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2013年刊。
薔薇シリーズが大好きな人ならば、高確率でこのシリーズにも嵌る可能性が高いと思うがどうだろうか?
異形のものを退治するバトルファンタジーで、ゾンビの次は蟲だ。
それも蜘蛛、ムカデ、蛇みたいなものと見た目色々な形態がありそうなので、寄生虫をイメージしたほうが手っ取り早いかも知れない。
自身が嫌悪感を察知する人が間もなく姿を消すといった不可解さに気付いた刑事・七生は、大量の血痕のみが残されているのに遺体が消えている連続殺人事件を介して特別捜査官と名乗る水雲(もずく)と出逢う。
程なくしてそれが人に取り付いた異形のもの=蟲の仕業という真相に辿り着くのだが、生理的に虫が駄目な七生には人の体内に潜り込んでいる蟲を察知する能力があると分かった事で、蟲退治を生業とする水雲と深い関わりを持つようになっていく。
水雲が七生に興味を示した途端に、素を出して独自のこだわりに目を輝かせる饒舌な変わり者だったと分かるのは、いかにも夜光さんの攻めキャラらしい。
水雲は人の記憶が操れる能力を持つが、それ故に対等な人間関係を築けなかった、と語る。
そんな人生の中で彼自身、恐らくはサイコパスのようになりかねなかったとも感じていたのかも知れない。
蟲退治をするお陰でまともな精神バランスを保っていられるとまで明言する辺り、その能力が効かない七生を『大事な人』と認めて周囲に言い切る価値観が独特だ。
BLとしての手ごたえはもう一押し欲しいところだが、まぁ物語の<起>から<承>
にかけてのところだからね。
蟲退治のルーツである新枦(しんばし)一族やら七生の出生の謎やらと、これからの展開の注目点は多い。
1〜3巻読み終えてのレビュー。
夜光先生の作品はいくつか読んだのですが、これまでいまいち相性が悪くて。
読んでいる最中はとてもわくわくして先が気になって読むのに、読み終えると何だか熱に浮かされていただけだったような、むなしい気持ちになることがよくありまして。
楽しいのだけれど、恋愛小説を読んだ満足感が残らないな、というのがこれまで読んだ夜光先生作品の印象でした。
ですが、この『バグ』は違った。
ミステリーとしての側面や、ストーリー展開が面白いのは夜光先生作品全般に言えることですが。
この作品はそれだけじゃなく、攻めと受けの関係性にも、それぞれの個人にもすごく萌えました。
これは久々に当たった〜!と思えた作品でした。オススメ!
虫嫌いのため、長く…本当に長く積み本してましたが、本棚整理をキッカケに読んでみました。
積んでた自分を殴りたくなる面白さでした!さすか夜光先生!!
大量の血を残すが遺体等が無いという不可解な事件を機に知り合う、捜査一課の七生と特別捜査官の水雲。
実は事件は人間に寄生した異様な『蟲』という存在のせいで、水雲は秘密裏に蟲を退治する人間です。
水雲は人の記憶を操れるが七生だけにはそれがきかず、また七生は蟲の存在を察する事ができるという…。
水雲が格好良いんです!
イケメンだし御曹司だしでかなりの高スペック。
育ちの良さからなのか「君」呼びもイイ!そんな攻めは好きだー!!
蟲をやっつけるのが日本刀ってのがまたしびれます。
1巻はHしたとはいえ、水雲と七生の想いは通じあってません。
萌えよりも、蟲の不気味さでゾワゾワしながら今後の展開にワクワクする感じでした。
しかし水雲の格好良さにやられたので神です…(笑)
子供の頃から「怖い話」が好きでした。
アメリカ風のゾンビとか殺人鬼とかの怖さよりも、何か気持ち悪い気配とかにゾクッとしたりザワッとしたりという恐怖感を味わいたくなるのです。
BLでも「オカルトBL」とか「ホラー系BL」というと何となく手が伸びるのですが、ツボにハマるほどのザワッと感はなかなか感じられませんでした。
しかし、この「バグ」!
まだ1巻目なので何とも言えないのですが、死体無き虐殺現場、ただ1人の生き残りが写したビデオに映る動き回る黒い塊、何かワケのわからない事態が進んでいる、というこの怖い展開!
こういうのが読みたかったのよ!ともう釘付けです。
その上BLなんですから!水雲が七生にキスを仕掛ける場面なんてもうニヨニヨが止まらない。
1巻目ですからね…あんまり期待膨らませすぎるのも危険なんですが、あまりにも私の好みドンピシャなので…蟲が好きなんじゃないですよ。ゾクッと感が気持ちいいんです。
今後蟲の正体が余りにもグロかったら評価下がるかもしれないけど、この1巻は神寄りの萌x2で!
【追記】3巻まで読み終わり、一貫してガッツリ好みでしたので、評価を「神」に変更します。
遺体が消えるという怪奇事件を捜査するファンタジーサスペンス。
特別捜査官の水雲は蟲退治の能力をもった一族の人間。
一方の七生は蟲が異常に苦手な警視庁捜査一課の刑事。
人間に寄生する蟲をテーマにしたゾクリとするお話しでした。
蟲が苦手な人には読むのも辛いかな~。
私も蟲は得意ではないですが、水雲と七生のキャラが魅力的で読み物として面白かったので何とか読めました。
蟲が大嫌いな七生は、嫌いすぎて蟲の気配を敏感に感じ取ってしまいますが、水雲と一緒に行動するうちに、その能力がただの蟲嫌いからくるものではないと気づきはじめます。
七生は蟲使いなのか?! 2巻がはやく読みたいです。