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表題作夢をみていた

謙吾
天涯孤独?直緒

あらすじ

天涯孤独の直緒は、太陽のように快活な謙吾に出会って初めて幸せな生活を手に入れる。男同士だから結婚は無理だけど籍を入れようという謙吾の言葉に頷いた直緒は、謙吾のためなら何でもしようと堅く心に誓うのだが…。甘く切ない「本当の」ラブ・ストーリー。

作品情報

作品名
夢をみていた
著者
森せつな 
イラスト
すがはら竜 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
オーロラノベルズ
発売日
ISBN
9784872786361
3

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

良くも悪くも「奇妙」な作品

奇妙というのも何か違うんですが、読んだことのない雰囲気の作品でした。
独特の不可思議な感じがします。
主人公の境遇が不敏なのですが、ストーリーはどちらかというと暖かいというが、綺麗なラブストーリーという感じです。

天涯孤独の直緒は、1人で生活費を稼いで誰とも関わらず生きています。
しかし、バイトの客として知り合った謙吾に色々と良くしてもらい、謙吾を好きになって、初めて自分が今までどんなに孤独だったかを思い知ります。
そうして2人は互いを支える幸せなカップルに・・・なっていくのですが、この作品の不思議なところは、そんなに都合よくあっさりとは終わらなくて、この幸せは長く続きそうにないな…という予感を読者に最初から感じさせているところです。

直緒視点なので謙吾が何を考えているか一切わからないため、最後まで読んでもしっくりこない部分が多々あります。
ただ、直緒が最後まで貫こうとする愛のベクトルは、ベタに思えても衝撃的でした。

「捨てるなら殺していってくれ」という台詞が、何だかちょっと色々考えてしまします。かなり切なくてシリアスな作品ですが、たま~にこういう一風変わったシリアスさもいいかもしれません。

しかし、くどいようですが、腑に落ちないところが多い内容です。
紹介文に書かれている「本当のラブ・ストーリー」とは、何を以ってしてそうなのか。若い勢いで書かれた作品というようにも感じられます。

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