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「碧のかたみ」と「リバーズエンド」の番外編のために買いました。
「間宮」なんて食料配給係の人、「碧のかたみ」は二度読んだけど記憶に残ってないなあ、と思っていたらおふねの名前でした。
読み始めるまで、脇役から見た恒と六郎の話かと勘違いしていたため、二人が中心の話を読めたのが余計に嬉しかったです。
本編と同じく、牧先生の描かれる可愛い恒が、尾上先生の本文を補完していて、お二人も六郎×恒に負けない最強ペアだと思いました。
(余談ですが、尾上先生の最新同人誌の表紙を飾るのも牧先生の絵で、これからもお二人の共同制作を拝める予感に心が浮き立ちます)
木原先生の「end roll」では、今更ながら、先生のただひとならぬお力を見せていただきました。
途中までは、十亀や万たちの幸せな「その後」を楽しませてくれますが、それで終わらせないのが、さすがの木原先生です。
十亀の撮る自伝的映画の脚本を、事実とは変えるという話になった時、やられたと思いました。
先生が「書く予定がなかった」と仰るのが信じられない、「リバーズエンド」の構想時点から決められていたかのような見事な終幕に、脱帽です。
ほかのお話は、本編が未読か、好みではなかったため、まだ読んでいませんが、二作品だけでも十分「神」の本でした。
「明日も愛してる」と「リバーズエンド」の番外編が載っているということで購入しました。後に、他の掲載作品も購入してしまいましたが(笑)
時系列的に本編作品の作中のものもありますが、私の当初の目的でした2作品に関しては、本編以降の話になります。
リバーズエンドの番外編「end roll」は、コミック、小説を経て、ここまで読んでようやく完結だと言い切れる内容でした。
「明日も愛してる」の番外編「今日も愛してる」は、本編と異なりツダ目線のため、彼の思いが分かります。私は2年後の彼の落ち着きが、逆にやけに切なかったです。
「碧のかたみ」番外編「間宮」は、シリアスじゃない明るい書きようでしたのに…あれこれ想像してちょっと泣いてしまいました。
本編のファンなら必読だと思います。
「日月星、それからふたり」は本編未読なので、それ以外の感想です。植物の一生の様な一冊でした。種である二月病の蒼司の恋心に始まり、恋から愛に実った明日も愛してるの津田の献身。どのストーリーも大変良かったです。
◯真夏の花
二月病の番外編です。その後の話ではなく、本編より前の二人でお遍路へ行くストーリーです。1番札所である霊山寺の階段で恋の終わりを願おうと決意した蒼司。でもいざ参拝所にいくと、千夏をくださいと願ってしまう。御朱印帳に毎日千夏への愛を綴る蒼司は、本当に健気で痛々しくて何度も胸を締め付けられました。
◯間宮
碧のかたみの番外編。六郎が給糧艦間宮に嫉妬してる!!相手は船ですが!恒は疲れてるのにも関わらず六郎のため、必死で牛缶をゲットするんですが、恒よ…六郎は牛缶そのものが好きなんじゃなく、あなたと食べる牛缶が好きなのだ。ま、それに気付かないのが恒の愛くるしさなんですかね。ところで、シベリアって羊羹カステラなんですね。某超大作アニメに出てきてた謎の食べ物の正体が漸く分かりました。
◯end roll
キャッスルマンゴーとリバーズエンドの番外編。木原さんの作品は糖分30%オフくらいのビターな話が多いのですが、こちらの番外編は比較的温かなエピソードでした。でもまさか、十亀の壮絶な過去を映画にするとは!小春と俊介が生きている設定の撮影シーンに涙が出ました。万のお母さんも元気そうで良かった。
◯今日も愛してる
明日も愛してるの番外編です。本編から2年後、櫂が記憶できる時間はさらに短くなってしまっています。かつてはあれだけ激しく身体を重ね合っていた二人ですが、少なくとも今回の番外編でその描写は書かれていません。ですが、愛情はより深まった様に感じました。津田自身あの頃は、身体を重ねないと不安だったと言っています。かといって、現在がセックスレスというわけではないし、まして欲情しないわけではないと私は思っています。身体よりも、記憶よりも、より深いところで繋がる二人に感動しました。謎はあまり解明されませんでしたが、それもこの物語の魅力ではないかと。
さとみちる先生、尾上与一先生目当ての購入でしたが…この本の中で読んでないのは、安芸まくら先生の【明日も愛してる】木原先生の【リバースエンド】買い損ねで読んでんでないんです。やっぱり、うかつなマンボウです( ̄。 ̄;)
さとみちる先生の日月星その後の二人、と、尾上与一先生の間宮、真夏の花目当ての購入です♪
【日月星、それからふたり】ナチュラルに季節の巡るなか、ほのぼの過ごして行く様な続編に安心しました。二人の行く末に幸あれです♪【生田さんちのこめ王子】もっと見たかった、読みたかったです♪
そして、尾上先生!間宮?!頭の中には、プラモのマミヤで一杯。鑑娘の中で間宮どうなってるのか、最近ゲームやってないんで、ちょっと気になりますけど…
脱線しました…。
【真夏の花】このお話しが、付いてたら【二月病】で、色々と危機的状況の中、二人が、たがわず引き合った意味が分かります!…それと同時に、同じ本に納めるには、あまりにも異質。この機会に、HoIL YMIXで、別発表になって良かったような気がします(*^o^*)
小冊子のリバーズエンドからキャッスルマンゴー、そして小説リバーズエンドとずっと十亀が幸せになりますように!と思いながら読み続けてきて、
小説リバーズエンドの書き下ろしで納得はしたものの、今回end rollでやっともう十亀は幸せだ!と喜べました(笑)
意識して幸せな結末を掴みにいくって大事なことなので。
万ありがとうありがとう!素敵眼鏡男子!!
他の作品も読んでない話も読んでみたいなって思わせる作りで導入にもなる素敵な一冊だと思います( ^ω^ )
(2013.10.31)