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お迎えに参上しました。囚われの王子様。
記憶喪失もので何度でも同じ人に恋する、素敵な純愛ストーリーです。
交通事故に遭って、父親に閉じ込められてる屋敷から、昌紀を連れ出しに遠山が現れたところから、お話は動き出します。
なぜ自分が事故に遭ったのか、どこへ行こうとしていたのか、遠山との関係は?…すぐに我慢できなかった遠山の口から語られるけど、記憶が戻らなくても、遠山の溺愛が気持ち良くて、そのヒーローぶりにキュンキュンします。そりゃあ、記憶がなくても、また惚れちゃうのも納得です。
対して、お金のために、息子をロシアの石油王に売り飛ばそうとする、鬼畜ぶりが酷過ぎる昌紀の父親。読んでてイライラしたけど、遠山が最後に見せた切り札に、スカッとして拍手を送りたいぐらいです(笑)
そして、迷わず父親や家よりも、遠山を選んだ昌紀も気持ち良かったです。
甘々でカッコイイ王子様のような攻めのお話が読みたい時にはピッタリな1冊です。
書き下ろし作品です。
基本、書き下ろし作品が大好きなわたしは、購入作品が書き下ろしだとウキウキいたします。
ネット購入なもので、賭なんですよね。
受けの昌紀は、交通事故で丸一年分記憶を失った20歳の大学生。
厳格で会社経営に忙しい父親は昌紀を顧みず、執事が家族のような存在。
攻めの遠山は飲食店を複数経営する、昌紀の大学のOB。
彫りの深い顔立ちの美男子。
昌紀とは恋人同士で、昌紀が事故にあった時待ち合わせていました。
父親は事故で記憶を失っていたのを良い事に、さっさとイギリス留学と結婚を指示し困惑する昌紀。
そんな自宅軟禁状態の昌紀のもとへ、救いに現れた遠山。
ふたりは手に手をとって屋敷を脱出し、記憶探しの逃避行をするというようなお話です。
かなり始めの方で、遠山はふたりが恋人同士であったことを躊躇しながらも昌紀へ告げます。
昌紀は半信半疑ながらも、遠山の腕の中に懐かしい暖かさを感じて当然ながら困惑しちゃうんですね。
でも遠山の、昌紀をトロトロに甘やかしながらも、きちんと対等に扱ってもらえることを嬉しく思い、彼に対する気持ちを自覚していきます。
遠山は、イイ男ですね!
ちょっとは手を出しちゃいますけど、とにかく優しくてこっちが照れるー。
「ひゃー!わたしもさらって!」と悶えました(笑
けっきょくわたしは、こういう砂吐くような甘々王子様攻めが好きで仕方ないのだわと、再認識いたしました。
しかーし、昌紀の父親はどエライ人非人ですね。
今の時代、日本に人身御供的なお金の作り方を息子にさせるって、ヤのつく職業の方だってしないのでは…
こんなホンワカ作品で、まさかまさかのキャラクターでした。
あー、ビックリしましたよ。
全体的に、山や谷はなかったんですか?と言われかねない作品ではあるのですが、雰囲気も良く、読んで幸せ気分になるので萌×2にしました。
イラストは鈴倉温さん。
表紙のカラーも扉絵ももちろんですが、挿絵も遠山は素敵に、昌紀は愛らしく描かれています。
作品にマッチしていて良かったですよ。
出だしから都合よすぎる展開だしいろいろ説明不足な感じがするんですけど
とにかく遠山(攻)が王子様すぎて萌えメーターがぎゅんぎゅん上がりましたw
なので★ひとつかふたつ分は確実に遠山のキャラクターによって上がってる。
ストーリーは記憶喪失で軟禁されている昌紀(受)が遠山によって助け出され、新たに恋をしながら記憶を取り戻して、遠山との未来を選んで家というしがらみから解放されていくといったもの。
簡潔に書くと↑なんですが、まあ昌紀の父親のあくどいこと!
実の父親があんなだとは考えたくもないのですが、昌紀のことを道具としか思っていないのです。
お金を作るのに必要になるときがくるかもしれない、という理由で育てていたとしか思えない。
(というか育児は確実に他人まかせなんですけど…)
父親のあくどさを語っても萌えには行き着かないので省略しますが…w
遠山は記憶のない昌紀に優しく明るく、ときにはちょっと我慢ができずに手を出したりしながら接します。本当に紳士。
現代日本だから普通の社長ですけど、女の子が夢見る王子様を体現してるような人なのです。
昌紀は…まあ記憶がありませんから…お人よしのお坊ちゃんというのが分かりやすい。
自分が酷い目にあうかもしれないというところでも、小さい頃から側にいてくれた執事のことを思いやる優しい子ではあるのですが、ちょっと…危機感が薄い、かも?
私はとにかく遠山に癒されました。
でも出だしからこの遠山が怪盗みたいな現れ方をするせいで、そこで白ける人もいるかもしれないですね。どうして可能だったかの説明も一切なかったし。
でも吐きそうなほど甘い攻めをお探しの方にはオススメです!
甲斐性のある攻め万歳!
そして魔性のお坊ちゃま受け。
記憶喪失ものですね。
あらすじで微妙なところで紹介が終わってますが翌日には解決します。
本当に王子様のような攻めですね。
記憶を無くした昌紀が遠山に屋敷から連れられて、わからないけど信じられたり懐かしい感じがしたり。
恋人だったとわかってどう接したらいいかわからなかったり。
それでも我慢できなくてイチャイチャしちゃったり。
二人の逃避行はハラハラしながらも昌紀が遠山にまた恋をするみずみずしさがありました。
昌紀が屋敷に連れ戻されまさかのシベリアの石油王に売られる話には仰天しました。
どうやって救われるの?とドキドキしてましたが遠山が正面から正攻法で助けに来てくれましたね。
記憶を取り戻した昌紀におかえりと言う遠山、きつく抱き締める遠山、久しぶりのエッチに焦らす遠山、呆れるほど絶倫な遠山。本当に二人が無事に結ばれて良かった!
記憶を無くした昌紀に寄り添いじっと待つのはどれ程の気持ちだったのか。ジーンとします。
昌紀が可愛くて仕方ない遠山と、遠山がかっこよくて大好きな昌紀。末永くお幸せに、ずっと一緒にいてね!
好きな作家さんの一人です。
敏腕の自信家社長の攻め様が、一回りほどの年下の男の子にメロメロです。(笑)
読んでいて攻め様がやにさがっているところが想像できちゃいます。
お話は、攻め様と駆け落ちの約束をした夜、受け様が交通事故に遭い攻め様と出会ってからの一年分の記憶を無くしてしまって…というところから始まります。受け様、いいとこのお坊ちゃんなんですが、かけおちの件がバレて父親の過干渉により軟禁状態になってしまいます。その干渉の仕方がもう、愛情じゃないんですよね。異常でかなり利己的で、恐怖すら感じます。受け様が自由になりたい、そう強く願った時、攻め様は受け様をさらいに来て、二人の逃避行が始まります。
記憶はなくとも、訪れる先でなんとなく既視感を感じるも、どうして自分を屋敷から出してくれたのか、受け様と攻め様の関係は何なのか、記憶がないことを不安に思い、攻め様に事情を聞くと、恋人関係だったことを告白されるのです。攻め様は終始飄々と大人の余裕を見せていますが、受け様への愛情はしっかりとみせつけてくれます。優しさや態度に受け様に対する深い愛情が滲み出てるんですよね。そんな攻め様に動揺しながらも、受け様は心を許していきます。
攻め様は強引で自信家ですが、あくまで受け様の反応を見つつ、しかし確実に距離を縮めていく…そのへんの紳士とムッツリのバランスが非常に良かったですね(笑) 。受け様は記憶が戻らなくとも、まんまと恋に落ちてしまうわけです。
攻め様は受け様の性格が強烈に可愛いのだとノロけるのですが、読んでいても受け様の可愛さは伝わってきます。世間知らずで素直、攻め様への無自覚の好意も表情に出ます。
受け様のまんざらでもない様子に、ついつい攻め様が悪戯をしてしまうのですが(でも最後まではしてません)、それが腹心の副社長にバレて、記憶のない子に手を出すなと叱られてしまうのです。副社長と受け様にうだつが上がらない…そんな様子も可愛く感じられる攻め様でした。
攻め様の住むマンションに匿われるも、父親の手下に捕まってしまい一度は連れ戻されますが、最後はやっぱり攻め様が助けに来てくれます。そして記憶も戻り、ハッピーエンド。
受け様と一緒にいるためには社長を辞してもかまわない…そんな一途な攻め様に萌えます。
普段は紳士ですがベッドの中では受け様を泣かせて喜ぶSな攻め様、何されてもいいと言うMな受け様で、こっちの相性もバッチリな二人なのでした。