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表題作キライの恋人

百々地薫,バンドをやってる高校2年生
鳩宿久治,友達で同級生

同時収録作品いじけたアヒルの恋

家が隣の幼馴染で同級生 戸部日向
堅物の高校2年生 如月風馬

同時収録作品からすがなくから

遭難したところを救われた男 静川黒
農家 久米宗一

その他の収録作品

  • 重力六分の一のクリスマス
  • あとがき
  • カバー下表紙1【表】:「いじけたアヒルの恋」後日譚
  • カバー下表紙4【裏】:「からすがなくから」後日譚

あらすじ

ふたりでいると落ち着かない。あいつらといると逃げたくなる。胸がざわざわするこれってナニ?そんな俺らは、キライの恋人。

作品情報

作品名
キライの恋人
著者
じゃのめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344829879
3.8

(67)

(17)

萌々

(28)

(20)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
259
評価数
67
平均
3.8 / 5
神率
25.4%

レビュー投稿数12

表題作がすごく好き

表題作が前編後編と書き下ろし番外編で合計100ページ分くらい。
残りは短編が2つ。

短編も面白いですが、表題作が圧倒的に好き。
絵も良いです。書き込みも多いし、男の子たちが細身でおしゃれ。今時の男子といった感じ。
表題作は男子高生の青春BLです。金髪バンドマンな攻め・百々地くんと、メガネイケメンで彼氏力の高い受け・鳩屋くん。

攻めは無自覚に気になっていたようで、受けと二人きりだとなんだか落ち着かない。教室で二人きりの状況に妙な胸騒ぎを感じて、「俺 鳩屋のことキライなのかな」と口に出す。
それを聞いた鳩屋が無理矢理でも一緒の時間を過ごしたらキライじゃなくなるかもしれないから、付き合ってくれと提案。
攻めは受けの真意がわからないまま「キライの恋人」関係がスタートして・・・というお話。

受けがとにかく可愛いんです。遠回りなのに朝迎えに来たり、お弁当をアーンして分けてくれたり、彼氏力も高くてイケメンなのに攻めのことが大好きなんですよ。
でもそれをあんまり顔に出さないところが可愛い。
最後に気持ちを告白し合うシーンで、受けは今まで隠してたものが崩れ、顔は真っ赤だし泣いちゃうし。最高にキュンキュンします。

書き下ろしも超可愛いです。
エッチを試みるも、いざ挿れるとなると受けが緊張して上手く出来ず。
拒否されてるようで怖くなる攻め。
そんな二人がクリスマスにラブラブデートして、ラブラブエッチ♡という本編の後日談的お話です。

3

一線のあっちとこっち

表題作はタイトルとカバー絵と帯から痛みの強い話かな
…と恐る恐るページを進めてみたらポロポロこぼれ出す
主人公達のギャップ要素にはからずも萌えてしまいました。
確かにこのタイトルでないとラストもしっくり
はまらないかなと言う展開でしたね。
一線を越えたらどうなるか知識では判っていて、
感情もそっちに向かっている筈なのに…と言う
歯ぎしり感がミソになっている、そう言う何と言うか、
地団駄の恋模様。
で、そう言うのが表題作だけに詰まっているのかと
思ったら併録作それぞれにもしっかり詰まっていたと
言う…嬉しい意味で気を休める暇がありませんでした。
軽い様でいて中々にみっしりした一冊です。
味わっている内にさらっと溶けてしまいそうな感じも
ありますが。

2

ホントにキライでいいの?w

表題作だけなら萌えまくりの神です!
中盤~後半にかけて萌えセンサーが反応しまくりで心臓痛かったw

まず表紙が良いです!キレイ!
夕方の背景に制服の裾を掴む男の子。それを見つめる男の子。
2人の目線が合っていないのも話のポイントになってくるのですよ・・・!
タイトルで想像したより甘めなお話でした。

2人でいるときにだけ感じる居心地の悪さを「お前のことキライなのかな」とポロっと口から出たのを相手に聞こえてしまったところから始まります。
「落ち着かない」「イライラする」「妙な胸騒ぎ」をキライだからと思っていた攻めが全て恋心だったと気づいてからが萌えキュンの嵐(>∀<)
キライの恋人を続けてる間はイニシアチブ取られまくりのヘタレ攻めだったのに、恋心を自覚してからグッと男の顔になるのがまた良い!思いが通じ合った後はグイグイ押す方が逆転してね!何を考えているかわからない表情で飄々としてた受が、素直な感情が顔に出た瞬間の可愛さといったら・・・!

他の収録作品も楽しめました☆が、表題作が良すぎて感想が出てこない(ΦДΦ)アレー? なので☆-1の萌②です・・・m(__)m

2

巻末描き下ろしの威力

じゃのめさんの2ndコミックスは
3つの物語が収録されている短編集。
掲載順に『キライの恋人』『いじけたアヒルの恋』『からすがなくから』
そして、巻末の描き下ろしに表題作のその後が描かれた
『重力六分の一のクリスマス』があります。

3つの物語全て、じゃのめさん節が効いたモノローグ、緻密な心理描写等
読み応えたっぷりに楽しませていただいたのですが、特に
『重力六分の一のクリスマス』には非常に心を動かされました。

正体不明の胸騒ぎから、目と目を合わせ、気持ちを向き合わせることで
無事恋人同士になった百々地くん(攻め)と鳩宿くん(受け)。
そんな二人の、宙にふわっと浮遊するようなクリスマスの話。

優しくされたりプレゼントをもらったり、自分の好きなCDを贈ったり、
はじめて好きな子と過ごすクリスマスに照れる百々地くんが
すごく初々しくて可愛い。

でも、浮遊するような気持ちに潜むのは、不安な想い。
鳩宿くんを好きだからこそ、自分を受け入れてほしいけど
拒絶されてしまったら?と悩むところに、回想が挿まれます。
それは鳩宿くんが、百々地くんに恋するきっかけになったエピソード、
はじめて触れられたときの、忘れがたいどきどきした感触。
触れたい、触れてほしい、まるごと受け入れてほしい、
そんな二人の想いがひとつになったとき、体もそれを受け入れる、
その流れがとても素晴らしかったです。

そして、これ以上ない心温まるラストシーン、
ふたりがクリスマスの朝にもらった最高の贈り物に
読み手のこちらも至福感に満たされました。

これまで巻末の描き下ろしというと
どこかおまけみたいなイメージがあったのですが
それが見事覆された作品でした。
ページ数25p程の巻末描き下ろしの威力をまざまざと見せられ
やっぱり、じゃのめさん作品が好きだなあと実感したのでした。

2

キライな訳ない!

いやーもー鳩宿くんが健気で可愛い…!!自分の感情がよく分かってない鈍感な百々地くんにいきなり「キライ」って言われて、そっからよくがんばったよ…。

鳩宿くんの萌えポイント、ゴムを願掛けに持ってる、キライの恋人のときは平気なふりでキスとかしてたのに両想いになったら真っ赤になってブルブル震えちゃう、デート時は彼氏力高いのにベッドでは超可愛く抱かれちゃう、などなど…うぉぉ良い!

百々地くんのアホさと臆病なところも好きだな。「くちアーは?」のセリフがキュンとする。バンド仲間もいい奴らで…あいつらのスピンオフとかちょっと読んでみたい。

他2作も、攻が受を大好きな可愛らしい話でした。

2

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