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表題作プラトニック・ダンス 3

自称「日本一ワガママなホスト」・鷲尾カイ
出版社勤務・穐谷絹一

その他の収録作品

  • クローズド・アイズ
  • エスケープ・ブラック

あらすじ

「誰でもいいなら、俺にしとけよ」。
時折人肌を無性に求めてしまう絹一に、そう言ってくれたホストの鷲尾。
でもその優しさに甘えて、大切な男友達をなくしたくない。
悩む絹一は鷲尾を避け始め、ついに仕事中に過労で倒れてしまう!!そんな不安定な絹一を、ただ見守るのはもう限界だ―。
鷲尾は、絹一を強引に自分の部屋に連れ帰り、一週間の休暇をつきっきりで過ごすが…。

作品情報

作品名
プラトニック・ダンス 3
著者
川原つばさ 
イラスト
沖麻実也 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199001475
3.3

(3)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

恋じゃない?愛じゃない?

自称「日本一ワガママなホスト」・鷲尾カイ×出版・メディア部門の統括責任者補佐兼プロジェクトサブチーフ・穐谷絹一

『クローズド・アイズ』
前回のイタリアでの事件から帰国して以来、絹一は鷲尾を避ける日々を続けていた。
どんな顔をして会えばいいのか迷いがあったからだ。
そうして顔を見せないことに気付きながらも鷲尾も自分からは動かない。
そんな中、鷲尾は店ホスト時代の同期・本庄に店立ち上げの応援ホストを頼まれて…。

イタリアの件で心身共にかなりボロボロ状態にある絹一。
けれど、どうしても鷲尾には頼りたくなくて。
自然、彼の家にも近付かなくなり。
鷲尾はそんな日々に少し苛々しつつも本庄にけしかけられた仕事に打ち込むことにするのだが。
本庄との会話でそれとなく絹一のことを特別に気にかけていることを話している鷲尾が印象的でした。
そして、本庄のアドバイス(?)に従って寝顔を見に行くのも。

『エスケープ・ブラック』
極限まで張り詰めた日々を過ごしていた絹一は仕事で自分のトラウマともいうべき女性の名前を耳にし、遂に倒れてしまう。
心配したギルは鷲尾に連絡を入れて、絹一は鷲尾に世話されることに…。

2人の距離がだいぶ縮まったお話だったように思います。
これまではどうしても言えなかった絹一の心の内を、鷲尾がちょっとした暴挙?に出たことで吐露することになって。
そこに至るまでの2人の考え方の違いが見えて。
鷲尾が自分が間違った見方をしていたことに落ち込んでいるのを絹一が宥めたり。
絹一は恋とか愛とかじゃないみたいなことを言ってるけど。
鷲尾とは友人関係を望んでるんだと言うけれど。
口にして鷲尾を求める言葉は愛の告白にも似ていて。
ただ、本人の気持ちの向き方が追いついてないというか、愛するということがわかってないというか。
鷲尾のことは自分が好きになった人だから失いたくないようなこと言うし…。
こうして打ち明けたことで2人の関係は少し進んで。
友人とは言いつつも大人なので淋しい時は甘えてもいい関係というような意味でカラダの関係もありで。
自分の気持ちを吐き出した後のホテルに行った絹一がそれまでのどこかうじうじとした卑屈な感じというかそういうのが抜けて、甘く幼い印象が目立つようになってきたり。

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