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表題作悪魔伯爵と黒猫執事

アルヴィン,ヘタレな伯爵悪魔
イヴリン,アルヴィンに仕える黒猫族の執事

同時収録作品マタタビの誘惑-イヴリン編-

主の伯爵悪魔 アルヴィン
黒猫族の執事 イヴリン

その他の収録作品

  • デューイの野望
  • あとがき漫画:古澤エノ
  • あとがき

あらすじ

ここは悪魔界。落ちこぼれ貴族、アルヴィン伯爵の館では、優秀な執事、黒猫族のイヴリンが今日もご主人様のお世話に明け暮れ…。

(出版社より)

作品情報

作品名
悪魔伯爵と黒猫執事
著者
妃川螢 
イラスト
古澤エノ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
悪魔伯爵と黒猫執事
発売日
ISBN
9784344828599
3.2

(11)

(0)

萌々

(4)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
35
評価数
11
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

ヘタレなご主人さまvv

悪魔として強い力も持たないアルヴィンがなぜか伯爵。
だけど大魔王様の決定は絶対で、中には納得できない悪魔もいたり…

そんなアルヴィンの屋敷には黒猫族の執事・イヴリンがいる。
一手に主人の面倒やらなにやら引き受けてるのですが、
アルヴィンは言うこと聞いてくれない。
まず悪魔界の食べ物を嫌い、人間界のバームクーヘンが大好物!!
人間界へちょくちょく出かけイヴリンに怒られる日々。
このヘタレ主人としっかり者のイヴリンの楽しい日常物語のような感じでした。

ですが中盤からなにやら雲行きが…
はい、やはりアルヴィンに対して納得できない悪魔が出てくるわけですよ。
そして本当なら執事のイヴリンは自分に仕えるはずだったのにと拉致されてしまいます。

それに気づいたアルヴィン。
もちろん助けに行くのですが、いつもの彼ではありません。
はい、そうです。なんとなく予想はついてましたが
本当は凄い力を持っている悪魔で、大魔王様に力を封印されていた。
それが大好きなイヴリン拉致ということで、その封印が解けてしまった。

そのままイヴリンと契約という名のエッチに突入なんですが
怒りで我を忘れてしまってるアルヴィン。
でも次の日、いつものヘタレ主人に戻ってしまってる。
やっぱりこのヘタレ具合がしっかり者のイヴリンとお似合いで和む~っ。
力が出てこないアルヴィンの方がいい感じvv

4

へたれワンコが可愛いすぎる

最新作から逆にたどって、とうとうシリーズ1作目。
当作は妃川先生の初ファンタジーとのことでした。知らなかったー。
2012年リンクスさん掲載分120Pほど、書き下ろし110Pほど、もう一つショート書下ろし10P超とエノ先生の漫画あとがき♡という構成です。
美人有能執事とヘタレワンコがお好きな方にオススメです。
地雷は、無いと思います。

窓から「ただいまー」と帰ってきて顔にへばりつく蝙蝠が、
館の主人 上級悪魔のアルヴィン。(この挿絵が超可愛い!)
へばりつかれるのが、執事である黒猫族のイブリン。
アルヴィンは人間界でgetしてきた「限定のクリームブリュレ味」である
バウムクーヘンをイブリンに早速自慢し、怒られそうになるや否や
「お茶入れてね~♡」とさっさと退散する
そんなシーンから始まります。

攻め受け以外の登場人物は、少ない方かな?
デューイ:蛇蜥蜴族の行き倒れ少年。アルヴィンに拾われる。
クライド:悪魔界№2のアルヴィンの兄。(シリーズ2作目のカプ)
ヘルムート:クライド、アルヴィンの兄弟。

以下はよりネタばれ

まあ、この上級悪魔のへたれっぷりが秀逸。
耳があれば間違いなく へちゃんと倒れているであろうし、
しっぽがあれば間違いなく垂れている。そんな様子がまじまじ脳裏に浮かんで
へたれワンコ好きにはたまりませーん。
そしてへたれワンコなのに、いざという時だけ、超強い!
これ大好きなパターンなんだーと強く認識しました。

そして「マタタビの誘惑」イブリン編では
優等生執事だったイブリンが、エロかわちゃん→女王様と
色んな姿を見せてくれて、これまたすごく面白い~
素足のつま先で主人のあごをつつ・・・なんて最高(笑)

また当シリーズではお約束なのか、最後にエノ先生のあとがき漫画。
クライドとノエルがちょっと登場しますが、ノエルが相変わらず阿保可愛い。
「クライド様、道具ってなんですか?」「おまえにも今夜使ってやる」
使って使って♡と大爆笑。
5作中1,2作目のカプが一番好きでした(笑)
先生、とても楽しかったです!

0

ヘタレ悪魔としっかり者ニャンコ執事

まるまるファンタジー世界のお話でこの作家さんでは記憶にある限りお初かも。
いつも洗練されたスタイリッシュな感じが作品からにじみ出ている方ですが、
やっぱり異世界ファンタジーでも泥臭い感じがしないスマートさが感じられる。

人間界のお菓子は出てくるものの、人間界との交わりが無い純粋な悪魔界でのお話。
魔力のために人間を狩ることも下級悪魔を狩ることも、小さな生き物すら殺生を
しない悪魔らしくない悪魔ながら、魔力に応じた悪魔社会の階級で伯爵の称号を持つ
悪魔界の七不思議とまではいかないまでも中級悪魔にすらバカにされているような
ヘタレな悪魔のアルヴィンに仕えているのが黒猫族で1番優秀で美しいと言われる
イヴリンなのですが、いつもお子ちゃまみたない感じで甘え倒してくるアルヴィンに
ため息とともにお小言を云いながらも頼りない主ながらも忠誠を尽くしている。

執事のイヴリンが大好きで自分みたいなヘタレ悪魔はそのうち捨てられるかもしれないと
不安でいるような話で、そこにアルヴィンが偶然助けた小悪魔の為にひと波乱あり、
アルヴィンの真の姿を驚愕と共に知ることになり、アルヴィンのイヴリンへの執着愛を
感じさせるような展開になりながらもあくまでもほのぼの感が漂うに終わるストーリー。
同時収録されているイヴリン編はイヴリンのギャップ萌えを堪能出来る内容です。
表題もある意味、アルヴィンのギャップのお話ですのでなかなかbestなカプかも。

4

かわいいおとぎばなし☆

シリーズ続編とかでなく新規の単発のようなので購入した作品。(妃川作品はシリーズになると大変なのですw)
黒猫執事などと、なんて素敵な設定でしょう♪

どうしてこんなヘタレで魔力もない悪魔が伯爵悪魔?というくらいに執事のイヴに甘ったれているご主人様になるアルヴィン。
彼等の住む魔界の情景描写に色とりどりの植物や生物が描かれます。
冒頭の入りはその世界へのいざないの言葉。
そして登場するあれこれは、アメジストの川やクリスタルアロワナ、赤と黒の縞模様の吸血ミミズ、月光桔梗に水晶桃etc...
頭の中でその色と形を想像しながら、そのかわいらしい主人公達のやり取りもあいまって、う~ん、、これはカラーの絵本で見てみたいかも?
頭に浮かぶ世界は「チャリーとチョコレート工場」みたいな。

アルは人間界の食べ物が大好きで、特にバームクーヘンが大好き。
人気店に並んでまでして買ってきます(笑)
魔力を付けるために、魔界の食べ物を食べてほしい執事のイヴの願いも虚しくちゃっかりニッコリ逃げられて~
魔界の辺境にあるアルの城の周辺は魔力も薄いせいか色々な動植物がありまして、珍しいものを見つけてはイヴにプレゼントをしようと考えるアルがある日見つけた傷付いた蛇蜥蜴の少年。
城へ連れ帰りますが、本来蛇蜥蜴は誰か悪魔に養ってもらうのが本来(ヒモ?愛人?w)
しかし、まだ少年ということでイヴの下で手伝いをしながら城に住まわせることになるのです。
しかし、それはアルが伯爵の身分を得、そして執事の中でも一番の能力を持つという黒猫族のイヴがついたことに嫉妬し恨んでいるものの陰謀だったのです。
イヴがそうして浚われたことで、アルの本当の姿が現れます。

甘えん坊で子供みたいな、犬みたいなアルがどうして伯爵なのか、
封印が解けた時の彼は日頃と正反対の傲慢俺様w
そのまま勢いでイヴを抱いてしまったあと、元に戻ってブランケットにくるまってへたれて謝っている姿がかわいらしい。
イヴも、強気だけどとても健気。黒猫に変身した姿のイラストがほしかったな~
イラスト効果もあいまってとてもかわいらしいカプでした。

そして【マタタビの誘惑~イヴリン編~】は、まさに題名の通り!
アルが見つけてきた珍しい亜種のマタタビをイヴが食べてしまったことから、あららら~!!
いつもキチっとしているイヴが魔術が使えなくなってへたれたり、治す為に別のマタタビを再び口にすれば突然傲慢な女王様に!?もういたたまれなくて「実家へ帰らせていただきます!」(笑)
そんな優秀なイヴの色々な側面が見られる愉快なお話でした。
ここでもアルは封印が解けます。
勿論魔力の強い食べ物の作用が働くという手もあるらしいのですが、この場合のスイッチはどうやらイヴみたいです♪
ラブ甘バカップル・・・かもしれませんw

【デューイの野望】
表題で、アルを誘惑して罠にはめた蛇蜥蜴の青年は、魔力を奪われて小さな蛇になっています。
彼はイヴが大好きv
いまはイヴにペットとして可愛がられていますが、彼の見た夢は彼の希望なのでしょうw
アルがライバルなのです♪

全体をとおしても、とてもとてもかわいらしい話。
作中に、兄弟の縁が薄いという悪魔なのに、アルを常に気に賭けてくれている公爵のクライドがちょくちょく大事な場面で登場し、アルを助けたり見守ったりしています。
彼の元にも黒猫族の執事見習いのノエルがv
次は、このクライドとノエルの物語だそうですが、巻末にそれに繋げる漫画がついています。
・・・このお話、小説よりやっぱりマンガで見たいかも?

2

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