まだ恋は始まらない

mada koi wa hajimaranai

まだ恋は始まらない
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
24
評価数
7件
平均
3.4 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
コミック
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
バーズコミックス ルチルコレクション (コミック・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784344828506

あらすじ

売れない漫画家月見里(やまなし)は、優秀で男前なアシスタント一(にのまえ)にいつも怒られてばかり。年下アシ×オヤジ漫画家。


(出版社より)

表題作まだ恋は始まらない

アシをしてくれる新人漫画家 一紳一
売れない漫画家 月見里有 

同時収録作品epilogue

雑誌社の副編集長 南足 42歳
漫画家アシスタント 九十九千尋 20歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

失いそうになって気がつく大事な相手

漫画家同士の恋が始まるまでを丁寧に描いた作品でした。
それも漫画家同士と言っても、経験年数は長いけれど売れっ子とか代表作が
あるような漫画家では無くて、長く色々な仕事をきっちり締め切りを守りつつ
細々と鳴かず飛ばずでやっている30男漫画家さんと、才能もあり絵も上手で
新人賞まで貰っていながらも話を作るのが少々苦手で、きっちり作り込んだ
作品を作るタイプのプロの漫画家とアシスタントの中間にいるような20代の一くん。

この二人が恋を始めるまでなのですが、漫画家の月見里先生はかなりヘタレさん。
年上でプロなのに、いつも一くんに甘えている感じなのです。
他人にまでち言うか、一くんにまで思考がいっていないように感じられるのです。
でも読み進めていくと、無自覚で今の苦しくともそこそここなしているマンガと
一くんがいる中での心地よい今の時を壊したくないと思っているのかとも感じられる。

そして、一くんも先生のアシをしながら自分の漫画を描くと言う目標が全然出来ない。
少しでも早く、先生と同じ場所で肩を並べる為にと思っていても進めない。
そもそも、この年上先生のニブくてヘ続きタレなせいで、進展しない気もするけど、
後半で怒涛のように自身の気持ちに気がついたり、相手を思えばこその心無い言葉で
自身も傷ついて、書けないスランプの危機になるヘタレブリ。
そこへ一足先に立ち直る年下一くんは、かなり素敵ですね。
恋をこれから始まるかと言う内容なので、色っぽい感じは少ないのですが、
その分、一くんの後輩になるやはり漫画家志望でフリーアシの九十九くんと
月見里先生の担当編集で副編集長の二人がお色気担当のようでした。

でもどちらかと言うと、オヤジ副編とツンデレ九十九くんと年の差カップルの
話をもう少しじっくり読んで見たかったですね。

0

同じステージ立つために

派手さはなく、どちらかというとすごく地味な作風の作家さんなのですが、とても堅実でストーリーテラーとして、気持ちの描き方の存在感を感じる作家さんだと思います。
今回も、年下攻め。
一度賞をとってデビューしたものの、じっくりペースだからとまだ次回作が描けない新人漫画家と、売れっ子でないがゆえに来た仕事は何でもやるという売れない漫画家の組み合わせ。
彼等の恋がじっくり、じっくりと成立していく様が描かれれます。
それは余りにもスローペースなのですが、全然焦れったいとは思いません。
むしろ一度読んだだけよりも、じっくりと作品を味わって再読するたびにじわじわとくるものがあります。
漫画家さんが描く漫画家。
これは夢のようなあこがれの漫画家じゃなくて、現実味を帯びた漫画家なんじゃないだろうか?作品を描くことで、作者さんが自分に問うているような感じもします。

登場人物の名前がユニークです
主人公が月見里(やまなし)、アシをする新人漫画家が一(にのまえ)、雑誌社の副編集長が南足(きたまくら)、売れっ子の漫画家が小鳥遊(たかなし)、一のアシ中間が九十九(つくも)
意図してして付けた続き名字であるとは思いますが、嫌味でなく勉強になりました(w)

出版社のパーティーで出会った月見里と一。
一の漫画がよかったと声をかけたのがきっかけで、一は月見里のアシスタントに来ることになります。
仕事なら何でも受ける月見里が今回受けたのはエロ漫画。だけどエロ漫画って描いたことがないので行き詰って愚痴ると、キスの練習と言ってされてしまう。
それがちょっぴり一を意識する一場面。
そして、デビューのきっかけの担当である南足が新雑誌の副編集長になったので月見里に連載の依頼をすること、その為に一が仲間の九十九を呼んだこと、売れっ子漫画家の小鳥遊と話しをしたことで、だんだんと一に対する気持ちが形をなしていくのです。

月見里は、一を漫画家として受け取っており、アシスタントとしてではなくあくまでも手伝ってもらっていると受け止めている。
だけど、一がどうして月見里の元へ来るのか、その根本の理由に気がついていない。
一がどうして月見里を好きなのか、それは具体的に語られてはいないのだが、彼等のやりとりから察することができる。
そして、恋愛としてだけではなくて、最終着地が一も月見里と同じ漫画家として、同じ土俵に立ちたいと願うという前進を見せているのも特徴的です。
月見里は、かなり天然風に見受けられるが、彼はきっと無垢なのだろう。
しかし、根っこにはネガティブさも持ち合わせている。
実に等身大の身近に感じるキャラクターです。

そしてエピローグではなんと!南足と九十九がくっついちゃう!
何となく、最初の彼等の出会いのシーンからおや?と思う部分はあったのですよねw
きっと対比させると、このカプはコメディタッチの展開をするに違いないと思われます。

萌えは?と聞かれると実はキャラ萌えはないのです。
だけど心の変遷やすれ違い、その見せ方などがとても秀逸な感じがするのです。
大きなヤマもないですが、その堅実で誠実な展開が逆に評価できる点なのだと思われるのです。

5

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