やがて恋を知る

yagate koi wo shiru

やがて恋を知る
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神8
  • 萌×212
  • 萌6
  • 中立4
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
11
得点
110
評価数
37件
平均
3.3 / 5
神率
21.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
シリーズ
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784840154062

あらすじ

(フルール文庫 ブルーライン)

安曇には週に一度、秘密の「ご褒美」がある――それは、義兄である杉沼から与えられるみだらな罰と、その帰り道で会社の部下・史賀に優しく甘く抱かれる時間。初恋のひとでもある杉沼から与えられる痛みを伴った快感と、史賀から与えられる真摯な愛情の間で、安曇の心は揺れ動く。快楽に弱い自身の身体を厭うあまり、愛し愛されることに臆病になった安曇を救うのは果たして――。

表題作やがて恋を知る

大学の先輩で妻の兄 杉沼祐文
大学後輩でシステム会社の社員 安曇春之 34歳

同時収録作品やがて恋を知る

会社の後輩社員 史賀海正 27歳
妻持ちで義兄を好きな上司 安曇春之 34歳

その他の収録作品

  • はばたく日
  • 飛べない鳥は夜に啼く
  • あとがき

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レビュー投稿数11

淫乱ダメ男

杉沼とのSMプレイ、そして史賀との愛情溢れるセックス…その両方に溺れて、背徳感を感じながらも関係を断ち切れない、淫乱ダメ男・安曇のお話です。もうダメ男って言っちゃいますよ、私は。清々しいほどの淫乱ダメ男です。健気な史賀に★1つプラスです。

珍しい秀良子さんのイラストに惹かれて購入しました。あらすじから、こういう結末も想像してなかったワケじゃない…むしろ、皆ハッピーで良いとは思うのですが、この三人と対照的に安曇の妻(=杉沼の妹)が不憫すぎてデスネ。BL作品を好んで読んでいる身でこういう書き方はどうかと思うのですが、同じ女性として安曇も杉沼も許せないと感じてしまいました。不倫モノ自体は地雷でも何でもないのです。でも、この彼女はちゃんと安曇が好きなんですよ。安曇の幸せは彼女の不幸の上に成り立っているのです。それが解せない。それでいいのか!?と思ってしまう。

それもこれも、お前が淫乱ダメ男だからだ!と説教したくなりました。早いとこ揉めてダメになればいいと思います。ふん。

2

不幸に酔うのもたいがいに

BL作品の宿命で、女性キャラが粗末に扱われるのは致し方ない。こちとら痛くも痒くもない・・・ばずなのに、今度ばかりは受け安曇の妻利香子にいたく同情してしまいました。だってあまりにも安曇がろくでなしなんだもん(このばあいのろくでなしは、愛情も込みで「仕方ない奴だなぁ(でもそこがまた可愛い)」という意味合いでなく、額面通りの蔑称です。

 安曇はゲイで、大学の先輩杉沼に長らく片思いしつつ、親や世間の風あたりを気にしてその妹である利香子と結婚していた。それでももともとの性癖は偽れず、ゆきずりの男と浮気し、妻にバレる。妹を案じる杉沼に、取引を持ちかける安曇。「あなたが相手をしてくれたらもう浮気はしない、妹さんも大事にする」
 週に一度、「お仕置き」と称して杉沼にいたぶられ、それでも満たされない身体を深夜のコインランドリーで1人慰めている現場を部下の史賀に見られ、史賀とも関係を持つ。史賀の愛撫はとてもやさしくてー

 なにが癇に障るかって、安曇の不幸づらです。繰り返し安曇は言う。自分どうしようもない淫乱で、だめな人間で、誰からも愛されるはずがないと。確かに彼の不幸の始まりは、ホモフォビ続きアの親から激しく糾弾され、抑圧されてきたことにあるかもしれない。でも、生活のすべてを親に依存していた高校生の頃ならともかく、今の彼は34歳の社会人、会社でもそれなりの役職についている立派なオトナですよ。親になんと思われようが、ゲイという自分の性癖と正直に向き合って、どうあるべきかを自ら選ぶ力は備わっているはず。それなのに相変わらず自分からは動こうとせず、ただ不幸自慢を繰り返す。それって結局、不幸に酔ってるだけ、かわいそうな自分が好きなだけなんじゃないの? 
 なのに杉沼も志賀も、そんな彼を見放さない。最大の被害者であるはずの利香子でさえ、全てを知ったあとでもため息一つで離婚に同意する。二度目の浮気で、相手が男で、しかもそれが自分の兄貴だなんて、ふつうならどんだけ逆上しても足りないと思うんだけど、なぜか誰もがことごとく、このサイテー男に寛大なのだ。

 さらに呆れたことに、独身に戻って、じゃあ杉沼か史賀か、どちらかとくっつくのかと思えば、「どっちも選べない」-かくしてあっさり3Pに突入。一見非力なダメ男に見せかけといて、そのしたたかさ、握力の強さには恐れ入ります。しかも最後まで当人には周囲を翻弄している自覚はまるでなし。
 でもね、心底惚れた相手だったら「誰かと共有」なんて到底許せないんじゃないの? 一穂ミチさんの「イエスかノーか半分か」じゃないけど、相手の半分もらうだけで満足だという人なら、自分が差し出すものもまた半分きりだって言い出しかねないよ。残りの半分はまた別の誰かにって。そんな恋愛であんた方ホントにいいわけ!?
 
 まあもともと私が基本1対1派だってのも多分にありますが、それにしても久々にこんなに後味の悪い作品に当たりました。こないだ読んだバーバラ片桐さんの「VIPルーム」なんてなんと5Pだったけど、受けのえもいわれぬかわいらしさに救われてサクサク読めたのに。安曇のどこがそんなによかったのか、杉沼と史賀それぞれに、胸倉つかんで聞いてみたい。

4

初めてのボーイズラブ小説でしたがいやぁー良かった!

思ったよりすごくよくてこの私が数日で読み終えました。主人公の淫乱さがすごく好み。そしてエロい…(笑)自分なんかが両思いだなんてとか考える生真面目な主人公が淫乱…。私の心にグッときました。最後の主人公を取り合う二人の掛け合いはおもわずニヤけます!また読み返したい。少しでも興味があったのならぜひ手に取ってみて!オススメです!

0

これは、よくある三角関係じゃない

三角関係ものは数多ありますが、この作品、王道展開と逆行しています。

本当に最後まで、どっちとくっつくのか分からないです。義兄になりそうだな…いややっぱり志賀か…という予想を5周くらいして。
辛い場面もありますが、ずっとそわそわしていられるので一気に読み進めることができました。

あと、よく三角関係ものは「○○とくっついてほしい!」と情が湧いてしまってそれなのにもう一方の攻めとくっついちゃったりしますよね。しかしこの作品は初めて「どっちもくっつかなさそうだしどっちともくっついて欲しい!」と思えて。

それゆえ攻め二人ギスギスしすぎず幸せになれて本当に良かったです。
主人公は自分を追い込むマゾで義兄は恋に鈍感なサドですが志賀の明るさに救われました。

最後は三人とも可愛く思えて海辺のいちゃいちゃに癒されました。
とっても読後感が良かったです。

3

報われる幸せ。

小説のBLは葵居ゆゆ先生がお初でした。
初なのに道具有り、突き離し有りでかなり動揺しましたが、
杉沼が報われてくれて、ほんと嬉しかったです。
最終的に恋人が2人いる、3Pになりはしますが、杉沼が幸せならいいです。
ずっと苦しそうでしたからね… いろいろな面で。

最中でも自分ではなく違う誰かを思っていたとしても、感じてくれるなら…
みたいな史賀の健気さに心揺さぶられますよね。

安曇も突き離しながら心の中で思っていたことが書かれる場面は
なんか、キュンとするものがあります。

0

いいなぁ。

私も、あらすじを読んで即買いしました。
冒頭から結構そそられましたww

安曇×杉沼よりは、安曇×史賀の方が読み応えがあったし、コインランドリーでヤるのはめっちゃいいですね♡♡

0

墜ちる愛

見た目は淑女で中身は娼婦というのが好きなので、
ぱっと見は地味で清潔そうだというのに、
抱かれるとどこまでも快楽を追う淫らな安曇はかなりツボ。
しかも、自分がどれだけ愛されてるか気づかなくて、
自分なんてそれほどの存在でないと思ってる辺りツボ過ぎ。

そんな安曇は浮気がバレて妻の兄であり大学の先輩の、
杉沼に週に1度お仕置きとして抱かれに通う。
ちょっとキレイなイメージあったのですがその抱き方が本当に凄い。

ムチで打ったりなんだりのソフトSMはまだしも、
大人のオモチャセットまで用意されてるサディストぶりが凄い。
どちらもそういうイメージないんですけどね。
そしてそこまでやっているというのに杉沼は、
時に安曇を中途半端に高めたまま抱かずに帰してしまったりする。
体に残る半端な快感を鎮める為に安曇は、
帰りに毎回史賀に抱かれて欲望を開放してから帰る。

最初に史賀と会ったのは深夜のコインランドリー。
しかもそこで安曇は史賀に抱かれる。
いいんだけど、でも、ちょっとキレイじゃないのが気になる。
物理的でなくて、気分的にもっとキレイな感じが良かった続きかな?

安曇は史賀との仲も妻との事すべて精算して別れると決める。
なのに、史賀との仲に気付いた杉沼は怒りその嫉妬心から安曇に乱暴し、
そんな杉沼に史賀が口添えをしてようやく二人の想いが通じる。
が、でもしかし、だからと言って史賀が安曇から離れる訳でもなくて、
ふたりで安曇を共有するラスト。

それはそれでもいいかもしれないんだけど、
でも、安曇は杉沼を選んでいるように思うんだけど?
はっきり言葉にはしましていないけど。
或いは、安曇はどちらの事も選んではいないような?
でも、杉沼を求めてる事は間違いなくって、とかなりあいまい。
こういうのがイヤな人はかなりイヤな結末になったと思います。

私はそういうのがそれほど気にならないのでいいですが、
でも、安曇のどこにふたりはここまで惹かれたのかがちょっと謎。
強いて言えば淫らな姿に堕ちた?
BLというよりやおいっぽい雰囲気の話だと思います。
逆にやおいOKな人だと結構楽しめるかも。

0

ダメな人たち

あらすじを読んで購入しました。
愛し愛されることに臆病な受け。
そんな受けを愛する2人の攻め。

いつもなら好きな要素なんです。
でも今回は何度もイラっとしました。
受けである安曇がどうにも好きになれませんでした。
自分の欲望を満たすだけの身勝手な人、にしか思えなくて。
BL作品なのにゲイで悩む安曇よりも、妻である杉沼の妹に同情してしまいました。

読み手によって評価が分かれる作品だと思います。
残念ながらラスト近くまでは個人的に好みではなかったです。
そして主人公にも共感できませんでした。
『しゅみじゃない』と『中立』で迷いましたが、
同時収録作品での杉沼がよかったので『中立』にしてみました。

3

それが愛だと、知りながら。

答えの出ない三角関係と、秘密のご褒美


ゲイであること、快楽に弱い身体であることを厭う安曇
安曇に義兄であり、初恋のひとである杉沼
そんな安曇を真剣に愛している史賀



義兄・杉沼から与えられる淫らなお仕置きと、
その帰り道で、部下・史賀に優しく甘く抱かれる時間。


初恋のひとでもある杉沼がもたらす痛みを伴った快楽と、
史賀から向けられる真摯な愛情。




どちらを選ぶ、ということではなく、
どちらからも愛されている男の、臆病で贅沢な、

そしていつか必ず終わりがくる日常。

2

あぁ・・・

葵居ゆゆさんは好きなので、なんの迷いもなく購入したのですが・・・。
挿絵の秀さんも好きだし・・・。

なのに全くダメでした。
こうゆうなんともやりきれない感が漂うお話しが好きな方もいるかと思います。
なので評価は「私の好みではなかった」ということで、ご理解いただければと。

3人出てくる登場人物、誰一人共感できませんでした。
みんなおかしくて、みんなずるいんですよ(笑)
<安曇を救うのは果たして>とあるので、どちらかと結ばれるのかと思いきや、それもなく。

もともと3Pというか2人で1人を共有する、という形が理解できないので、最後3人がよしとした結果が納得できず、悶々したまま終わりました。



はぁー、残念。

3

釈然としない結末

1読目…登場人物全てに嫌悪感を感じて、二人に愛される主人公で終わるハッピーエンドにむかつきを覚えました。
しばらく放置して、内容がわかっている上で彼等の心情を読み解こうとしてみました。
個々の心情と成り行きにはそれぞれ納得いくものがあるのですが、やはりどうしても一番良い人であったろう史賀の存在が一番気持ち悪い存在である事に気が付きました。
次に気持ち悪いのが主人公の安曇です。
一番まっとうだと思ったのは杉沼です。
SMは好きです。
嗜虐に走る杉沼と、被虐嗜好の安曇の完全にすれ違ったままで行われる酷い2人の様子の場面はとても好きです。
だけど、次に史賀が良い人として登場し、そこに腹黒さがあればきっと史賀を好きになれたかもしれないのに、どうして安曇が好きだと愛してると言いきれるのかそこが最後まで自分の中で納得いきませんでした。
でも裏を返せば無垢を装う罪というべきか、一番おいしい汁をすすった人間かもしれないと思えば、彼が一番卑劣な奴だと思うのです。
唯一きれいな「愛」を主張するような存在で描かれているのが気持ち悪い根幹なのかもです。

何がこんなにむかむかしているか・続き・・

大学の先輩である杉沼が好きだった安曇は杉沼の妹と結婚する。
しかし、元来ゲイであり杉沼への気持ちも抱えており、浮気をしてしまうのです。
それがバレて義兄である杉沼に問い詰められた時、あなたが私の相手をしてくれたらもう浮気はしないと取引をもちかける安曇なのです。
それ以来、杉沼にいたぶられ快感を最後まで与えられずに放りだされる逢瀬が始まり
帰り路、汚れた衣類を洗濯して帰る為に訪れるコインランドリーでその放出できなかった快感を自分で慰めているところを会社の後輩である史賀に見られ、事情を話したことから、前から安曇が好きだったという史賀に体を慰めてもらう関係がずっと続いていたのです。
安曇の妻と安曇とは、浮気の件依頼冷たい夫婦関係が続いています。

あらすじで描いてしまうと、ふんふんふん、、、なのですが。
安曇が歪んでいるのは、自分がゲイだとばれた時に親に病気かもしれないと抑圧されたことからセックスへの罪悪が芽生え、それが被虐嗜好につながってしまったということ。
杉沼が好きなのに、言えなくて取引を持ちかけるという事しかできなかったずるさ。
このずるさは、はっきりしないところでずるずると1年も杉沼と、そして史賀と関係を続けるところは一体何かというと、もう杉沼への愛とか執着とか言うより、彼はマゾをそれで満足させてしまっているのだと思うのです。
だからその期間を幸せだったと言い、やめられない。

史賀もある意味隠れサディストだったのではないか?
会社での仕事と手が綺麗な事が好きになったきっかけだったらしいが、淫らな安曇があってこそ彼により惹かれたと思うのだが。
杉沼への敵わない想いを抱く安曇を慰める役目に慢心していないか?それを愛だと思いこんでいないか?そう思えて仕方ないと思ったんです。
それが、安曇が離婚を実家へ報告しに行った時、先回りして恋人として付き合いたいと言いに行っている。
なんだ?コイツ!

杉沼は一番解りやすかった。
安曇をいたぶりながら、懇願して顔をゆがめる淫乱な姿に惹かれていくのだが、それが認められなくて葛藤する。
まあ、最初の段階で安曇がもちかけた取引を受け入れること自体がもう異常ですから。
その要素は充分にあったわけで、彼視点の話しのところでそんな潜在意識が語られていましたし。
安曇によって目覚めさせられたわけです。

しかし、何がいいのかわからない安曇にどうしてこうも2人の男が執着するのか、どうして2人で安曇を共有で、安曇は幸せになるのか、
話しとしてはありなのだろうが、何か釈然としないものが残るのです。
なのにどうして「萌」評価なのか?自分でもよくわからんのです。

秀さんのイラストは登場人物の雰囲気がとてもよく出ていてよかったのです。

11

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