台湾の人気BL作家が贈る、FBIを舞台にした本格心理サスペンス!!

  • 紙書籍【PR】

表題作ロスト・コントロール ~虚無仮説(1)~

その他の収録作品

  • 番外編
  • あとがき

あらすじ

Daria Series(ソフトカバー)

翻訳:黒木夏兒

FBI捜査官の藍沐恩(ラン・ムゥウァン)には二つの悩みがあった。ひとつは、とある過去により、局内の心理評価がパスしないこと。もうひとつは、金髪碧眼のワンマンな上司・ハイエルのことだ。相棒でもあるヘテロなハイエルに、藍は秘かに想いを寄せていた。望みもなく、伝えるつもりもないその想いさえ、カウンセラーは心理評価がパスしない原因だという。そして、仮説を立てる。「君には自殺傾向がある」と??…。そんな最中、ある誘拐事件から自分と同じような過去を持つ犯人と出会い、過去の自分と、ハイエルに向き合うことになるが??…。

作品情報

作品名
ロスト・コントロール ~虚無仮説(1)~
著者
蒔舞(シーウ) 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
シリーズ
ロスト・コントロール
発売日
ISBN
9784861346644
4.1

(78)

(41)

萌々

(20)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
319
評価数
78
平均
4.1 / 5
神率
52.6%

レビュー投稿数14

萌えすぎて心臓痛いわ!

最近も萌えた!と思った作品はありましたが、ここ一番で最も悶え狂いました。
床にゴロゴロと転がりながら、キャーキャー言ってました(苦笑
自宅で読むのをお勧めいたします。変な人になりますよ、外だと。

**********************
受けの藍沐恩(ラン・M・エイムス)はFBI捜査員。
現在は警察官の家庭に引き取られている中国人で、実母の自殺が原因の自殺傾向があるとして、心理審査がパスしないことに苛立ちを覚えています。

攻めは藍の上司であるレックス・ハイエル(レイ)。
元はCIA捜査員でワンマンですが、厄介者の吹き溜まりと称されるチームを率いることが出来る有能な捜査官。
妻を事故で亡くしています。
**********************

ランはチームリーダーのハイエルに恋心を抱いています。
ラン自身はゲイですがハイエルは結婚していたこともある男で、叶うことのない想いと理解しながらも、ハイエルのちょっとしたセクハラ(これがまた!きゃー)に一喜一憂しています。
それを読むわたしも、フガフガと鼻息荒くしております。
ハイエルが床にランを押し倒したり、ランの顔にちょっとした傷がついた時にハイエルが顎をとられて傷を確認したり、手早く壁に押さえつけられたり!
銃撃戦だからよ!とか、ランが捜査で暴走してるからよ!とか、自分に(ラン同様)言い聞かせるのですが、悶えがとまりませーん。
作品の内容自体は事件が絡みますし、ランの精神的なものもハイエルの過去も重くて解決は難しいのではないかなと思います。
これがどう転がっていくかも、二巻を読まないとわからないことなのですが…
ただ、それ以上の二人の関係性がもう。
多分、日本舞台ですと部下が上司に敬語なしとかありえないと思うのですよ。
ただ、この作品はアメリカ舞台なので、チームリーダーくらいだと敬語なし。
その辺りが時々甘えたように聞こえて(「ごめん」とかどんな顔で言ってるの?ランは!)妄想全開になりました。

翻訳の文体は、なんと言いますか普通なんです。
読みやすい!というわけでもなく、こりゃ読めんということもない。
ただ、若干変かな?と思う箇所もあるにはありましたし(視点主が章ごとで変わるはずが、混じっているところもある)、行間の隙間が広いのでこれならノベルズサイズ、下手したら文庫でも出せるのでは?と思わなくもない…
なんでこのサイズで出したのかの方が不思議なくらいです。
大きければ値段が上がるので売れれば出版社も潤うでしょうが、反面手を出さない方も多いのでは。
わたし自身、翻訳BLにハマったので購入しましたが、それまではタイトルは知っていても購入には至りませんでした。
ただ、もう読んだら止まりません、萌えが!
読まれると決めたら二冊同時購入なさった方が絶対良いですよ。

タイトルの『コントロール』という単語は本文でも良く出てきますし、主人公にも当てはまるキーワードのようです。
それが次巻でどのように効いてくるのか楽しみです。
メインの二人の関係も、もの凄ーーーくジタバタするところで終了していますので、はやく読みたい!

14

ココナッツ

kumachi7さま

kumachi7さま、こんにちは!コメントありがとうございます(*^^*)
おお!なんと素晴らしい情報を!嬉しい〜。
早速、Kindleで買います。でも、紙が良いけれどこれは無理でしょうかねえ(^^;;

二巻はムフフな悶えシーンだけ先に拾い読みしちゃいました。
真面目に読むのは明日!すごーく楽しみな反面もう終わっちゃうのぉぉと、寂しい気持ちも。
続きというのは無理でも、Kindleか何かでショートを発表して下さらないかしら…

kumachi7

ココナッツさま
こんにちは。
ぜひぜひはやく2巻を読んでくださいね(*´ω`*)
蒔舞先生は昨年作家活動10周年でその記念なのかな?台湾で出された本にこの本の短編が載ってたようです。読みたいですー!!
別の作品ですが、AmazonのKindleで販売されてます。
わたしはまだ読んでないのですが・・・。
こちらも気になってるのです。

翻訳物BL


表紙に一目惚れ。
台湾の方が書かれたBL。翻訳者の方がご自分で読まれて、日本の子にも読んでもらいたいと翻訳され出版されました。

愛のある翻訳と愛のない翻訳とではきっと違うんだろうなぁと。
2巻で完結なので、もうすぐ発売の2巻が楽しみ。
1巻ではそういうシーンはほぼないので、そういうの期待してる人は待てといいたいw
2巻ではどうなるのかわからないけど。
作者の方は「Law & Order」が好きで思いついて書かれた作品だそうです。
FBIと聴いて「クリミナル・マインド」を想像してたのでそっちだったか!!と。
でも、なんかクリミナル・マインドの捜査風景を思い浮かべつつ読んでたような気がする。

ハイエルと藍の今後が大変気になる。
藍のレン呼びに大変萌える(*´ω`*)
2巻ではハイエルの過去が語られるらしいので、興味津々。
亡くなった奥さんとはどんな人だったんだろう?
藍が幸せになるというかトラウマ克服出来るといいなー。

7

迷っている方にも読んで欲しい 二冊通してのレビューです

初の海外BLでした。いや~面白かったです。購入前の自分と同じように迷っている方の参考になればいいなと思って、ストーリー全体のレビューを、購入前の方がご覧になるであろう1巻のレビューページに投稿します。なるべくネタバレはしないよう、抽象的に良かった点を述べるようにしようと思うので、迷っている方はよければ読んでみてください。

購入前にレビューでちらほらと文章が読みにくかったという声も聞いていたので、その点が少し不安でしたが、私は読みにくさは特に感じませんでした。説明的な文章が本当に苦手という方以外は心配する必要はないと思います。文章が読みにくくてストーリーに入りこめないなんてことは全くないので、まずその点は安心してください。

とにかく事件がよく捻られています。刑事物BLといえば、あくまでもメインは恋愛で事件はおまけなので、易易と先が読める展開の物も多々あると思います。読み手としても、ミステリーではなくBLを読もうというときにそういう作品を読むわけなので、それでいいとも思います。ですが、今作はミステリーを読もうという気分で読んでもかなり楽しめるレベルです。事件やそれを取り巻く人々の感情の奥が深い。何件か起きる事件が、ストーリーの進行の上で一つも無駄になるものがなく、主人公2人のそれぞれの過去も絡めつつ、最終的に全ての伏線が綺麗に回収されます。あーこれをするためにあれがあってこうしてああなるのねと納得のいく結末です。過去に囚われていた2人も、事件を通して精神的に大きく成長していきます。BLを読もうという気分で手に取ったのに、期待以上のミステリーや人間ドラマとしての完成度の高さに、二度美味しいという気分です。

1巻なんて、メインが事件で恋愛がおまけかと思う程です。でも安心してください。2巻からBLを読もうという気持ちの方も大満足の怒濤の萌え展開がやってきます。だからこそ、1巻も途中で投げ出さずに最後まで読んで欲しいです。1巻をしっかりと読むことで、受けのランという人物像に関してはバックボーンとともにかなり深く理解できると思うので、2巻での心情の変化もつかみやすく、萌え展開でもより萌えを享受できることと思います。

キャラクターについて。私は女の子みたいな女々しくて弱っちい受けや、存在を疑うような、何でも出来る上に性格までパーフェクトな聖人スパダリ攻めは苦手なのですが、今作は受け攻めともにそのパターンに当てはまることがなかったのもよかったです。ランはしっかりと男らしさがあり、終盤でもそれを発揮して犯人を追い詰めます。ハイエルは、幼稚で少し狡いところもちゃんとあって人間らしいです。ランとハイエルは仕事上のバディとしても信頼し合っています。私は、こういうBLだからこそというお話を読むのが好きです。

yoco先生のイラストも世界観に合っていて素晴らしかったです。yoco先生の描かれる絵の雰囲気は東洋人より、西洋人の方が合う気がします。

翻訳の黒木先生が、台湾旅行の際に今作を読んで、中国語のわからない人にも読んで欲しいという思いから翻訳してくださったということをあとがきで知り、この作品が読めたのは黒木先生のおかげだなと思います。蒔舞先生の他の作品もぜひ読んでみたいので、また機会があれば翻訳していただけたら嬉しいなと思いました。

とにかく迷っている方にはおすすめです。ぜひ読んでみてください。

2

あっという間に読んでしまった

FBIの物語で、スリル満点でドキドキしながら、あっという間に読んでしまいました。
主人公がかっこいいです。映画でも見ているみたいに、いろんなエピソードが絡まりあいながら進んでいきます。
攻めは、かっこいいですが、無鉄砲過ぎる気がしました。もう少し攻めの心境の変化を見たかった。
海外にこんなに面白いblがあるんだと驚きました。ぜひ読んでみてください。
イラストも素敵です。

0

電子書籍化希望。心理サスペンスBL。神。

夢中になって一気読み!面白かった!!

初翻訳ものBL。原書が中国語だからか、翻訳独特の原文が浮かぶ硬い雰囲気がなく、比較的読みやすかった。気になるのは、たまに誰のセリフか分からなくなることがあるくらい。
内容に引き込まれるように読めるので集中が切れることは無く、特に問題はなかった。

心理サスペンスBLと銘打つだけあって、特に主人公の藍の心理描写が濃厚だった。FBI捜査官のお話で、絡み合う事件を追いながら人物の内面が明かされていく。

一巻では事件の一つが解決するが、まだ謎は多く残されている。巻末の番外編で藍の過去も語られたが、それでも人物像を描く輪郭としては足りていない。何重にも練られているようで、彼への興味が尽きない。
藍の片思い相手であるハイエルもとても魅力的。チームのボスでありながら協調性が無く、飄々としてつかみどころがない。だが見え隠れする陰がとても気になるし、セリフや仕草をいちいちカッコ良く感じる。藍を通して彼を見るシーンが多くある点も影響しているかもしれない。
個性的な脇キャラたちもしっかり地に足がついていて、ストーリーや藍の人物描写に厚みを持たせてくれている。三次元のドラマを見ているように、キャラの心情や表情を鮮明に思い浮かべながら読むことができた。

まだ二人の恋愛模様に大きな動きはないが、ラストで藍はハイエルと――というBL的引きの場面で終わっている。次巻を読むのが楽しみで仕方ない。

表紙・挿絵ともに素晴らしかった。本編前にイラスト付きの人物紹介があり、カタカナ名ばかりでもすぐ覚えられて助かった。
今のところ入手方法が紙本しかない。ぜひ電子書籍化して欲しいと願う。Dariaに翻訳レーベルもできたことだし、この機会にどうか……。

0

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