• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ぼくのせんせい。

高校2年生 17歳  松崎直樹
副担任の社会科教師  29歳  里見森哉

その他の収録作品

  • ぼくとせんせい。(書き下ろし)
  • ぼくとせんせいのハニーデイズ。(書き下ろし)
  • あとがき
  • ミニ・コミカライズv:ぼくのせんせいが奴隷になるまでの道のり(腰乃漫画)

あらすじ

「セックスも奴隷の大事なお勤めだろ」
地味でダサい教師・里見の弱みを握った俺は「奴隷」としてこき使ううち、欲情し抱いてしまう。
ガチガチに堅物な教師のくせに、涙に濡れたエロい顔。
俺はサカリがついたケダモノみたいに、発情して止まらなくなって…!
ねえ先生。ぜんぶ、あんたがエッチで可愛すぎるのがいけないんだよ。
あんたの可愛いとこ、俺、いっぱい知ってるよ。
――だから俺に振り向いて。
キチク発情生徒×教師?萌えエロラブ!

作品情報

作品名
ぼくのせんせい。
著者
岩本薫 
イラスト
腰乃 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784799713846
3.4

(59)

(13)

萌々

(18)

(15)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
11
得点
189
評価数
59
平均
3.4 / 5
神率
22%

レビュー投稿数11

最高タッグ

岩本薫×腰乃、この人気作家二人の最強タッグのこの作品。
内容は教師と生徒、それも17才と29才で、教師の里見は見るからに根暗な見た目に
三十路間近の冴えない社会科教師。
対する生徒は学力も上位の方で今どきのイケメンで常に彼女が切れる事がない生徒。

そんな二人は主と奴隷という設定から物語は始まります。
事の発端は、里見が自分の学校の女生徒に仄かに思いを寄せた事が原因で、
ある日誰もいない教室で密かに思いを寄せていた女性との上着に、魔がさしてしまった
里見はちょっと変態臭くその匂いを嗅ぐ行為をしてしまい、それを生徒の松崎に
見られてしまい、松崎の暇つぶしの週末奴隷に任命されてしまうのです。

一人暮らしの松崎の部屋の掃除をさせられ、初めは性的な事など無かったのに、
1日一緒にいた間に松崎は里見といる時間が心地よく感じられ、
一旦帰ったと思った時は寂しさを感じてしまうが、明日も来る予定だからと
引き返してきて、泊まることにした里見を見て、思った以上に喜びを感じる。
しかし、里見が落した家の鍵のキーホルダーに里見が好きな、女生徒が落して失くした
ものが付いているのを見つけてしまい、松崎の胸にモヤモヤが湧いて、
その女生徒と一時関係のあった松崎はどんなふうに抱いたか知りたいだろうと
男で冴えない教師を押し倒してしまい、二日間ケダモノ状態で抱き合うのです。

話もエロいけれど、イラストも腰乃さん独自のエロさがあって、想像を掻き立てます。
初めは脅迫から始まった関係みたいですが、直ぐにそんなシリアスさは無くなり、
コミカルでシュール、恋する高校男子の一生懸命さが前面に出て三十路男が
そんな生徒の本気を始めは怒り、次に戸惑い、そして気になり、立場も関係なく
好きになる話です。
ストーリーとイラストがマッチしていてとても良い感じで楽しめます。

10

このパターン、いいかも

小説の挿絵に腰乃さんって、なんだか珍しい?
他の方の評価でも、腰乃さんの挿絵の方がプッシュされていて、どんな感じなんだろうって興味を引かれたのですが、
この、挿絵の枠からはかなり拡張した、1ページ分のコママンガ、
いわばプチ・コミカライズ。
このパターンって、なかなかいいかも。
もちろん、このお話のテイストが、腰乃さんの持ち味に相性バッチリっていうのもあるけど、それだけではなく、
小説をコミカライズした時や、原作付コミックだと、この分量のお話でも、軽くコミックス2~3冊になりがちで、それはそれでまどろっこしいというか、待ちきれなくなるけど、
この本みたいなスタイルだと、お話の本筋は活字でサクッとガツガツ読み進めることができて、要所要所でコママンガが入ることで、恰も作品全体がコミックのように絵がイメージされるの。
なんだか新鮮な感覚。
ただし、私自身は腰乃さんの絵とか感覚が好きだから、このスタイルは凄くおもしろかったけど、人によっては腰乃さんの色が強くなりすぎてNGになったりすることもあるかも。
その辺がちょっと難しいので、あんまり手放しではオススメできないけど、少なくとも、腰乃さん好きって方にはオススメ。

4

イラストが漫画タッチでより楽しめた!

小説の二人と挿絵の二人の距離感がとてもわかりやすくて
腰乃さんの手にかかれば松崎のものすごいわがままもかわいーーくみえちゃって
ついつい許してしまいそうになります。
なんの面白みもない地味な社会科の先生と周りにはいつも友達がいる人気者の生徒。
そんな人気者から好かれちゃってモテない先生はとまどうってゆー。
最初の、松崎目線だとただの変態教師にしか見えないのが怖かったです(笑)

二人のドタバタな禁断の恋愛劇はゆーもらすでいて切なくてきゅーーんとされられました。
もう、松崎の必死さと里見が自分の気持ちに気づいちゃって素直に口にするところは
泣けます(みんな泣いたかな?)

年下の子が自分のために何カ月も頑張って勉強してくれてその成果をきちんと
見せてくれるってそれだけで好きになるわっ!!!
しかも最初の馴れ初めが最悪なだけにギャップ萌えします。
松崎の年下らしい可愛いわがままがとてもいい!!そしてHがうまい高校生ってなに!!
腰乃さんが好きなのでこれはすごいよかったですー。

4

岩本薫先生&腰乃先生萌え

すきな先生がそろった作品なのでかなり楽しみでした!

私が岩本先生の作品で個人的に非日常的な作風を読み続けてきたので
学園生活物はなんだか軽い感じでビックリしました
お互いの心理描写があって、こんな時にこんなんおもってたんだと
あとから分かって、結局好きなんじゃないか!と突っ込みたくなりますがw

腰乃先生の絵のせいもあるのか、
攻め様がなんか異様に変態にみえましたw
個人的にはもっと変態でも良かったのですが(;・∀・)

2

コミックで見たかったのが本音

偶然、先生の弱味を握ってしまった高校生が酔狂で持ちだした「奴隷」提案。
地味で冴えない先生だったはずなのに~そうしたらはまってしまって・・・
がっつく冒頭エッチ以降、思わず健気な恋愛物語に移行していった生徒×先生モノ展開は
これ、案外とマンガでは定番の王道路線。
だからなのか、コミックのノベライズっぽい雰囲気に出来あがっていたような気がします。
そのくらい腰乃絵のインパクトが強くて、このイラストの効果は絶大。
正直、腰乃漫画で読んでみたいと思わせる作品だったと思います。


高校生の松崎が教室にスマホを忘れて取りに戻ると、副担任の里見が女生徒のセーターの匂いを嗅いでる場面に遭遇!
うろたえてビクビクするその姿がまるで鼠のようだと思った松崎だが、「どうすればいい」という里見の一言に見逃すつもりが気まぐれな思いつきで土日だけの「奴隷」提案をする。
そんな始まりから実際に一人暮らしで家の中荒れ放題の掃除洗濯を里見はやらされるわけだが、その一緒にすごした時間に思わず情がわき、帰したくないという感情まで産まれてしまった松崎。
思いが通じたのか、否か、里見が翌日も奴隷をすることになっているならと泊ることになったところで、里見のキーホルダーの中に見つけてしまった好きだった女生徒の紛失したデコクマのマスコット。
そこでわいたのは間違いなく嫉妬で、思わず松崎は里見を押し倒して、セックス三昧に耽ってしまい、そして気が付いたのは「里見が好き」という感情だった。

この表題、松崎視点と全く同じで後半が里見視点です。
全く同じ流れで同じ行為が発生し、同じセリフも登場し、視点が違えば表現も違うかと思いますが、自分にはこの表現はクドかった。
完全にダブる部分は簡略にして、肝心の里見の必要と思われる松崎視点では見えなかった部分だけを表現してくれればいいと思った。
親切なのかもしれないが、同じシーンに両視点入れることのはっきりした”違い”というのを感じることはできなかった。

かくして里見大好きなワンコとなった(!?)松崎と先生である里見が本当に心を通い合す関係、、、いや、誤解やすれ違いを経ながら、互いが好きだということを確実に認識するまでのお話【ぼくとせんせい。】
始まりはとんでもないモノでありましたが、この話は随分まっとうです。
始まりが始まりだっただけに、あくまでも松崎を拒絶する里見と、拒絶からふててしまう松崎。
学生らしく試験の成績がとんでもなく落ちてしまった事から先生としても心配になる里見があって、その里見の態度で一喜一憂する松崎のかわいらしいこと。
そして先生の為に頑張って、自分の真剣さを認めてもらおうと努力する。
健気なお話になっていました。

それぞれのキャラクターは、松崎が「奴隷」を言いだした割に、スれてないほどほどにいい子だったこと。
そして本気出せば、出来る子だってこと。
何となく、金持ちの息子で遊びまくっていて女子にも不自由してなくて、なんて設定だったので、不良っぽい大人びた子なのかと思ったら、意外にも純粋な子だったその読み進めるうちのギャップ。
里見は一貫して里見だったと思う。

話としては、最初の始まりがおもしろかっただけ。
自分的にはとても普通だった。
どの話にも両者視点があって、至れりつくせりで有りがたいのだが、それが却って話を安易にしてしまっているような、突出した傾向と特徴を消してしまっているような感じもする。
だから、このシチュはコミックに多いのかな?
それも腰乃絵がなければ中立どまり、それでここまで引き上げられた感がある。

12

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP