イジワル社長秘書×大学生占い師、ツンデレ同士の甘口ラブ!

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作素直じゃないひと

見城匠哉福真家顧客の大手菓子メーカー社長の秘書
福真嘉純,20歳,大学生で占い師

その他の収録作品

  • 素直になれない。
  • あとがき

あらすじ

好きな子ほど、いじめたいタイプなんだよ。

大学生占い師の嘉純は、仕事先の会社の社長秘書・見城が苦手だ。
なぜか初対面から意地悪な男を、顔は好みなのに嫌な人だと思っていた。
けれど稼業絡みでトラブルに巻き込まれた時、見城の示したさりげない優しさに、
嘉純は相手を意識するようになる。
そして一緒に酒を飲んだある夜、酔って「俺のこと好きになってくれる?」と聞いた嘉純は、
見城からふいにキスされてしまい……?

作品情報

作品名
素直じゃないひと
著者
栗城偲 
イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523328
2.8

(13)

(0)

萌々

(2)

(7)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
33
評価数
13
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

可愛いんだけど・・・

なんかまったく乗れませんでした。

栗城さんは、きわめて個人的に当たり外れが大きいので新作が出るたびにかなり迷うんですが、これの前に出た作品がすごく好みだったのと、ディアプラス文庫(いちばん好きなレーベル)でしかもペーパーがつくということで、つい油断してしまって(情報もレビューもない状態で)通販で買いました。

でも、届いて帯を見た途端『やめときゃよかったかも・・・』と思ってしまった。

帯コピーが『好きな子ほどいじめたいタイプなんだよ。』
書店でこれ見てたら、おそらくその場で回れ右だったでしょうね。
私のキライな攻のかなり上位に来るんだよ、こういうタイプの攻は。

読んでみたら、見城(攻)は覚悟したほど酷い『意地悪攻』ではなかったけど、やっぱり好みじゃないし魅力も一切感じませんでした。

意地が悪いというか、言葉がない(わざと言わない)攻キャラクターがとにかくダメなんです。ずっと年下の相手にだけ言わせようとする小狡さにもううんざりでした。

嘉純(受)は結構好きなんですけどね。ピュア~で可愛い。おそらく、嘉純の方が好みはわかれるでしょうが。ちょっと受け身過ぎ(?)なあたりとか。
あらすじには『ツンデレ同士の恋』とありましたが、嘉純はあまりツンデレっていう印象はなかったな~。

ストーリーは、なんで占い師!?と言っちゃあいけないんですけどね。そのわりには単に『職業・学生兼占い師』って以上のものはなかった気がしました。まあ、設定の意味がないとまでは思いませんが。

いちばん『占い師(一家)』が絡んだのって、実家の事件だったような。そういえば、あれはもういいのか?

しかし、それ以上にラブがあまりにも簡単過ぎて・・・
これ、あらすじだけで(ラブに関しては)もう読まなくていいじゃん!って感じでした。
そういう意味ではまさに『王道』です。ストーリーもさらっと薄目。

私は見城のキャラクターが苦手なので、読みながら目が滑って困りましたが、逆にこの帯に興味を惹かれた方なら普通に面白いのかもしれません。


続編『素直になれない。』

表題作で恋人同士になった2人ですが、こちらで邪魔者が。嘉純のブラコン兄・嘉悦です。

見城が『お前、誰だよ!』と言いたくなるくらい別人の如くなっちゃってますが、それを補って余りあるほど嘉悦が鬱陶しいのなんの!

コイツ、気分悪いというよりもう気持ち悪い。そのわりに顛末があっさり過ぎだし。
この続編は、正直読むまでもないというかただつまんなかったです。


個人的には、買って・読んでよかったとはちょっと言えないな。再読しようとは思いませんね。

ただ、栗城さん作品としては『どうしても無理!』までは行きません。まだマシな方です。
というわけで、限りなく『中立』に近い『萌』で。

5

至って普通の二人でした。

新刊チェックで粗筋を読み、占い師というところに興味を惹かれて、
特典ペーパー付きということで、いつもの書店で予約して購入しました。

物語の初めのほうは、受けはテレビ番組に出るなど占い師の仕事ぶりが
書かれているので、期待していたような職業モノBLかなと思いながら
読んでいました。
しかし、途中からは占い師の仕事よりも攻めとの遣り取りが中心になり、
有名な占い師一家という設定ですが、占い師が本職の受けの家族は
殆ど登場せず、職業モノBLから遠ざかっていったような印象を受けました。

受けも攻めも、確かに二人とも素直になれない性格だとは思いましたが、
ツンデレではないように感じました。

大抵の作品では、受けか攻めのどちらか、あるいは両方が突出した
何らかの才能や能力などを持っている作品が多いですが、
この作品では受けも攻めも至って普通だと思いました。
受けは小さい頃から占いに慣れ親しんでいるけど、
この占いが特によく当たる、
などのようなことが作中からは感じられず、
占い師としては、ごくごく普通に感じました。
攻めは、受けが危機の時に居ないことも多く、
受けと同様に料理も得意ではないし、
秘書としても作中から優秀さが感じられませんでした。

書き下ろしの後編では受けのお兄さんが登場しますが、
受けに対する溺愛ぶりが良かったと思います。
受けを取られた恨みに二人の仲を引き裂こうとしているのかなと
思いながら読んでいましたが、受けの弟に攻めが相応しいかどうか
確かめるために二人を引き離しただけのような印象でした。
お兄さんが取った行動は二人の関係が崩れるような
大袈裟なものではないのに、受けも攻めも自爆した感じで
振り回されすぎて、受けも攻めも揺れすぎて絆が弱いなという
印象を受けました。
今は良いかもしれないけど、不安定でもろい印象が非常に強く、
近いうちに二人の関係は終わってしまうのではないかと
少し心配になりました。

今回の評価は、あまり迷うことなく「萌」です。
物語の内容や展開、人物設定など、悪くはないのですが、
可もなく不可もなくって感じで、至って普通でした。
今回は萌えられないことも無かったので、新刊で購入したことも考慮して、
少し甘めに評価しました。
気持ちは「中立」に非常に近い「萌」です。

0

好きな子にいじわるって

そんなガキ臭いこと、いい大人がしないで欲しいなぁ。

現役大学生占い師の嘉純は、子どもの頃からお得意様のところへ祖父に連れられていっていたが、その中で、あるお菓子メーカーの社長の秘書は、顔は凄く好みなのに、なんだか嫌われているようで、、、

この嘉純君、子どもの頃から大人達に囲まれていたせいか、なかなか健気で、ちょっとしたセクハラにも家業を意識して耐えちゃう。
でも、それちっとも偉くないから。
そこはやっぱりちゃんとまわりの大人が気付いて守ってやらないと。
そんな風に変にガマン強い子なので、変態S男に惚れちゃうのかなぁ。
見城は、嘉純のことを好きだかららこそいじめたい、自分の一挙一投足に反応する嘉純を見て楽しみたいって事なんだろうけど、オトナが子どもをいじめて喜ぶのって、愛してるからって理由づけられても、やっぱり読んでいていい気分じゃない。
おじゃま虫のお兄ちゃん嘉悦もなんだかなぁ。
こういう兄ちゃんこそ、もっと傲慢で圧倒的な大人に喰われて翻弄されちゃえばいいのにな(そして、多分、そんなお話は超地雷)

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP