大企業の御曹司×美貌のテーラーの身分違いの恋!!

仕立て屋の恋

shitateya no koi

仕立て屋の恋
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
35
評価数
12件
平均
3.1 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥560(税抜)  ¥605(税込)
ISBN
9784403523335

あらすじ

世界中に顧客を持つ美貌のテーラー・清見(きよみ)の新しい客は海運会社の御曹司・恭介(きょうすけ)。
初めてスーツを作る恭介の物慣れない姿に、兄のような気持ちを抱く清見だったが、
やがて彼の一途な情熱に惹かれ、想いは恋へと変わっていた。
けれど一介の仕立て屋でしかない清見と大企業の跡継ぎである恭介では身分が違いすぎる。
あやまちだと知りつつ、求められるまま一夜を過ごしてしまった清見は、潔く身を引く決意をするのだけれど……!?

表題作仕立て屋の恋

海運会社の御曹司 三木恭介・27歳
世界中に顧客を持つテーラー 河原清見・33歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数2

親子のような愛

とても静かで健気な恋の話でした。
受け視点で進行していくので、攻めの境遇や性格設定もあり若干そちらが弱い感じを受けるのですが、きっとこれが攻め視点だと…と考えた時に、決して彼は存在感も性格も弱くないということが見えてきました。
二人の愛情は、主人公である受けは後に「母性」のように見えるそれを否定して「互いに寂しかった同士が惹き寄せた」と言っておりますが、それはまるで子供を見守り影で支える親と、その親の期待に応えるべく成長しようとする子供のような関係にも見えました。
この話し・クライマックスの顛末に、読者がどう感じるか?意外にそこがポイントじゃないかな?と思われるのでした。


主人公の清見は世界中に顧客を持つ有能なテーラー。
しかし彼は自らをカッターと名乗ります。
一人で切盛りするそのテーラーで、きれいな見た目と物静かな雰囲気に反して彼は仕事に絶対の自信とプライドを持っている人であることがここから解ります。
カッターは型紙を起こして更に布地に鋏を入れる人、もう鋏を入れる時点でその服についての全責任を負い失敗は許されない一番重要な過程を担うポジションなわけです。
そん続きな彼の元に顧客である海運会社の社長子息・恭介が秘書に連れられてやってくる。
テーラーに来るにふさわしくないカジュアルな服装、髪型、自信のなさそうな猫背。
彼は病気で入院してしまった父親の跡を継ぐべく、その会社に入る為に清見のところへやって来たのでした。
多分、彼等は一目ぼれに近いものがあったと思われます。
清見に仕事以外で誘いを賭けてくる顧客はいましたが、それらを受け入れることはなかったのに、恭介誘われて写真展へ、その後バードウォッチングへと行き、身体を繋げます。
しかし、顧客と一介のテーラーである身分差をわきまえて、ただ一度きりと恭介に引導を渡す清見。
メールも連絡も断ったけど自然ときになる恭介の動向。
そんな中彼の会社である三木汽船の危機が伝えられ、何とかしたいと香港の顧客である富豪の李との取引に応じるのです。


恭介とは顧客の関係であり、物語中にそんなに二人で会う場面はありません。
彼はフリーカメラマンとして自由にしており、父親の跡を継ぐ覚悟はまだ出来ていませんでした。
しかし、清見の猫背の指摘、特別なスーツを着る意味、そんなモノを通して自分がもっとしっかりしなくてはという、周囲のボンクラ息子という評判から努力していこうという姿が見てとれますし、そのような事を清見に語りますので、彼の心の支えに清見がなっていることは確かでした。
そして後の告白でわかるのですが、恭介はゲイでした。

清見については母子家庭で育ち母親を愛していたその愛情が深かった過去や、それから一人でフランスに渡りとても苦労して一人前になり、テーラーを開くまでになった強さもあります。
周囲がすでに地位や富を手にした人々なので、その中で苦労してこれからそうなろうとする恭介を手助けしてあげたいと思う気持ちがわき上がるものもわかるような気がします。

三木汽船の危機にとった清見の行動。
それを知っていても、彼を蔑まず堂々と李と渡りあい、決意を口にする恭介の姿に、もっと自分は頑張るんだと言う清見から与えられた勇気と成長が見てとれて、
冒頭では情けなかった彼が、大人になったようにみえたのでもあります。
清見の行動が許せるかどうか、そこは読者の裁量でしょう。

とても静かで健気な話でしたので、ドキドキしたりハラハラしたりする面はなく、ましてやラストに至っては破局かと思えば驚きの許容がありましたので、複雑になるところなのですが、自分的にはこれもありなんだな~と思えるのです。

3

苦労人の恋は母性愛から?

切なくて苦しくて精神的には痛い系に属するタイプの大人の恋でしょうか。
オートクチュール専門で固定客オンリーでアトリエを開いている清見はかなりの苦労人
唯一の母親を亡くし、パリで差別的な状況の中でも頑張り貫き、一食の糧の為に
身体を差し出してしまったこともある程ですが、誰かの後ろ盾もないものの
職人としての腕はピカイチで世界に顧客を持つのですが、その気持ちは謙虚そのもの。

そして攻めになるのが海運会社の御曹司ですが、これは出会った時はヘタレ系に近く
父親が倒れ、その為に今までは野鳥の観察や写真を世界を歩きながらしていたような
傍から見れば好き勝手に生きているボンクラ息子に見える恭介。
この作品はそんな恭介の社会人として、経営者としての成長でもありました。

二人の関係は初めはどこか母親を恋い慕う息子と息子を心配する母親みたいな
母性的な雰囲気があってそれから恋におちるのですが、やはり清見は母性的。
だからなのか恋愛内容も何処か恋する熱量が労りが強い気がしてしまうのです。
後半は愛する人を守りたい助けたいが犠牲的精神で発揮される。
そしてそれを不甲斐ない自分続き自身のせいだと許容する恭介。
これもハッピーエンド展開なのですが、どうにも心が揺さぶられなかったです。

1

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ