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表題作幼妻はコスプレメイド

志方弓狩,正体不明のヤクザ風
杉元未来,19歳,叔父のメイドキャバクラで働いている

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

生活力皆無のダメ親父と暮らす未来は、19歳にして父子ふたりの生活を守るしっかり者。普段は、叔父が経営するメイドキャバクラでウエイターとして働き、金銭的ピンチの時には時給の高いメイドコスプレで荒稼ぎをしている。ある夜、メイド姿でのビラ配り中、タチの悪いスケベチンピラに絡まれる。颯爽と助けに現れたのは──どう見てもチンピラよりも数段ヤバそうな黒ずくめの強面男で…。ヤクザからの求愛に絶体絶命! ?

作品情報

作品名
幼妻はコスプレメイド
著者
真崎ひかる 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775521397
2.6

(10)

(0)

萌々

(1)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
23
評価数
10
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

借金の担保から

叔父の経営するメイドキャバクラでウェイター、時には(金のため・その他で)メイドとして働く未来(受)。

チラシ配り中にチンピラに絡まれたところを怪しげな黒いスーツのヤクザの幹部風(実際には、もう登場時からそうじゃないのはわかってるけど)の志方(攻)に助けられ、気に入られて・・・

幼稚で生活力のない未来の父親の借金について、志方に『間に入ってやるから担保として未来を預かる』と言われ、そういうことになるんです。

本題ではありませんが、とにかく『ロクデナシの親(こちらの場合は父親)』ってヤツが徹底的にダメなので(悪気の有る無しなんて関係ない)、未来の父親が不快で堪りませんでした。それさえなければもっと評価上げてもいいくらい。

まあ、未来の苦労やそれこそ『担保として』の背景に必要だったんでしょうが、これならまだ(あくまでも比較で)『天涯孤独で負債を抱えて』くらいドリームの方がよっぽどマシだよ。

それはともかく、ストーリーとしてはたいして山も谷もなく、ありがちな展開であっさりさらっと読めます。
深みはありませんが、特に嫌みもないので別に構わない。結構面白かった。

真崎さんのプリズム文庫は、個人的に当たりハズレが激しいんですが、これは『当たり』の範疇ですね。
プリズムの真崎さんで好きな作品はほぼそうですが、何も考えずに楽しめる。←褒め言葉ですから!

そして、イラストがとても綺麗で素敵でした。未来がちょっと年齢よりも大人っぽいかな?

3

正体は不明の男に惹かれる

クールビューティーが売りの未来は叔父が経営するメイドキャバクラで
バイトをする19才、普段は黒服バイトだが、店の女の子が変な客に言い寄られていると
オーナーの叔父から聞いて、その子を護衛する目的とチラシ配りで新規客を
勧誘しようと言うことで、叔父に頼まれメイド姿でチラシを配る。

そんな時に見たからにチンピラと解る相手に絡まれ、危ないところを助けられるが
助けてくれた相手はどう見てもヤクザで、助けたお礼にキスまでされて
それがキッカケでお店に現れるようになる志方。
来る度にセクハラ発言をされて、いいようにいじられる未来。
ヤクザ相手なのに怖がりもせず強がり意地っ張りな未来を嫁にしたいとからかう志方。

そんな時に未来の父親が闇金でお金を借りて返せなくなったのでラスベガスで
金策に言ってくると置手紙一つでいなくなった父親。
その闇金の取り立てが店まで来た時に志方から、父親が帰ってくるまで自分が
未来を預かると申し入れ、未来の意見は無視で志方と叔父に決められる。

未来はヤクザが嫌いと面と向かって言っているのに、いつしか志方のキスも
セクハラされる事も頭をなでる優しい手も拒めなくなります。
最後の方まで志方の本当の正体が分からないのも、読み手の好奇心をくすぐる流れ。
最後はこんなトラブルで正体が明かされちゃうのってくらい呆気ないけれど、
意地っ張りで甘えベタな未来とオヤジが少々入っている志方との年の差ラブも
それなりに面白かったです。

2

タイトルよりはちょっと堅めのお話

 生活力皆無のダメ父親と暮らす未来は、叔父の経営するメイドキャバクラで働いている。
 普段の仕事は、ウエイターだが、生活費が足りないときだけ、時給が高いメイドとして接客をしている。
 ある夜、メイド姿でのチラシ配り中に、タチの悪いチンピラに絡まれてしまう。誰もが見て見ぬ振りをする中、助けの手を差し伸べてくれたのは、チンピラより何倍もヤバそうな黒ずくめの強面男だった。その男はどういうわけだか、未来のことを気に入った、と言い、セクハラまがいの言動を繰り返しながら、店に通うようになる……

 という話でした。
 最初はイヤイヤだったしっかりものツンデレくん(メイドコスプレつき)が、押してくるくせに妙に真面目な強面にほだされちゃうタイトルよりも堅めなお話でも大丈夫な方にオススメします。

0

脇役に腹が立って駄目だ…

実は表紙買いの一冊。

メイドに女装した受けがどんなエロ展開を繰り広げるのか楽しむ話かと思っていたのに、生活費を稼ぐ為とかメイド服も男バレを防ぐとかの堅実さになんか読む前の想像と違うぞ?とは感じた。

攻めの志方については最後までミスリードに騙されていたので、どんでん返しにやられた
~と思ったけれど、読み終えてもどうも全体的に萌えられなかった。

一番駄目だった原因が受け・未来の父親。
実は私はBLとはてんで関係ないものの、小説を読んでいて案外家族愛にほだされることが多い。
今回この話の父親の、周りに迷惑かけていても我関せずなだらしなさは私の中ではとんでもない破壊力だった。

この父親、今回は自身が残した多額の借金を残してラスベガスで一山当ててくるまで自分だけ都合よく失踪。
話を進めるにはこのどうしようもないトラブルが必要なのだろうが、ちゃっかり帰ってきた際に志方が一発ぶん殴ってくれればすっきりしたのに…
なんて物騒な事を思ってしまって萌えもBLドリームも台無しな感じで、関係ない部分でリアルに腹が立ってしまった。

BLってトンデモ展開を楽しむのがいいのに真面目に腹が立つと駄目なんだよなぁ…

1

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