あの名作『春恋』の待望の続刊!!

秋色

akiiro

秋色
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神21
  • 萌×28
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
152
評価数
37件
平均
4.2 / 5
神率
56.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
シリーズ
ダリア文庫(小説・フロンティアワークス)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784861346651

あらすじ

あの雪の日から五年。美里は作家になり、秋山はお絵描き教室を開いて、そして少し大人になった。二人は再会し、お互いを深く想い合いながらも、それぞれの人生を歩もうとする。次に会う約束はしない。それは二人にとって暗黙の決まりだった。けれど、歳月を経て変化したことが、二人の絆をより強いものへと繋いでいき??…。優しい色彩を塗り重ねる、無二の愛の物語。

表題作秋色

絵画教室の先生兼イラストレーター 秋山順一 26歳
フリーター兼小説家 中谷美里 23歳

その他の収録作品

  • アキの日
  • 一年六ヶ月 秋、雨の夜
  • あとがき
  • 行色

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レビュー投稿数4

ホーム(帰る場所)を見つけたふたり

アキと美里が別離の道を選んでから5年後。
アキにとって美里は、美里にとってアキは自分の一部であり好きであることが消えることのない二人。
恋人という関係を通り越して運命で結ばれているようなアキと美里が羨ましかったです。

でもそんな思いを抱いたまま恋人シーナとの関係をはっきりさせない美里には少しイラッとしました。
はじめはシーナの性格が好きではなかったのですが、最後自分が悪者になり美里を送りだすシーナは可愛そうでした。
好きだけど報われない思いは、どんな人であれ痛いですね・・・

再会してもなかなかくっつかない二人にハラハラさせられましたが、後半はラブラブなのろけ生活をみせつけられた感じです(苦笑)
でも切なく優しい大好きな作品でした。

1

主人公が嫌な女になっちゃった

前作夏恋が切なく共感できる良作だったので期待して読みました。
最初に断りますが、ネタバレ酷評します…。

まず、ストーリーが予想通り。むしろ予想以下。
お互いにパートナーがいる状態で再会したので、現在のパートナーに別れを告げてのハッピーエンドだとは思ったのですが、全くなんの捻りもなくその通りでした。そして、現在のパートナーへ扱いが酷い。
特に美里。何年もつきあっていて尽くしてもらっているにも関わらず、簡単に浮気はするわ、比較はするわ、文句はたれるわ、アキと比べて不満ばっかりぶーたれている。。
なんで付き合ってる設定にしてしまったのか…。シーナがずっと片思いって設定で良かったのでは?ごめんシーナ…やっぱり好きになれないよ…でアキに行けば良かったのでは?
しかし、付き合ってるんですよね?一度はシーナの気持ちを受け入れてるんですよね?それであの態度…ひどずきる!

そして、マリ子と自分を比べ優越感に浸る描写にヘド吐きそうでした。
マリ子は子供の世話をしてくれない旦那さんに不満をもっているらしい(自分は全然不満なんてないしー、アキとラブラブだしー )やら、マリ子は旦那さんと続き一緒に寝てないらしい(自分は今もラブラブで一緒に寝てるしー、先に起きると怒られちゃうのよねー)とか。。
あんたが幸せなのは分かったから他人のことは放っとけ!と言いたい。
知恵袋などに出現する嫌な女の独白読んじゃったみたいな気持ちになりました。
ただただ不快でした。

夏恋でアキと美里が結ばれるのを確かに願ったはずなのですが、なんだかなー。あのまま別れてくれて良かった気がします。

人間自分が幸せだと傲慢になるんですかね?
ある意味リアルな話でした。

0

結局こうなるのですね。

春恋の続編、前作を読んでリアルな同性愛をどんな形で二人のその後を描くのか、
1作目を読んで、あの後の二人はどうなったのかと思って読みましたが
結果的には他人を巻き込むだけ巻き込んで遠まわりした挙句に結局は互いに
いつも傍にいて欲しい相手だと、過去のこだわりから進む事が出来なくなったけれど、
やっぱり、何年経っても忘れる事が出来ない相手。

読み終えて思うのは、前作のあのシリアスなまでのリアルな同性愛の苦しみは
いったいなんだったのだろうと、続編でのハッピーエンドを劇的な展開で
押し上げるのが目的とすればこれは失敗だったのではと辛辣な事を思い浮かべました。

人物の心理描写が上手いのは解るけれど、1作目は苦しく切ないながらにも
心に訴えかけるものがあったように思うが、今回感じるのはイラつくくらいに
二人が女々しい気がするし、お互いだけが特別で特に美里の態度には幻滅でした。
年下彼氏がお気の毒過ぎて一応の決着を見せるけれど、
読んでる方は、これってどうなのよと理解出来ない展開もあり、
前作はリアルな同性愛、続編は過去にこだわり、じれったい程に大人になった分だけ続き
相愛なのになかなかくっ付かない単なるラブものになっていましたね。

例えばこの続編、これ1冊で終わりなのだとしたら評価も上がったかも知れないが
続編として読むとなると違和感が残ります。
別物だと思って読んだ方がいいのではと思える作品だと思いました。

7

妙に冷めてしまう自分に出会った

『春恋』のラストで5年目の再会をしたアキと美里の二人。
その後の彼等がまとまるまでのこの本作は、コピーの文字「そしてアキの色に、染まるまで」たしかにそうかもしれない。

同性愛がマイノリティーであること、まだ学生という年齢であったこと、その他青年期のあれやこれやがテーマだった前作は非常に現実を帯びたものだったのに、
この作品では、主人公二人は「BL」の主人公となり、
彼等を取り巻く、マリ子ちゃん、彼女の夫、美里の恋人シーナ、周囲の人間が現実だった。

再会して、美里はアキの絵のモデルをしたりして恋人のシーナより頻繁に会っているようだ。
明らかに心はアキに向いている。
アキには色々な事で「ごめんね」と言いながら、シーナへの美里の態度は傲慢さを感じる。
シーナが年下であること。
小説を書いている美里と、就職して世間の現実の波にもまれているシーナと、価値観が違っているのが見える。
美里が怖いと拒むからまだ身体の関係はなくキスだけで我慢させている、それだけでも充分にシーナの存在は美里の都合でしかないと思われた。
またアキも早々に彼女と別れている。
二人、気持ちが互い続きに通じている事がわかっているのに、美里の親との約束があるからだろうか?(しかし美里は男と付き合っているぞ)
それを思いやりといってしまうには、あまりにも二人の世界に浸りすぎているように見えた。

すでに寄り添っているはずの二人が、まだ過去にこだわり、美里の恋人の存在もあり、再び一緒になってはいけないのだと思いながらも、どうしようもできないでいるのを、美里の恋人のシーナが美里の心が自分にないのをはっきりと認めて、潔く失恋しておぜん立てをしてあげたからこそ、二人はくっついた。
それを切なさあふれる展開でとつとつと見せて行った。
なのに、ラストに来て「子供が産めない」男同士の関係であるというマイノリティの方向へ触れさせて、二人の一緒に生きていく覚悟を見せている部分に、妙な違和感を覚えてしまったのでした。

そこに読者として入り込んだり、よかったね、と喜べたり、するよりもグダグダを感じてしまう方が大きかった。
いっそ前作の別れたままの、苦しい小説で終わってくれた方が自分に良い話しだったと、この次作を読んで思ってしまったのです。
冒頭に書いた「BL」な二人という部分、ハッピーエンドを迎える二人は確かに救われるのだが、今一つぬるま湯につかった感じがしてしまう。
むしろ、現実を背負う脇役の人々に共感を覚えてしまったのでした。

リアリストには向いてない話しなのかな?

【アキの日】では一緒に暮らし始めて三カ月目の蜜月の様子
【一年六ヶ月 秋、雨の夜】では1年六か月後、美里の両親と和解するエピソードとシーナとの再会の話し
【行色】仕事で北海道に来た美里、ほんとうはアキと来たかった。

短編はいずれも甘いもので、本編と切り離して読むことができる。

7

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