表題作アレクサンドロス伝奇(7) フェニキア紫の伝説
あらすじ
地中海を我が手に―。
亡き父を継いで王位に就いたアレクスは、世界征服の標的を、まず、ペルシア・フェニキアに定めた。
栄華を極める海上都市テュロスを陥落させることがなによりも大事だった。
サラ、ハミル、そしてリュシアスの忘れ形見リュシィは、その思い出の島テュロスに戻っていたのだ。
戦端は開かれた。
アレクスは、“大王”への道を踏み出す。
しかしそれは、最愛の女、友との永遠の訣別でもあった。
碧き海から若者たちの熱き心は、蒼天へと翔け昇る…。