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目の前にいるのに手の届かないひとに、恋をした。
表題作は可愛らしいお話でした。
しかめっ面が通常運転の攻め。ウサギが大好きで触りたいのに逃げられてばかり。
そんな彼の目の前に逃げないウサギが!
勤労苦学生の受けがいつもお腹すいてて可哀想。
でも奢られたくないって、立派ですね。
でも頼れる人がいることはいいことですね。
しかしBLにこんなことを言ってはいけないと言いつつ何度か書いてるんですが、受けが攻めへの好意を自覚して打ち明けたらいきなりエッチだよ!早くない?いいのそれで?まあファンタジーですから。
温泉旅行で必死で理性と戦ってる攻めも面白かったです。
収録作
攻めは表題作の攻めの弟だそうで、顔良し頭良し家柄良しなんですね。幼なじみの受けと同居したとたん襲って。絶倫です。
でもいつも都合がいいとか楽だとかお前が一番だとか言って受けが可哀想。そしたら実はそれが愛情表現だったんですね。嫉妬深くて受けのバイト先にも通って牽制して。
思ったことを伝えようとしたらS発言ばかりで。
そんな攻めにも出来ることは応えようとする健気な受けでした。
それにしても男同士なのにみんな当たり前のようにしてて、その辺は問題なしなんですね。
前半が表題作、後半が「猫かぶりとけなげな忠犬」と言う、二つのお話が収録されています。
表題作は、ウサギが引き合わせてくれた強面サラリーマンと苦学生のお話。
この苦学生の幸くんがとても頑張りやさんで、だけどお腹がすいてるから食べ物を出されるとついついモシャモシャ食べちゃうようなほんわかした子で可愛いです。お相手の史郎さんは苦学生の幸をウサギみたい…と可愛がりますがだからといって金銭を安易に与えたり、高いものをご馳走したりとしないところが大人でとても好感の持てるキャラです。
後半の話も含め、全体的にエッチは突然進んでいたりしますが口下手なカップルながらも攻めの不器用さを受けがうまくカバーして導いてあげると言うのがよかったですね。
コミックの半分ずつの長さで、2カップルの話が収録されています。
「はらぺこうさぎと恋するオオカミ」
「はらぺこうさぎと恋するオオカミ~実は大胆なカップル編~」
強面だけどウサギ好きな有能秘書×万年空腹な苦学生。
強面な史郎が真面目なのにコミカルで面白かったです。あと、20ページ目のロップイヤーのメアリーがとっても可愛かったです。一瞬で、ウサギに指をしゃむしゃむとかじられた過去を忘れました(笑)お姉さんの名前が「福」というのも素敵でした。
「猫かぶりとけなげな忠犬」
叩いたら猫が逃げていくのに爆笑しました。釣り目だけど可愛い達郎が良かったです。
自分の心中のツッコミを、作者様が予感されていたの?!と思うくらい、反映されていて文句がない1冊でした。
眠くて倒れた幸を史郎が抱くのを「休ませてあげなよー」と思って読んでたら、次の話では無理をさせて反省している史郎が登場していて、私の中の好感度があがりました(笑)
そして、あとがきの直前にあった「裏ネタ」で吹き出しました。まさかの兄弟ですかっ!
ほのぼの甘々なカップル話ににやにやしたいときにお勧めです。
かわいいなぁ。と思いましたが、かわいいなあと思っただけでした^^;
萌えのようなものは一切感じなかったです。理由はいろいろあるんですが…
強面秘書×健気なビンボー大学生。受けの幸はワンコ系というよりウサギ系です。外見はきゅんきゅんするし、貧乏でいつもお腹をすかせていて、学費のためにバイトして一生懸命。史郎に庇護欲がわくのは自然な展開だと思います。
ですが、かわいくてかわいそうな子を応援したい、と恋がごっちゃになってる気がしました。
ぶっちゃけ、何故恋になった?て思いました。
恋するってその人に欲情するってことだよね?と自分は思ってるのですが、確かに最後のほうのえろいシーンは慣れてきてよかったのですが、最初のHシーンはすごく違和感を感じました。
外見に似合わず可愛いもの大好きな史郎が幸のことをうさぎのようにかわいいと思って、いい子だって思って、きゅんとすると思って・・・
この「うさぎに対する可愛い」と「性欲込みの恋」の差が自分の中でごっちゃになったままHシーンにきたので何だか違和感が~^^;
それと、こういうストーリーがきちんとしたお話の場合、登場人物が自分をゲイだと宣言してない(おそらくノンケだろうと思われる)場合、同性同士だということに全く触れないお話って、この作品に限らずですが、なんか納得できないんです。
特にこの幸のように受けが性格も外見もほんっとうにかわいらしいキャラだった場合、何故女の子じゃダメだったのか?なんでBLなのか?って思ってしまう。
あと、わりとさらさら読めちゃう内容だったのでシリアスコメディーどっちつかずであっさり終わったかな、て感じがしたのと、史郎がそういうキャラだとは分かってるのですが強面でずっと同じ表情なので感情移入しがたかったです。
後半の「猫かぶりとけなげな忠犬」ほうが好みでした。
幼馴染でいじめっ子といじめられっこカップル。
受けにひたすらいじわるな攻めは苦手なんだけど、この攻めは割とストレートに最後はデレてくれるのでよかったです。
神田さんの絵柄は凄く好きです。次に期待します。
「見つめないで。ココロが…キュンとしちゃう」のセリフと共に兎の絵が、裏表紙に描かれています。もうそれだけで、キュンときます。本編もこの兎に負けず劣らず、キュンとできます。
兎を触ったことがない(逃げられるから)秘書の史郎は、公園で兎を連れ、お腹を空かせた幸と知り合います。兎を食べられる(そんな馬鹿な!)と思った史郎は、幸にドーナツをプレゼントします。ドーナツを食べながら涙をこぼす幸を見て、なぜか胸の高まりを感じる史郎。その理由が分からず、幸に会えるのを楽しみにするようになるのです。
史郎は、目つきは怖いけど世話好きで優しくて男らしくて、いい人です。気持ちが表情にダダ漏れなのが面白いです。対して、幸は、一生懸命頑張る、健気なコです。笑顔が可愛くて、エッチの時は色っぽくて、史郎が夢中になるのも納得です。
温泉旅行では、兎のお面をかぶってエッチを我慢しようとする史郎と、自分から襲おうとする幸にニヤニヤします。神田さんの描かれるお話は、相変わらず甘々だなと実感します。作品中に出てくるうさぎカフェに、私も行って癒されたくなりました。