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表題作恋はままならない

浅川 息子の会社の先輩
柳井仁司 喫茶店マスターで無自覚フェロモン男

同時収録作品恋はままならない

鵜瀬 刑事
衛 会社員

同時収録作品想定外

松原心晴 泣き上戸と噂されるゼミ三回生
日野 ゼミに入って二ヶ月の研究生

同時収録作品甘い毒

悟 幼なじみの会社員
尚哉 攻宅に居候するホスト 25歳

その他の収録作品

  • あれから一週間ですが
  • Mr. 柳井の苦悩 1 / 2
  • 愛しい声 番外編
  • 恋はままならない 番外編

あらすじ

喫茶店を営む柳井は無自覚フェロモンだだモレ男で、親友・鵜瀬と息子の衛が付き合いだしたことが目下の悩みだったが――!?

(出版社より)

作品情報

作品名
恋はままならない
著者
陵クミコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
シリーズ
愛しい声
発売日
ISBN
9784344828513
2.5

(11)

(0)

萌々

(0)

(6)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
23
評価数
11
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数8

できれば「愛しい声」から読んだ方が…

陵さんの新刊コミック!!
表紙の絵も素敵!!
そんなルンルン♪した気持ちで、楽しみにしていたコチラを買ってみましたが、
アレレ??中を見ると、ちょっと絵が古い感じ……?

単に、2011年に出版された「愛しい声」の続きが読める~♪
としか思っていなかったのですが、その他に、
2007年雑誌掲載のお話も2つ掲載されていまして、ちょっと絵のバラつきがあります。
(全体的に見ても、1月に出た「独占率」の方が新しい感じがしました)


■「想定外 前・後編」「あれから一週間ですが」
無表情で超愛想がないイケメン大学生の松原(攻め)は、酒を飲むと可愛く泣くらしい…
そんな噂に興味を持ってゼミの飲み会に参加したら、
受け・日野は、その飲み会でまさに可愛く泣いた攻めからイキナリ告白されて……

不愛想だと思っていた攻めは、意外にも直球で迫ってくるワンコ系で、
攻めの流した涙は、実は飲むと目が乾くためにさした目薬で、
そんな攻めは、サラッとズバッとHなことを口にするしで、まさに想定外~~~
意外な攻めの言動も、それで振り回され流される受けも、なかなか可愛く面白かった☆


■「恋はままならない 前・後・番外編」「愛しい声 番外編」「Mr.柳井の苦悩 1・2」
「愛しい声」の同人誌まで収録されていて、
コミック「愛しい声」が好きな自分みたいなのには嬉しく、ありがたい本ですが、
これが初読みだと…どうかなぁ~
全く分からないということはないと思いますが、ちょっと分りにくいかも…

喫茶店のマスターの柳井さん、おっさんなのに無自覚にフェロモンを振りまくノンケ。
彼の息子の衛と、
大学時代からの友人で長年柳井に片思いをしていた鵜瀬は、ただいまお付き合い中。
友人の鵜瀬に息子をとられ、納得がいかない柳井の天然の言動がおかしく、
その柳井の発言で、鵜瀬は心を乱されて衛との関係が危うくなり、
そして衛の会社の先輩のゲイも加わって、なんだか関係はややこしく~?というお話。
ドロドロではなく、切なくもありつつもコミカルでほのぼの~~な展開。
割り切れないオヤジたちの気持ちと、まっすぐな若者の気持ちの対比がよかったです☆


■「甘い毒」
同棲中のCPの短いお話。
優しい攻めにイマイチ素直になれない受けが、
見慣れない攻めのメガネ姿にトキメき、そのままカラダも溶かされて~という甘めの話w


陵さんの絵も笑いのツボも、なんか懐かしい落ち着く感じがして好きなのです。
もっと新しいものも読みたいな~!
個人的には楽しめたし、読めて嬉しかったのですが、
ちょっと古めなもの多し…で残念な気もしたので、萌え評価です☆

8

不思議な読後感

とても不思議な魅力のお話を描く方だなぁ。
というのが第一印象でした。
前に読んだ「独占率」も、不思議と記憶に残る作品で。

話自体はどれも、大学生だとか、喫茶店のマスターだとか、設定は普通な感じですが。
なんというか、流れというか、空気感というか、ちょっぴり一癖(良い意味で)ある感じで。
すごく萌える訳ではないのに、なんとなく頭に残る作品を描かれる方だと思います。


「想定外」
大学に半年間の研修生として入った日野くん。
二ヶ月目に参加した飲み会。
三回生(てことは関西の大学かしら?)の松原くんという寡黙なイケメンが、飲むと泣くという噂を聞きつけて。
面白がって皆秘かに松原くんに注目!しすぎ(笑)
その松原くんは、何故か日野くんをやたらチラ見してきて。
酔いすぎてトイレへ行った時、噂の泣いている松原くんとばったり!
可愛い奴だなぁ、と思ったら、いきなり口説いてきてビックリします。

いきなり積極的だわ、かと思えば急に引こうとするわ、勝手に色々仕込んでるわ、不思議キャラ松原くん。
翻弄され逃げまわりつつ、知らぬ間にどんどん流されてしまう日野くん。
お話的には、よくある感じですが。
時々出てくる小道具(になってしまったもの)とか。
読者にも読めない(?)松原くんの行動パターンとか。
確かに想定外で。
この二人の空気がとても面白い!と思いました。


「恋はままならない」
私は前作「愛しい声」は読んでいないままでチャレンジ。
喫茶店のマスターで、やたらモテる柳井さん。
ずっと昔マスターを好きだった親友の鵜瀬さん。
以前喫茶店のアルバイトだった、今は社会人の衛くん。
衛くんの会社の先輩の浅川くん。

父と息子、親友同士の親父たちの以前の関係は、ちらっと台詞に出てはきます。
なので、「愛しい声」はきっと、あんなお話…?
衛くんのキャラは、そちらを読んだ方がつかめそう。

鵜瀬さんと父が時々みせる不思議な空気は、とっても意味深なのは、きっと過去の事があるんやろうな?
衛くんは鵜瀬さんが過去にひきずられそうな、絶妙なタイミングで入ってきます。
そして、鵜瀬さんがハッと我にかえる。
どっちも好きだ、とはならないので、衛くんはヤキモキしながらも信じてしまう。

このお話で一番好きなのは、柳井さんの貫く愛です。
柳井さんはブレない男。
親友にほだされる事も、モテるからと他へ走る事もない。
思っているのはただ一人だけ。
浅川くんのアタックも、サッとスルーしてしまいます。
浅川くんが一番、損な役回りですね。


「想定外」は、流される男。
「恋はままならない」は、ブレない男のお話でした。
近々「愛しい声」を読みたいです。
わあっと萌える感じではないですが、とても面白い作家さんだなぁと思います。

3

失うと怖いもの二つ、友情と愛情

『愛しい声』の主人公・衛のお父さん、柳井をフューチャーした作品で、番外編、同人など合わせて5本、あと07,08年の作品、12年の作品と、新旧入り混じった構成になっています。

『愛しい声』の時に鵜瀬が、柳井を好きだったという部分が感じ取られていたのですが、何と2回もそういう告白をするシーンが!?
【愛しい声番外編】で息子と親友が付き合うことで、鵜瀬に酔って絡んで、こんな男に大事な息子がひっかかって。。。と泣きだす柳井という姿が見られるのですが、
「おれだって、ずっとおまえだけだった」っていう発言の後、どこの馬の骨ともしれない男に大事な息子を持って行かれるよりは鵜瀬の方がいいと思うが、それなら俺でもいいじゃないか?と支離滅裂発言を柳井がしたために、鵜瀬の気持ちがぶり返すような展開が!
そこに突然現れた衛という姿によって、とりあえず事故は起きなくてよかったけど・・・

【恋はままならない】の中でも、衛の先輩で理解者で友人でもある浅川が柳井を口説こうとしているところを見られて、とっさに「浅川と付き合うことにした」という柳井発言を受けて鵜瀬が「今でも俺がお前を思っていたらそんな可能性があったのか」って言ってるんです~!
鵜瀬は、今は衛だけだよ、っていうけど何か信じられなくなっちゃって~!!(涙)
自分に言い聞かせてる感じがする。
でも、衛はイイ子なんで、その言葉を信じて付いていくんだよね。
それに裏切ったら柳井にも絶縁されて大事な親友を失うことになっちゃうから、やはり生半可な気持ちではないとは思うんだけど…何か複雑(汗)
肝心の柳井については、天然ですw
浅井は振られ続けて、きっと鵜瀬みたいになっていくのかもしれない。
重さと軽さのバランスが絶妙で危うさもあるのだが、やはり重くなり過ぎない考慮がしてあるのは、キャラクター故なのだろう。

【想定外】
研究室でイケメンなのに無愛想と評判の松原が、酔うと可愛く泣くという噂を確かめたくてゼミの呑み会で注目していた日野。
トイレに入ったところ、松原が涙を浮かべている姿を発見して思わず「かわいいv」
実はこれは松原の事情によるものだったが、勘違いを逆手にとった日野を落とす為の腹黒作戦で、まんまとのっかってしまう日野というお話w
一見、日野が天然かと思ったら、発言的には松原の発言が天然でツボった♪
「日野さんと合体したい」だの「初めは痛くても~BL本に書いてありました」とかw
コミカルシュールなキャラクター同士だったと思う。

【甘い毒】
会社員とホストの同棲カプ。
自分に甘い会社員が帰宅したら眼鏡をかけている顔に萌えてしまって~♪
思わぬところに、本気になるきっかけが落ちていたって話でいいのかな?
ページ数が14Pだけにちょいわかりづらかったかもですが、意外な展開に驚きが(笑)

全体を通すと鵜瀬の心がひっかかりながらも、何か許容してる自分があって、読後感は悪くないのです。キャラクターは好きなんですよね~
なので、ギリギリ萌え評価というところでしょうか。

1

あれ?

「愛しい声」の続きのようですが、「愛しい声」を読んだのがずいぶん前で、内容はすっかり忘却の彼方、、、
そもそも、そんな続き物だとは全く認識しないで購入したわけですが、、、

本書の構成が、まず2007年と古い作品の「想定外」前・後編があってから、「愛しい声」の続きのストーリーが、掲載順に、書き下ろし、小冊子、同人誌、雑誌連載分、書き下ろし、小冊子と続いて、最後が独立した短編となっていまして、
一応「愛しい声」の続編だとわかるように、まず書き下ろしで状況が説明され、
読み進めるうちに、なんとなぁく「愛しい声」のことも思い出しては来たけど、なんか、こんな、天然無敵のノンケお父さんが、まわりの男どもを軒並み振り回すような話だったっけ?と???
この柳井氏、確かにフェロモンだた漏れ系の魅惑の美中年キャラではあるのだけれど、
かっこよすぎて中年感が物足りない。
その辺りがなんとも惜しい感じ。

「甘い毒」も、普段眼鏡じゃないキャラが眼鏡をかけると、めっちゃ萌えちゃって、どうしよう、っていう、お話の核の部分はおもしろいんだけど、そもそものこの二人の設定が???この作品も、何かの続きなの?

0

確かにままならない

すみません、この作品は好みでは無かったですね。
軽いのかシリアスなのか分からないような4角関係もどき、タイトル通りままならない
気持ちのお話なのですが、個人的には苦手ですね。
なかなか割り切れない思いや過去のこだわりがどこか未消化なストーリーでダメ。

「恋はままならない」関連が前後編と番外編やショートなど6編ですが、
本編の前後編の前にオヤジチームの二人の割り切れない思いが現れている話から
始まる展開なのですが、初めはこれは後から読むべきなのかと感じるのですが、
これは、そもそもこの二人から発生した物語なのだろうと思え、逆に興味を惹かれ
前後編に突入して理解出来るような流れになっていました。

しかしながら、親子や腐れ縁に近い特別な親友以上の存在や恋敵が父親だったり
息子の初めて出来た会社での友人と、ままならない関係なのは解るけれど、
どうも最後まで個人的にすっきりしなかった。

同時収録の「想定外」は大学生と外部研究生徒の話ですが、これまた気持ちが今一
解りにくい気がするのです。
タイトル想定外は行動や思いに掛けているのでしょうね。
イラストは好きなのですが、この作品に限っては私の好みから外れていました。

3

この作品が収納されている本棚

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