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表題作色オトコ、艶オトコ

藤原彰,高校教師
真嶋義一,ドM変態社長

同時収録作品花咲くとき

北河樹,院生
真嶋義一,院生

同時収録作品理想の男

真辺,37歳,ジム会員
北島,ジムインストラクター

その他の収録作品

  • 裏☆高校教師
  • がんばれ☆藤原先生(描き下ろし)

あらすじ

ひょんな事から、超ド級の変態でドMの真嶋とお付き合いをする事になった藤原。嫌われたくて荒っぽいHをするけど、そんなHに真嶋は大喜び…。しかも、そのド変態を可愛い?なんて思い始めちゃって!?

真嶋がドMに目覚めた過去編「花咲くとき」も収録!
描き下ろしもあり♪

作品情報

作品名
色オトコ、艶オトコ
著者
桜井りょう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
ISBN
9784864364973
3.3

(10)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
31
評価数
10
平均
3.3 / 5
神率
10%

レビュー投稿数6

オッサンにも、あったんだ~♪

こんなキレイな時期が~…とネタにしないとやってられない切ない過去編!
「真嶋のクソオヤジ」ことドM変態社長が、若き日はこんな美青年だったとは!
前作『高校教師』や、本書の現在編の姿とは似ても似つきません!(失礼)


過去編【花咲くとき】は、
教授に甘やかされるセックスに飽き飽きしていた院生・真嶋が、同院生の北河を怒らせちょっと暴力的な態度をとられたことでゾクゾク。
初めて恋を知ると同時にMを開花させ…という話。

「普通の人」意識の強い北河は、ゲイでMの真嶋を「ヘンタイ」となじりながら犯すが、教授との関係に嫉妬する等、確実に真嶋に惹かれている。
社会人となったある夜、北河は痛がる真嶋を抱きしめ「ごめん、好きだ」と告げる。
喜ぶべきことなのに、かつての激情にかられた北河が好きだった真嶋は、どんどん優しくなっていく北河に物足りなさを感じ、別れを切り出すが…。

別れたくなかったら前みたいにひどくしてくれという真嶋の条件を北河が呑んだところで過去編は終わり、巻末の現在編から、結局別れてしまったと分かります。
好きなのに優しくすることが許されない北河。
自分を好きでなかった頃の北河しか好きになれない真嶋。
どちらにも辛い関係だったろうと思います。


このあと、
現在の【裏☆高校教師】【がんばれ☆藤原先生】を読むと、現・恋人(?)藤原への「こういう形なのよ、俺の愛は」という台詞に深みを感じます。
藤原を翻弄しまくって怒らせるのは、SMプレイをしたいだけでなく、自分に本気にさせないためではないか。真嶋を好きになった藤原が北河のように変わってしまい、昔のような結末になることを恐れているように思えます。

それが真嶋のスタンスなら否定できませんが、やはり悲しい。
もしこのシリーズが続くとしたら、
藤原が、真嶋の哀しい過去を理解して寄り添ってほしい、愛あるSMプレイを真嶋に体感させてほしいと思うのですが、どうかな~…。
まぁ振り回されてゲンナリしてる藤原は面白いし、
口では仕方ねえな~と言いつつ、内心は真嶋のことを分かっているようにも見えるから、このままでも良い気はしますが。
とりあえず、面白いのでぜひ続編をお願いしたいです♪



同時収録【理想の男】は、甘くてエロい。
筋肉フェチのインストラクター(受)と腹がたるんできたオジサン(攻)。
攻は、Hの時だけは激しいけど基本は天然草食系。
受は、攻の腕を鍛えさせて駅弁を…なんて企んでいる肉食系。
趣味や価値観は違うけど、好きという気持ちでお互いが歩み寄っている関係がとても素敵でした☆

カバー下には、
作家さんの筋肉への拘りが窺えるラフ絵&藤原受難の4コマが(笑)
最初から最後まで楽しめる内容でした♪

2

真嶋を「良いM」に導いてやりたいーーー!!

『高校教師』に併載されていた【裏☆高校教師】の超変態ドMおやじ真嶋がメインになったこの1冊。
あそこでは実に面白くて、待ってたよー♪なこの本なのであるが
読み終えて、確かに楽しく愉快な進行をしているけれど真嶋のこじらせ方が半端なくて、逆に切なくなっちゃうのです。

まだ、前作で真嶋の手に落ちてしまった藤原との関係を描く【裏☆高校教師】では愉しむ余裕があるのです。
それには、藤原がゲイであるということ。
そして、真嶋は変態だけど少し気持ちが傾き初めて恋人らしくしようとするとつれなくするのに藤原は、怒りながらも思うツボのドSになって、その後へこんだりあきれたりもするけれど、いやいや鬼畜に変身しているわけではなく、結果オーライで真嶋が満足して、こんな感じで二人は関係が続いていくのかしら?
という部分だけで終わっているから。

だけど、真嶋がドMに目覚めてしまった過去編の【花咲くとき】を見ると真嶋を救済してやりたく思うのです。
教授と身体の関係を持っている真嶋だが、優しさに倦怠を感じている。
そんな時、友人で人当たりの良い北河に嫌がらせのつもりで「好きかもしんねぇ」と言ったことで張り倒されて、それにトキメキを覚えてしまうのです。
今まで味わったことのない刺激と、人当たりが良いはずの北河の激しい本性、それに惹かれ始める真嶋。
結局、北河は彼女を振って真嶋を選ぶことになるのですが、、、

この真嶋が、刺激と酷くされることを愛だと思っていて、優しくされると愛でないと思い相手への興味が薄れる。
愛しているなら酷くしてくれ、というのと、酷くするから愛している、とは同じようでいて違うような気がするのです。
この話では妥協しながらも恋人であるところで終わっていますが、
現在編で藤原とつきあっているということは、当然別れたということ。
そして番外にあるのですが、北河がもう真嶋についていけなくてということだったのです。

そこで読者である自分は思うのです。
このままでは藤原とも北河と同じてつを踏むことになってしまうのでは?って。
北河と違って藤原が真嶋をどうしようもない奴って思って認識してるから、今はいいけど、、、
真嶋が「好きだから痛くされたい」に変わるか、藤原が好きだから「相手の為に痛くしたい」と変わるのか、それとも?
という、なんとか二人の救済を、真嶋を良いMへ更生させる続編が見たい、と希望してしまうのでした!
キャラクターは皆好き☆
真嶋のどうしようもない部分も、藤原の翻弄されながらも面倒見のよいところも。
だからこそ、、、なのです。

同時掲載はスポーツクラブを舞台に、インストラクターと客を描いた【理想の男】
両思いなはずなのに、身を引こうとするジムの利用者37歳の真辺。
インストラクターで一回り年下の北島が、何とか関係を発展させたいと思うのだが、初心な振りをすれば裏目にでてしまう。
ゲームオタクでインドア派の真辺と、活動的な北島の趣味は合わないけど、でも恋人
という「愛」とは忍耐?「愛」とは相手を受け入れること・・・みたいなお話でした。
二人、人がいないからってジムのシャワーでエッチなんて~♪


この作家さんの絵が好きです。
がっちりした男らしい体つき、バランスもよくガチムチでないしなやかさも持ち合わせ。
そして短く刈り込んだ襟足の男性が必ずいる♪というのは、自分を惹きつける魅力の一つです☆
萌×2・・・迷い中

4

恋愛的な意味では萌えないけど

SMの関係、とは言えハードなSMとは違い、性的嗜好が冷たくされたり、
乱暴に扱われたり、恋人同士みたいな甘い関係には満足出来ない受けである
真嶋さんに振り回される普通ならSっぽいことなど無縁そうな教師の藤原くんが
真嶋さんに半分脅迫されるように関係を結び、無理やり抱かされているような
雰囲気ながら、藤原先生の奥底に眠るS心を呼び起こしながら恋人もどきみたいな二人。

恋愛的な意味で言えばかなりこの真嶋さんは残念なひと、被虐趣味だから優しく
甘い恋人同士の関係になると燃えないのだから、相手をするなら本物のSでなくては
本来ダメダメな気がするのですが、悲しいかな見た目はいい人そうな人から
手酷くされると喜ぶような感じでしたね。

そんな真嶋さんが、己の性癖を自覚した大学時代の恋愛?も描かれているのですが、
やはりある意味自己中で酷い人でした。
相手に苛められ手酷く扱われゾクゾク興奮するも、相手から好きだと言われ
優しくされ普通のゲイカプみたいになった途端、心が冷めてしまう。
愛情よりも身体が求める被虐が1番みたいで、優しくなったら覚めちゃうのは
愛情とは言わないだろうと、精神的プレイだとすれば割り切りで楽しめるかも。

2

まさかの続編が?!

そうです、藤原。
そろそろ諦めた方がいいかもしれません…(^^;)

そうかこうして真嶋はドMになっていったのか…
でも、ただの言葉攻めみたいなもので、そこまでMか?というのが私の疑問。
確かにいろいろとしてるけれど、ドMというよりある意味ドSな性格ですよね(笑)
そんな真嶋に今回も振り回されて、気付けば真嶋にはまってるお話でした。

でもこの真嶋のキャラは嫌いじゃないです。
この人なりの愛情表現なんですよね。
でも優しくできない藤原はつらいよな~っ。


後半は別のスポーツジムでのお話で
ゲーム好きのオジサンがジムの男性に一目ぼれして入会。
普段はおっとりした性格なのにエッチの時だけ攻撃的な人でした(笑)

0

いぢめてほしいオトコの裏☆話。

需要(受容)と供給と。

既刊【高校教師】に収録されていた【裏☆高校教師】のスピンオフ。

【裏☆高校教師】
どMで変態な真嶋(受)に翻弄され葛藤する気持ちとは裏腹に体はハマっている藤原(攻)の姿が描かれています。
その葛藤は振り回されている真島に優しく触れたいと思い始めている不可解な気持ちと、それまで自分が恋愛に求めていた甘い関係とのギャップが生み出しているんですが…。
脳天気な性格ゆえか藤原は「変態の頭の中までわかりたくない」と考えるのを放棄しているところで終わります。

【花咲くとき】
その真嶋がドMに目覚めたキッカケを描いた前後編。
大学生の真島は教授との不倫関係に退屈していましたが、ふと同級生の北河をからかった時の反応に自分に芽生えた感情に気づきます。

同性へ惹かれる自分への戸惑いと苛立ちをぶつけるような北河のセックスに溺れる真島。
素直に自分の気持ちを認められない北河との付き合いは卒業後も続きますが、ある日ふたりは同時に気づいてしまいます。
北河は真島を優しく抱きしめたいことに。
真島は優しく抱きしめられたぬくもりに同じだけ虚しさを感じてしまうことに。

学生時代、ひどくされてもいい、北河は自分のもとに戻ってくる、と自分に言い聞かせる真島は健気でした。
そこには確かに恋情があったけれど方向性が違う。
与えたいものと受け取りたいものの質が違うということに読んでるこちらの胸が痛くなりました。

別れのシーンが描かれていないのが私にとっては救いでした。
真島も初めて知った自分の本心に戸惑っていたし北河に至っては真島の変化にわけがわからないまま辛い日々を過ごしたハズでしょうから。

趣味や志向の点で残念ながら私は楽しめませんでした。
ドM、好きなんですが(私にとっての)希望へ繋がらない切なさが辛かったみたいです。

描き下ろしで久しぶりに再会した北河が真島と別れた後、10年以上続いている恋人のことをノロケる姿に安心しました。

「こういう形なのよ、俺の愛は」と言われてしまうとそれまでなのですが「それは自己愛で完結だよね」「精神的には相手を追いつめるSだよね。」と意地悪なことを思う自分がいました(笑)

【理想の男】
歯科医×スポーツジムのイントラ。
見かけと雰囲気は好みなのに趣味がちょっと…な相手とうまく折り合いをつけようとする話。

若い時って理想に拘ったりしますが少し違う路線でも好きになったら気にならなくなるよね…でもこれ相手のスペックが高かったからじゃ?という感じ(笑)

がっつりシてます!
桜井さんの描くしなやかなオシリのラインが大好きなのでエロいの読みたい気分の時に読むといいです。

------

藤原が出てくる限りコミカルな部分が強調されて
読みやすくなりますが、彼がいつまであのテンションを持続することができるの?と老婆心を抱いたまま読んだので同時収録に集中できませんでした(泣)


2

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