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表題作雨宿りはふたりで

室井博人,総合病院の医師
小郷郁海,17歳,高校2年生

その他の収録作品

  • あとがき
  • その後のふたり

あらすじ

世間的には有名進学校に通う良家のお坊ちゃんで、八方美人の事なかれ主義に見える郁海。だが幼い頃、雨の日に父を亡くした郁海は、心に傷を抱えていた。母の再婚相手の家でも孤立している郁海は、夜の街で中年男に絡まれていたところを一人の青年に助けられる。折しも降りだした雨に、郁海は博人と名乗った青年とともにホテルへ。それは過去に囚われたふたりの運命の出逢いで?ー!?

作品情報

作品名
雨宿りはふたりで
著者
真崎ひかる 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861346552
3

(11)

(0)

萌々

(3)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
31
評価数
11
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

雨の記憶。

雨に繋がる過去に囚われた2人の物語です。

設定もストーリー展開も、まさしく絵に描いたような『ベタな王道のテンプレート・お約束』です。
読みながら、2人の関係性もこの先どうなるかまでもわかりきってます。

2人の因縁というか関係は、冒頭すぐ(というかあらすじでもうそこはかとなく・・・)には何となく、半分でほぼ完全にわかりますが(読み手としての私には。作中でのネタばらしは終盤です)、それが主題のミステリー・サスペンスではないので別に構わない。

また、キャラクターもすごくわかりやすく王道だと思います。

一見投げやりな俺様だけど優しくてちょっと情けない(さらに過去があり影がある)博人(攻)と、再婚家庭で異母姉に冷たく当たられても、実母と異父弟のために耐えている健気で孤独な郁海(受)。
う~ん、清々しいほどにベタベタだ。

でも、キャラクターは妙に捻られるよりこの方がいいですね。
どちらも好みだとは言いませんが、(キャラクター設定が浅い・薄い分)個人的な苦手要素がほぼないんです。もうそれだけでもいいと思ってしまいました。

実際、纏めてしまえばどうってことないストーリーなんですよね。山も谷も読まなくても想像つくくらいに。意外性0ではないんですが(一応・・・)。
深みを求める方にはまったく物足りないでしょうね。

それでも、大元がシンプルな分丁寧に描かれているので、その分安心して読めます。こういう安定感は、個人的にはこれはこれでいいんです。

少なくとも私は、先読みできてもアホらしいと投げたくはなりませんでした。謂わば『予定調和の切ないすれ違い』ですが、それでも楽しめましたから。

正直なところ『すごく好き・面白かった』というわけではないんです。読み返すとしてもしばらくはいいかな~という感じかな。

それでも、とにかくダリア文庫での前作があまりにも・・・だったので、期待せずにハードル下げて読んだ分、思ったよりよかったというのはあるかもしれません。

イヤもう、真崎さんの特にシリアスでは、ホントに久しぶりに読後感がよかった。いつ以来だろうとすぐには浮かばないくらいに(考えちゃいけない・・・)。←シリアスと限定しなければ『嘘つき王子と花嫁候補』が、ここしばらくではいちばんよかったんだけど。

7

kirara

まりみやさま。

ごめんなさい~。

う~ん、ベースは真崎さんなんですよ、当然ですが。ただ、ここしばらくのシリアス(コメディ系はまた別)では、レビューにも書きましたがいちばんよかった気がします。こちらがすごくいいというより他が・・・なのは突っ込まないでください。

暗め・重めの題材のわりに重苦しくなり過ぎなくてそこが私はよかったんですが、その分何かと浅いとは思いますので、そのあたりは好みの分かれるところかと。

ただ『ベタな王道』なのは間違いないです。

コメントありがとうございました!

まりみや

ご無沙汰してます!!
あいかわらずの辛口コメントに惚れ惚れしつつよみました~。
真崎さんは地雷多いのであんまり読まないんですが、小椋ムクさんがイラストされてるので気になってたんですよね~。
もし、読む時間できたら買おうかな。
ベタな王道テンプレ・お約束は好物なので(笑)
でも、最近小説読む時間の捻出がむずかしい・・・。

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