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表題作僕らの愛のカタチ

高畠晃 腐れ縁の米国テレビ局ジャーナリスト
三上純也 私立高校英語教師(33歳)

その他の収録作品

  • 僕らのステキな休日
  • あとがき

あらすじ

初恋の相手・在外ジャーナリストの晃と体だけの関係を続けてきた高校教師の純也。別れを決意した矢先、晃が危険な取材に……!?

今年で33歳になる英語教師・三上純也は現在フリー。だけど在外ジャーナリストで大学時代からの付き合いの高畠晃とは、帰国すると真っ先に純也の家に来て宿泊、そしてHをする仲だった。純也にとって晃は初めての男でずっと好きな人だったが、お互いの気持ちを確かめたことはない。将来の見えないこの関係のままでいいのか、不安に思う純也だけど……。

作品情報

作品名
僕らの愛のカタチ
著者
小川いら 
イラスト
山本小鉄子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344829763
3.4

(7)

(1)

萌々

(1)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
24
評価数
7
平均
3.4 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数1

長すぎた春の意外な結末

18才で出会い19才で肉体関係込みの友人になり、既に二人は33才のいい歳で
これが男女でも同性同士でもやはり長すぎた関係の腐れ縁となれば
色々考えてしまうのが解る様な気がする話なのです。

長い腐れ縁から唯一のパートナーになるまでの話ですが、それぞれに葛藤や悩み
不安などが描かれていて、主に受けになる英語教師の純也視点で描かれています。
お相手はジャーナリストの晃、国内で働いていたのに、今では米国に拠点を置いて
生活しているジャーナリストで、日本に帰国するたびに純也の所に行って抱き合う。

そしてまた仕事で日本を飛び立つ、そんな繰り返しの中で33才になった自分を
振り返り、そもそも自分たちは付き合っているのか、単なるセフレなのか、
晃には米国にもっといい相手がいるのではないか、そんな不安が心に巣食うお年頃。
長すぎた関係で、変に学生時代から気が合った二人だから、言葉にしなくても
互いに分かり合えると言う思い込みが擦れ違いのもとでした。

それでも大好きな相手から離れる事が出来なくていつも自由で行動力のある晃に
流されるようになっていたが、晃が取材先で事件に巻き込まれ怪我をした時に、
純也は晃との別れを決める。
逆に晃はプロポーズをしてくる、意外なところで噛み合わない二人なんです。
そんな二人が互いに本音で語り合って最後は自分たちの子供まで手に入れる幸せを
見つけ出す、前に某TVでゲイカップルが子供を育てる内容を思い出し、
こんな風に子供をもうける事ってリアルにあるのだと思い出したりしましたね。
子供は晃の血を引いているけれど、もしかしたら今度は純也の血を引く弟が
生まれる事があるかもと想像したら楽しくなるような作品でした。

3

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