SS『時計-chapter1-』(ドラマCD「美しいこと」ブックレット)

ss『tokei-chapter1-』(dramacd「utsukushii koto」booklet)

SS『時計-chapter1-』(ドラマCD「美しいこと」ブックレット)
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得点
3
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1件
平均
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神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小冊子
出版社
インターコミュニケーションズ
発売日
価格
非売品
付いてきた作品(特典の場合)
ドラマCD「美しいこと」

あらすじ

踏切りで「好きかもしれない」と寛末に言われた松岡。
とある日の夜、向こうから誘ってきた食事の約束をしていて……。

表題作SS『時計-chapter1-』(ドラマCD「美しいこと」ブックレット)

寛末基文 総務課の会社員
松岡洋介 営業課の会社員

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焦りと燻りと

ドラマCDブックレット内のSS。
タイトルにもある通り、正に『時計』のお話。
こちらは、松岡目線。

古びた寛末の時計。
「好きかもしれない」と言われてメールと電話のやり取りを挟んで、ある日の夜、初めて向こうから食事に誘ってくれた。
いいスーツを着ていこう、ネクタイはこれにしよう、そして、時計を返そう。
そう思って出勤する松岡だけれど――と進んでいきます。


どうしようもなく、松岡が臆病で燻ってかわいそうになるくらい。
本編を思い出して、それと重なってしまうから、という点も大いにありますが、それにしてもこの短いお話の中でも、松岡の、表に出ない必死さがありあまるほど伝わって来ます。

返せるタイミングだってあるのに、言い出せない。
いくらだって嘘の言い訳はイメージしていたのに、それが出来ない。
食事もいいスーツが台無しになるくらい、においが染みつく焼肉だった。
何で今日に限って…居酒屋で良かったのに。

そこまで考えて、気付くんです。
寛末にとって、いつもよりグレードアップした食事が焼肉だったのでは?
自分に対して、少しは気を持って考えてくれたの続きでは?

時計は返せなかったけれど、少し震えてしまう感覚をまた覚えてしまう。

いつまで待てばいいのか分からない。
いつまででも待てる。
「かもしれない」と言われた感情を、どうしたって期待してしまう。

悲しくなってしまうくらい、松岡の恋心が必死で必死で…本当泣けて来そうです。


松岡の思いが報われる時が来るのを知っていても、痛く切ない気持ちが拡がる感覚になります。

5

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