながら、
「これが夢ならあのお前の中の熱さは何だ」
責められても仕方ないけれど、
銀さんへの想いは決して詭弁なんかじゃない。


眠っているマダオの名を呼ぶ横顔が…!!
「これは『戯れ』。ただ温め合うだけのあそび」
「だから心は痛くない」
自分に言いきかせながら寝顔に頬を寄せます。……ぐぐぐ…(泣)
「俺たちはたぶん 始まった時から終わってんだ。」
で、END。


シリアス過ぎる…!!
先が見えない関係が、まさにマダ銀の醍醐味といわんばかりの切なさです!!

“基本マダ銀でハッピーエンドはありえないと思っているので”と
あとがきでおっしゃっている九號さん、
わかります、わかりすぎるくらいわかりますが(くどい)
あーーーーーもーーーーーー!!!!!


表紙にはプラスティックのカバーがあって凝ってるし、
銀さんもまたかっこいい……。
アンニュイな表情もですが
喉仏と鎖骨らへんが異常にセクシー!!
神としかいいようのないマダ銀を、
九號さんありがとうございます!!!

3

中立

わたしこの作品大好きだったんですよ。東雲月虹さんの書かれているとおりの重苦しくも静かな雰囲気とそれを支えるすばらしい画力。大事に大事に持ってた本です。当時はタイトルのかっこよさにもしびれました。
ただ、最近、この「バットナウアンコントロール」というフレーズを耳にする機会がありました。あの日航機墜落事故のコックピットボイスレコーダーの音源です。管制官の誘導に対し、機長が「but now uncontroll(しかし、現在操縦不能です)」と答えておられました。
この3語はいずれも常用される単語ですし、たまたまかも知れません。言葉狩りは大嫌いなので仮に引用であってもそれ自体問題であるとは思いませんが、それ以来この本を見ると日航機墜落事故を連想して気持ちが悪くなってしまい、手放しました。内容のすばらしさにも関わらず中立としてしまい申し訳ありません。

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