小夜啼鳥に千のくちづけ

nightingale ni sen no kuchiduke

小夜啼鳥に千のくちづけ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
3
得点
16
評価数
5件
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
コミック
出版社
リブレ
シリーズ
スーパービーボーイコミックス(コミック・リブレ)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784799713655

あらすじ

東洋骨董品のコレクターでもあるフランス貴族のファビアンがコレクションのひとつに加えたのは骨董屋で見つけた美しい男娼・君蘭だった。
初めは只の人形としか思っていなかったが、いつしか大事な存在に変わっていく。
そんなある日、アラブ豪商サラディンが二人の前に立ちはだかり「君が骨董屋に払った倍額、言い値でもいい。君蘭を寄越せ」と詰め寄る!
どうやらかつて君蘭はサラディンの性奴隷だったらしく…!?
男達の欲望とプライドの狭間でぐちゃぐちゃに翻弄される君蘭の運命は?

表題作小夜啼鳥に千のくちづけ

フランス貴族ファビアン/アラブの貿易商サラディン
清国の青年 君蘭

同時収録作品小夜啼鳥に花飾り

東洋趣味のフランス貴族 ファビアン
清国商人から買った男 君蘭

同時収録作品小夜啼鳥に花飾り~アラビアンナイト~

フランス貴族ファビアン/アラブの貿易商サラディン
ファビアンの恋人 君蘭

同時収録作品小夜啼鳥に花飾り~ナイトメア~

アラブの貿易商 サラディン
売られてきた男娼 君蘭

同時収録作品小夜啼鳥に花飾り~光の庭~

婚約者のいる男 玉祥
男娼 君蘭

その他の収録作品

  • FREE TALK

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レビュー投稿数3

麗しき貴族様方のお遊び

ベースは18世紀のフランス。ファビアンという貴族の青年と中国の少年・君蘭のお話です。安曇先生の繊細で華やかな絵柄繰り広げられるこの一冊は、貴族ネタ好きのご褒美だと思います。
またそれだけでなく、ここに投入されたるはアラブ属性! シリーズ2話目から現れる君蘭の元主人・サラディンはド級の攻め様です。もちろんSッ気もあり尚良いのです。
アラブものにも「受けがアラブの少年」「舞台が中東」「登場人物が石油王」など様々なものがありますが、私はそのなかでも「攻めがアラブ属性(そして富豪)」が一番好きです。その向こう側にあるだろう一夫多妻制、腹違いの兄弟の多さ、独占欲の大きさや俺様な態度、すべてを含めた雰囲気がたまらないのです。
で、サラディンはこれに見事はまります。金髪碧眼のファビアン・オリエンタルな美しさをもつ君蘭・ややミステリアスなサラディン、この3人の絡み合いは悶絶必至です。

正直に申しますと、お話自体の目新しさはあまりないので(貴族ファビアンが君蘭を見初める、ふたりが愛を深め合う、そこにサラディンの茶々が入る、でもふたりは一緒)その点は唸るところですが、個人的に イイ! と感じた続き点があります。
前述したキャラクターたちの属性が好み、というだけでなく、描き下ろしで描かれた 3P&二輪挿し です。まさに複数プレイの醍醐味!
これも 凌辱からの延長 でないのが良いのです。
強姦→輪姦→二輪挿しのルートでなく、(挿入こそないけれど)攻め×攻めからの受けへ二輪挿し。妙な加虐心などは一切ない、そうなるべくしてなったような3P!
人によっては地雷要素満載ではありますが、針の穴を突くような[ココ!!]という萌え!の具現化!
あと本編中で見受けられる、(ファビアンにあるのだろう)寝取られっぽい性癖も好きです。美しい君蘭、自分だけの可愛い君蘭。彼が(これまた美しい)サラディンの手で悦ぶ姿を見て、良くない感情を抱きつつも不思議と興奮してしまう…。
ここだけを見ると君蘭の美しさとサラディンのミステリアスさに振り回されているっぽいファビアン、に見えなくもないですが(笑) 逆に言えばそうして困惑し、君蘭に魅了されサラディンに戸惑い、その狭間で君蘭をしっかり抱きしめ愛がどこにあるかを確かめている…そんなファビアンだと感じました。まさに表紙の通りです。

雑誌掲載作以外にも、同人誌にて発表された作品も収録されていました。
一連の作品を読めば誰もが気になるであろう、君蘭に「君蘭」と名をつけた元々のご主人との話です。この作品があってこそ[小啼鳥に~]シリーズがまとまるのでしょう。
そして豪華な描き下ろしです。ぎっしりすぎます、大サービス!
3Pの真っ最中に愛を確かめあうというちょっとズレているファビアン(個人的に、彼は少しズレていると思うんです・笑)と常識がトンでいる君蘭の睦みあいが見どころだと感じます。ふつうなら主人以外に弄ばれるのは…と拒むべきなのでしょうが、過去に君蘭が男娼そしていた経験があるからこそ成立します。あとそれでも気にせずひたすら欲へまっしぐらのサラディン。
サラディンは、ファビアンに対してやや執着がありますね。君蘭の元主人だと主張するのも、ファビアンの存在あってこそでした。ここふたりの挿入もあるんじゃないか…なんて匂わせる内容ながらも、結果的には受けは君蘭ひとり、というのもまたいいところです。
描き下ろし内で君蘭に対する執着も描かれています。情事のなか、サラディンが見せる本心の一角は熱よりもすこしの寂しさを覚えました。

全編を通して、君蘭が[誰しもを虜にしてしまうほどの愛らしい美しさを持っている]からいけないんだな! と言い切れます。もうすべてはソコです。
彼が持つ過去の影が、その魅力を一層素敵なものにしていますね。
本来はソンナ気がなかったかの主人もうっかり手を出してしまったし、サラディンの兄ふたりは君蘭取り合っちゃうし(ここの場合は兄弟の確執要素も大きかったですが)、ファビアンは友人・クレマンとケンカしそうになるし。
あまり心の動きを見せず、過去を明確にも語らず、ファビアンの愛をただ受けるだけだった君蘭も、描き下ろしの最後ではとても幸せそうに柔らかく微笑んでいたのが印象的です。
好みのど真ん中を貫かれる一冊でした。

0

アラブ豪商×フランス貴族×シノワズリ

こちら3Pものということで、個人的に3Pは地雷でも何でもないのですが、商業誌だと個人的に好きなパターンが少なくてあまりテンションが上がらないことが多いのです。
ですがこちらの作品は少しだけメーターが上がりました。

フランス貴族の攻めさん×東洋人の受けさん→二人は相思相愛ラブラブ
そこに割ってはいるアラブ豪商という感じの3Pです。

そして受けさんがオモチャにされる…的な話なのですが、
攻×受にスーパー攻めが割って入る話は単に受けさんがおもちゃにされるだけだと、
普通萌ぐらいなんですが、
こちらの作品、フランス貴族(攻)がアラブ豪商(攻)に攻められそうになるという所がちょっとだけ個人的なメーターに触れた感じでした。
攻めが攻められるのは攻め受けが固定派の人にとっては大地雷の一つだと思うのですが、
リバが平気な私には全くOKな内容でした。(もちろん何でもリバだったらいいわけではないですよ)

というか攻めが攻められて受けに回るかも…なシーンは結局リバにはならず、あぁ~残念!と。
個人的には思いっきりやっちゃって欲しかったです先生!!
アラブ豪商に攻められるフ続きランス貴族を見たかった…。
そして攻められているフランス貴族から攻められている君蘭を見たかったです。

それにしても…ファビアンと君蘭のキャラクターが過去作品とデジャブりました^^;
サラディンも少し被っているようないないような…
先生の萌キャラ設定がこういう感じの人たちだから似てしまうんでしょうね。
受けさんだとこんな感じに萌えるとか、攻めさんならこんな感じに萌えるとか、
ある程度作家さんによってそれぞれ固定的な萌があるのは仕方ないですね。

お話としては「ご奉仕特集」や「複数プレイ特集」などとの絡みもあって、
それぞれのお話になんとなく作為的な流れを感じるのですが、
それでも不自然にならないように君蘭の過去のお話などを入れて、それぞれのお話とお話に繋がりを持たせながら次に進んでいるところがすごいなと思いました。

1

西洋と東洋とアラブの三つ巴

ヨーロッパの貴族モノといえば安曇もか作品☆
というほどに、その絵柄にその世界はとてもよく合うのですが、今回は西洋と東洋とアラブの三つ巴です!
なんてゴージャスでしょう♪
ただ、本の帯が「複数プレイ炸裂!」とか滅茶煽ってますが、炸裂って・・・(汗)

シノワズリが流行した18世紀のフランス。
蒐集癖のある貴族のファビアンが、東洋の美術品と共に目を留めて自分の手元に置いたのが、君蘭という中国の美しい青年。
ただ、美しいモノを愛でるように扱っていたファビアンが、君蘭も人間であること、彼を愛しいと思うことから話しが展開していきます。
君蘭がファビアンの元に来るまでには、小さい頃に売られ奴隷として、男娼として扱われてきた過去があり、その過去の邂逅も描きながら各章の話しとなり、
君蘭がフランスに来るきっかけとなったアラブの貿易商サラディンが関与してきたことで、それぞれが持つ欲望を露にできたことで心よりの繋がりを持てるようになるという展開です。

君蘭は、愛すること・愛されることがわからない人間です。
人の間を売り買いされるモノとして扱われてきたから。
ただ、過去にモノとし続きて扱わない人がいた。
それが君蘭に名前を与えた報われることのなかった中国の男性と、兄弟の争いに巻き込まれ死罪を受けるかもという時に助けてくれたサラディン。
サラディンは、君蘭を逃がす時に自分のものとする証の為に彼を抱きますが、それは多分に傲慢で強引なものであったかもしれませんが、読み終わって考えるとモノとして扱っているわけではないのです。

ファビアンが社交界で乱交をしていた現場にいてキスを交わした仲であること。
お綺麗な様子であるのだが本当は欲望にまみれた人間なのだとサラディンは知っている。
君蘭も、所詮は男娼の上がりであり快楽に対して抗えないそれを求める身体を持っていると、サラディンが導く形になっているのが・・・

君蘭はご主人となったファビアンがとてもきれいでまぶしくて、最初に自分を買った時も抱くことも思いつかなくて、そんな彼と底辺を生きてきた自分を比較して引け目におもっていたからこそ、自分のそれまでの過去を語ることができなかった。
だからこそ、ファビアンが自分も同じ人間なのだということを身を持って示すという必要があったと。
己に正直なサラディンが暴くのです。

それぞれにテーマに沿ったアンソロでの単発掲載を、同人作品や表題を描き下ろしでつけたことで、上手く繋げて一連の訴えたいものを作りだしているのがこの1冊の価値になっていると思います。
少し不満が残るとすれば、攻め様'sはなかなかに麗しいのですが、受けちゃんがちょっとかわいらしすぎて~もう少し東洋らしい切れ長の目とかパッチリおメメでない子が希望だったかもしれないです。

3

この作品が収納されている本棚

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