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表題作悪だくみにも花はふる

茅野譲 鷹尾の法律事務所手伝い
小山鷹尾 弁護士

同時収録作品悪だくみにも花はふる/SIDEコタ組

花屋 小山虎二
ヤクザ 組長の孫息子 大前田小太郎

同時収録作品線路沿い走る。前篇・後篇/やる時はやる男

鷹尾の友人 不動産勤務 木島
電車で隣になった大学生 立花

その他の収録作品

  • Prologue
  • Epilogue
  • ドラマCD「悪人を泣かせる方法」アフレコレポート
  • あとがき
  • カバー下:イラスト

あらすじ

鷹尾(たかお)が拉致されかけ、虎二(とらじ)の花屋が襲撃を受けた。
ヤクザである自分のせいではと考えた小太郎(こたろう)は、対応を巡って、虎二と初めての喧嘩をしてしまう。
一方、悩みごとがある様子の鷹尾が気になり、彼の愛を試したい誘惑に駆られる譲(ゆずる)。
それに気づきつつ、何も語らない鷹尾の胸のうちは……?

「悪人を泣かせる方法」&「恋まで百輪」、完全無欠のハッピーエンド!!
鷹尾の友人“いい人"木島(きじま)の恋も収録。

作品情報

作品名
悪だくみにも花はふる
著者
雨隠ギド 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
恋まで百輪
発売日
ISBN
9784403663987
4.1

(92)

(41)

萌々

(34)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
14
得点
375
評価数
92
平均
4.1 / 5
神率
44.6%

レビュー投稿数14

素直になれない不器用さにツボったー

鷹尾ファンの自分待望の「悪人を泣かせる方法」譲×鷹尾の続編ですっ(「恋まで百輪」虎二×小太郎の続々編でもありますが、自分は鷹尾スキーなので!!)

鷹尾がワゴン車の男たちに拉致られそうになったり、鷹尾の弟・虎二の花屋にワゴン車が襲撃してきたり、不穏な事件が発生。
シロウトではない手口はプロの仕業が疑われ、虎二の弟分で恋人の小太郎は、自身の稼業(ヤの字がつくお仕事)の所為ではないかと疑う。

そんな状況の中、以前から何かを悩んでいる素振りなのに何も言わない鷹尾を、密かに心配していた譲。
譲は、鷹尾から悩み事どころか「好き」だとか「愛してる」だとかも言われたことがない。
鷹尾にとって自分はどういう存在なのか。
未だ不安に苛まれる譲を試すかのように、鷹尾は小太郎を連れて姿を消した。
譲と虎二は、二人の行き先を探して、ある温泉町に行き着いて……

といった展開の、楽しくて切なくてハッピーなお話です。
襲撃犯たちの正体と目的は…?
鷹尾が訪れた町には何が…?
そして、鷹尾の行動の真意とは…?
などなど、未読の方は楽しんで読んでくださいませ。

自分は鷹尾ファンなので鷹尾中心に読んでしまうんですけど、相変わらず鷹尾の性格悪そうな表情とか、抱えてる弱さを見せない捻くれ具合とか、もう愛しくて愛しくてたまりませんでしたっ!
身代金の会話が、譲の不安への答えになっているというのも、鷹尾らしくて。
ラストの鷹尾の笑顔は、いいひとな笑顔だったなぁ。あぁ、もー可愛いっ。
描き下ろしの十数年後?の笑顔は良い感じに年を重ねた笑顔で、惚れてしまうやないか♪

描き下ろしの他には、鷹尾が「悪人を…」で浮気相手(未遂)に選んだ元同級生・木島のお話が収録されてます。
素でホントにいい人なんだけど、なんでこの人が恋人としては「ダメ」なのか、よくわかりました(笑)

(↓以下、どーでもいい疑問ですが、謎バレに関わるので注意↓)

「悪だくみ…」を読んでて気になった、リアルな疑問…
探偵事務所に依頼しなくても、自分の戸籍からたどって相手の現在の戸籍や附票を取ればいいのに(職務上請求しなくても、直系はOK)、弁護士先生なら知らない訳ないだろう手続きをなんでそんなめんどーなこと…
もしかして、単なる読者サービス…Σ(・∀・;)?

妙なツッコミ入れてしまいましたので、最後に一節。
ハッピーエンドなんて 言わないで続けて もう一度新作 描き続けてー♪(アンコール!)

3

じんわり

今まで読んできたBLとどこか読後感が違いました。
「『この人さえいればいい』と言える相手がいるか」
これがこの作品の中核になるテーマでしょうか。
何かを考えさせられるBLはこの作品が初めてでした。

譲×鷹尾カップルは不器用にもほどがあるけど、見ていてハラハラすることはなく、
「そこでどうでる?」という期待に斜め上から応えてくれる。
掴めない二人は見ていて本当に新鮮で楽しかった!

そして自分は女性キャラが魅力的なBL作品にはすごく好感がもてるんですよね!
あくまでスポットはカップルにあてていても、その周りの人物も個性的で愛着がわきました。
その一人の木島のスピンオフがこれまたすごく素敵で!
出会いがなんだかロマンチック。おやじと大学生が電車で~なんて、なんとも心くすぐられる出会い!
なかなか見ない面白いカップリングだし、この二人でもう一冊出来上がってもおかしくないかと・・・^^v

このシリーズのカップルで共通してるのは皆不器用で可愛いってことですね!可愛い!

1

愛とは何か考えさせられら一冊

「恋まで百輪」&「悪人を泣かせる方法」が好きな方には読んで欲しい作品。ほんとに盛りだくさんで美味しくいただきました笑

とはいってもやはりメインは譲×鷹尾カプ。
一応両想いの二人ですがまだまだ譲の愛の方が強い感じ。
とある事件をきっかけに少しずつ二人の関係が変わっていきます。

鷹尾は悩み事があって、譲もうすうすそれには気づいている。でも必要最低以上のことは聞かない。
もう、夫婦ですよね、見てて照れます笑
そして何より鷹尾さんの悩み事が可愛すぎて辛いです。

まあ何はともあれ事件は解決し、すべてがいい方向に進んでいくのですが、悩みが解決した後の鷹尾さんはデレるデレるデレる!!ほんとにデレます!!可愛いです、やばいです笑

と幸せなかんじで終わり、るんるんしつつ…収録されていた短編を見て発狂w
まさかの鷹尾さんの唯一のお友達木島さんのお話!
もう丸ごと一冊楽しめます。シリーズもので溢れかえってるなんて私得な作品でした笑

0

二人だけがわかる言葉で

「悪人を泣かせる方法」と「恋まで百輪」の続編で完結編。
元々「恋まで百輪」はもう揺るぎようのないハッピーエンドという感じだったので、ストーリーの主軸は「悪人を泣かせる方法」の二人です。
あらすじには「完全無欠のハッピーエンド」とあり、最初は大げさだなぁ、大丈夫かなぁと思ってしまったのですが、読み終えてこれは誇大広告でないと感じました。
このシリーズのカップル二組だけでなく、花屋のお姉ちゃんや脇役で当て馬だった木島、そしてまさかのあのすべての発端ともいえるあの人まで、みんなしっかり幸せになっています。幸せになれる、満足度の高い一冊でした。
(ちなみに、プロローグで鷹尾が読んでる封筒には『鵜飼近道探偵事務所』との文字が。『密室の密かな星』とのリンクがギドさんファンには楽しいです。)

「恋まで百輪」の二人はあまりタイプではなかったのですが、今回コタのかわいさに、そして虎二の男前度に、このカップルも好きになりました。
この二人に関しては本編の中でえっちシーンありませんが、個人的にはそんなシーンよりももっと素敵な描写があったので、大満足です。
ギドさんはえっちシーンでは表現できない、「幸せ」の描写が素敵だなと思います。

「悪人~」の二人に関しては、文句のないハッピーエンド。
前回よりさらに鷹尾はかわいくなり、胸が痛くなるシーンあり、お縛りえっちもあり。。
二人は時間をかけながら分かり合って、これからもずっと一緒にいるんだろうな…ではなく、「ずっと一緒にいる」ということにしっかり確信が持てるようになりました。
「悪人~」を読み返し、妹の子供に対する鷹尾の変化を追っていったら、とっても嬉しくなりました。不器用で焦れた二人のハッピーエンドに、感慨もひとしおでした。

ただ今回ちょっと残念だったことが。
分厚いコミックスでしたが三分の一は「線路沿い走る。」という木島の物語だったこと。
私は、このコミックス分「悪人~」の二人が主軸かなと思っていたので、少しだけ肩透かしでした。
しかし、この「線路沿い~」も面白かったです。
誰にでも優しくモテるが本気の恋をしたことがない木島と、警戒心が強くなかなか心から懐かない立花くんの二人がとてもかわいらしく、すぐご機嫌斜めになって全然懐かない黒猫を懐かせていくようなストーリーは萌えました。
この黒猫みたいな立花くんがどう落ちるんだろう、どんな顔しちゃうんだろ、エロそうだなぁ…
なんて思って期待してましたが、くっつくまでの流れと、えっちシーンが一瞬で、肩透かし2度目でした。
ギドさん自身、もっと立花くんのかわいいとこ(Hシーン)を描きたかったとあとがきに書いていたので、いつかどこかでを期待します!

そして見落とさないでほしいのはカバー裏。
裏というだけあって、あんなシーンやこんなシーンのイラストばっかりでびっくりしました!迂闊にカバー外さないようご注意ください。笑
譲と鷹尾のイラストには笑いました。どんどんあほのバカップルになっていくなぁ…

三冊読んでの、完全無欠のハッピーエンド。
どの本も胸を締め付けるシーンがあり、幸せになれるような満足度の高い本です。
完結を機会に是非お手に取ってみてください。

3

まさに大団円♪

「恋まで百輪」とそのスピンオフ「悪人を泣かせる方法」の続編です。これで完結…かな?
虎二&コタチームは「恋まで百輪」本編の時点でも幸せで安泰な未来を感じさせるカップルですが、「悪人~」チームは前作でカプ成立したあとも、やっぱり鷹尾がなにかあったらふといなくなってしまうような(笑)感じがやっぱりありましたもんねw
やさしくされるとどうしていいかわからなくなる鷹尾が切ない。
あとがきでも書かれていますが、今作は「悪人~」チームのフォロー的な役割が強いのかなと思いました。
コタの家をめぐる問題を解決する過程で2カプそれぞれの絆が深まっていくという♪
エンディングがよかった!みんな幸せよかった!!
「恋まで~」チームのエロが朝チュン状態wなのが残念…実質お色気シーンはコタチームにはほぼなしなのがやっぱりちょっぴりもったいない!
そしてカバー裏も必見wムッツリスケベ兄貴wwwそして間男プレイwwwウケたwそして萌えた!どうぞお幸せに!!

「線路沿い走る」
スピンオフのスピンオフ(笑)木島編です!
鷹尾の学生時代からの友人で前作「悪人を泣かせる方法」では当て馬として鷹尾に利用されていた木島w
前作で、ものすごく木島が気になっていたので読めてうれしい!しかし、木島がこんなタチ悪い人だったなんてw学生時代の伝説がすごいw
人がよすぎて、もはや変人の域に達してる木島ですが、今までなんとなくの付き合いしかしてこなかった木島の本気がすごかったですwおもしろかった!

完結編とのことですが、木島カップルの今後や、コタの幼なじみのちーちゃんなど、まだまだ続きが見たいww

3

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