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気まぐれ猫に愛され惑わされるバチイチ中年オトコの悲哀v
猫って、人の猫ちゃんか~!
これは好き嫌い別れるお話だなぁ、と思います。
のらりくらり、ほんと、猫みたいにスルリと抜けていくお話で。
一度読んだだけでは、なかなか心に浸透してこなかった。
ですが、私はかなり好きです!
何年も中途半端な関係を続けていて。
やっと…?!
みたいなお話、大好きです!
まあ焦らされると言っても、読む側には一冊の中だから。
本人達は何年も何年も続けている距離感だった訳でして。
大変だよねぇ、はっきり言わない、言えない人を好きになると。
で、内容の感想よりも書きたいことが!
私はこの本の場所や時代に、大変興味が湧きました。
これ、いつ頃?
ここ、どんな場所?
着物の人が多い。
でもスーツもある。
女性の洋服は膝下丈のタイト。
ワンピースも古い形。
家は畳や板が多い木造。
寝床は布団。
画家の先生の家は、洋風の家。
ベッドあり。
先生の家にはシステムキッチンがある。
出先には、近代的な美術館あり。
道は舗装されていない?
石を敷き詰めたお洒落な歩道がある。
電線電柱はある。
蛍光灯タイプの街灯あり。
牛乳の1リットルパックあり。
黒電話はあるが、携帯が無い。
スーパーのビニール袋あり。
車を持っている。(仕事用かな?)
などなど…。
・1980年代
・山の中の大きな温泉街
・又は、古い町並が残る観光地
皆さんの予想はどうでしょう?
この不思議な空気の環境は、こういう背景からくるのかな?なんて思いました。
タイトル通り、のらりくらり、猫のように気ままで奔放な雪は人獣化した猫みたい。
それをだらしないと言いながら、自宅で好き勝手、ふらりとやって来る雪を
拒みもしない、歓迎もしていない画材堂店主、倉岳。
時代背景も現代ではないのでレトロな雰囲気があって味があります。
倉岳は過去に妻に出て行かれたことが少しこだわりになっている感じでしょうか。
来るもの拒まず去るもの追わず、何かに執着して激しく求める事も無く、
相手の気持ちにも鈍感で不器用。
雪は身体を売って生きている母親と共にいたが、その母に捨てられてからは、
その日の寝場所や食い扶持を得るようにふらふら声を掛けてくる相手と直ぐに寝ちゃう。
貞操観念と言うものは一切持ち合わせていないみたいですが、
倉岳のことは好きで、そこだけが聖域みたいな感じです。
倉岳が雪の作った料理をうまいといい、食堂を開くなら食べに行ってもいい、
そんな言葉一つでお店を始めたいと思う程いじらしさも見せるけど、
倉岳には全然伝わらない。
倉岳の雪に対する気持ちの変化、雪の倉岳の側にいたいと言う望み、
野良猫がご主人様と安らげる住まいを見つけるようなレトロ感あふれる話でした。
深く意味を考えてしまえば「ん?」と思う部分も多々なのだと思うのだけれど
個人的には久しぶりにヒットでした(*´Д`)。*°
何が好きって、この作家さんの描く絵柄がすごくタイプなのです。
この絵柄がすきなのです。ほのぼのっとした作品の方が
この作家さんにと絵柄と私の好みにぴたっとくるのかなと思うのです。
というのも、虎穴ダイニングがすごく好きで
ほかの作品も集めたものの、これがまたイマヒトツ(汗
シリアス目の作品が多かったせいなのか、ビミョーな印象しかなかったのですが(失礼)今回は久々に
可愛かったです。可愛かったですw
お話としては、タイトルどおり、
遊びネコのように、フラリとあちこちの家を渡り歩く
ネコのような男。やさしくされればすぐに懐いて腹を見せる。
けっきょく攻もほだされるわけだが。
この攻。実はこのニャンコが自分のことを恋という意味で好きなのは気づいていない。
そんな二人の気持ちが交差するときはくるのか来ないのか。
というところ。
そもそも受がフラリフラリ。
利があると見れば股開いちゃうのがよろしくないんだけどな。
よもやオッサンがネコとは思ってなかったけどなww
タチでも機能するんだなというな
ともあれ、雰囲気漫画として読むには最適。
ふわっと読み、かわいいからソレデイイと思うのです
この話の主人公・雪は本当に野良ネコみたいです。
家を持たず、ご飯をくれる人のところを渡り歩いて気まぐれにその場に甘えてその場に居付いてみたり、ふいにいなくなったりする姿はまさに野良ネコ。
でもそんな野良ネコでも、ほんとうは一番居心地が良くてここに住みたいなと思う家と人があって、
だけど相手がそれに気がついてくれない。自分はここの家猫になってもいいと思っているのに・・・
猫の擬人化ではないか?と思えるようなお話でした。
雪が居付いている画材屋の倉岳は、他の男とどこが違うのか?
距離感ではないだろうか?
気まぐれで可愛がる人と、しようがないなもう、と思いながら自由にさせて束縛しないで、でも自分の存在を気にしてくれてそれがとても居心地の良さに繋がる人と。
この人の喜ぶ事がしたいな、この人と一緒にいたいな、そう思える事が、ただの野良ネコと違うのではないのかと。
対比が雪のお母さんでした。
それがどんなに酷い人だろうとなすがままなのは、逃げられないのではなくて逃げない。
自分で求めないで、与えられたもので受け入れてしまう部分。
相手に求められて、自分も求めるのが一番いい関係なのに、求められる事をそれがどんな形であれ愛されていることと勘違いしてしまう悲しい人。
雪が、倉岳が料理を褒めてくれることから店を出したいと願った時に近づいてきた画家の野ノ原。
お金につられるのは、まるでまたたびに惹かれる猫のよう(打算的)
最初はそんな目的もあるから、そして甘えてくる野ノ原がかわいいと思うが、甘えて手放さなくなる執着を見せられて、嫌悪感を抱く。
はじめはおじいちゃんなのに寝顔がかわいいと言っていたのに、後、おじいちゃんくさい(うぇ)ってなってましたから・・・(甘えたがりのネコ同士ではw)
もう雪は、自分が誰の側にいたいかわかってる。
倉岳は、奥さんとの離婚は割り切っているような感じがします。
執着していないようでいて、感じている寂しさは、一人で食べる飯はまずい。に現れていました。
友人の村井の後押しがないと、めでたしにならなかった、ちょっとふがいない男な感じもあるけれど、
雪がノラ猫だっただけに自分の手元にとどめていいのか不安だったのですよねv
やはり、一緒にいたいと願うお互いがあってこその相性。
とてものんびりしたゆる~い関係とお話ですが、結構修羅場があるのに、ほんわかしているこの空気が好きです。
萌×2に一歩及ばない萌えですが、このお話の空気感は気に入っています。