小説

  • オタクな俺がリア充社長に食われた件について

オタクな俺がリア充社長に食われた件について

otaku na ore ga reajuushachou ni kuwareta ken ni tsuite

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作オタクな俺がリア充社長に食われた件について

泉田直己,36歳,社長
秋吉倖太郎,20歳,童貞,エロゲのシナリオライター

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

君が俺の好み過ぎるのが悪いんだ

イケメン社長の泉田と親しくなった、美少女ゲームのシナリオライターで童貞の倖太郎。
しかしSMクラブでなぜか泉田と…!

「すごいよ、倖太郎。何回もいってるね……」――十八禁美少女ゲームのシナリオライターにして童貞の倖太郎は、
行きつけのメイドカフェでイケメン社長の泉田と出会う。泉田はなぜか倖太郎を気に入り、仕事の参考になれば、と
あらゆる風俗へと連れまわす。どんどんエロスで頭がいっぱいになっていく倖太郎。しかしSMクラブを訪れた際、
プレイのなりゆきで泉田に後ろを犯され、めちゃくちゃに感じてしまい……。

作品情報

作品名
オタクな俺がリア充社長に食われた件について
著者
丸木文華 
イラスト
村崎ハネル 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576131856
3.3

(122)

(17)

萌々

(52)

(26)

中立

(6)

趣味じゃない

(21)

レビュー数
22
得点
377
評価数
122
平均
3.3 / 5
神率
13.9%

レビュー投稿数22

思っていた以上に色々シテくれてました!

初読み・丸木文華さん。
以前より、このタイトルと表紙に惹かれていて、けど自分の中で小説って勢いづけないと読めないことが多くて、気になるけど購入せず。
でも自分の好きな『女装』『メイド服』『お尻から太ももむっちり』という三拍子揃った男の子が私を見ているのです(勘違い)
「きっとメイド服着させられた男の子が開発されちゃうお話なんだろう」
くらいで手に取り、表紙を捲ったらば。

……結構衝撃なカラー画が待ち構えておりました!!

この挿絵担当の村崎ハネルさん。
こちらの方の画も初めて拝見しましたが、かんなり私好みの描き方をして下さってる。
キャー!アナルパール!初っ端から私、アナルパール拝んじゃってる!
と、期待感がより一層膨らみ、いざ本文へ。


いやぁー…私の想像がドレほど貧困だったのか、というのを思い知らされました。
正直、章が移る時の、字体が違うタイトル。アレの必要性があまり感じられなかったりもしたんだけれど、こう、丸木さんの、
「とにかく書きたいことを書き連ねたらこうなったんだ!」
という雰囲気がバンバン感じられて、読んでいる私は本当に楽しかった。
コレ書きたいアレ書きたいが詰まっていて、とにかく笑える。
『オタクな俺』こと、シナリオライター・秋吉倖太郎。通称こーたろ。
『リア充社長』こと、青年実業家・泉田直己。
倖太郎が20歳であれば、社長である泉田はそれこそ40超えでも良かったかなーと思ったりもしたのだけれど、お互いがお互いに染められていく関係性が楽しかった。

そして、オタクでありつつ、出て来た登場人物の中で倖太郎は割とまともなのかも…と思わせてくれる、同僚で同じオタクの村山が、まーまーキモイ(笑)
「デュフフフ」って笑い、よく編集さんが許してくれたなぁ、と(笑)

童貞だった倖太郎は、エロゲーのシナリオを書くために泉田と関係を持つ。
一方、泉田は…と、読み進めていくと甘い二人になる?という空気感があったのですが、この泉田、結構最低だったりしますよね。
というか、こと倖太郎のこととなると、周りが見えなくなってアブナイ奴になる。
「きっと今の泉田、目がイッちゃってるんだろうな」
というのが、文章から物凄く想像出来て、尚更怖かった……


初めはSMクラブにて致してしまう。
それを皮切りに、メイド服を着用して、主従関係に。
縄で縛って無理矢理に。
最後のおまけでは、女性用水着でのコスプレでコーチと部長の関係に。
元々、倖太郎がMだというのもありますが、
【自分が好むエロゲーの女の子に、自分を投影する】
という感覚が、とても面白かった!
要は自分好みの女の子というか、可愛くて胸が大きくて、なのに淫乱…という理想像が自分にスライドし、それがどんどん汚されていく。
汚されつつも、本人はソレが欲しくて堪らなくて、はしたなくオネダリする。
そんなエロへの無限ループが倖太郎は快感になっていくのです。


本当に自分が思っていた以上の事が起きて行って、いい意味で裏切られた感じがして良かったです!
もっとひどい事をしてもきっと、倖太郎なら喜ぶのでしょうね(笑)
エロエロでタマラナイのを読みたかったので、迷わず神で!

((注意))
女装・SM・黄金水表記・玩具が嫌いな方、ご注意下さいね。
女性との絡み・女性器の表記・女性の体の部位表記に嫌悪感がある方、十二分にご注意下さい!

11

丸木文華先生のオタク、ラブコメ?!

【兄弟】の超エロさに惹かれ、しばらく作者買いしてたのですが、アクと言うか毒と言うか、ちょっとついて行けないな~と、しばらく閑。【鬼子の夢】…あれ?伝記時代物イケてますよ~!(レビューしてませんけど)
そして今作は、毒もまったりとしていて、熟れさ加減がいい感じです♪とても美味しゅうございました!もちろんエロも濃いですわ~♡倖太郎と泉田割れ鍋に綴じ蓋的なベストカップルかも…!!仕事×趣味×生きがい、2人いるんで二乗でしょう!どっぷりと幸せに暮らして下さいませ(@^▽^@)/

5

たぎる!

いつものドロドロっとしたねっとりエロスもよいけれど、今回のこのエロスも良い!
何だか最近EDだったのよね、心のチ○コ。
久々にマムシとスッポンとマカを食らったような(!?)たぎりを感じたのデス☆
作者さんがゲームのシナリオなどを描かれているとか、作者さんの現実と多分かぶる世界だからでしょうか?
オタクの世界をうまぁくピックアップして代表的なデフォルメしたキャラを登場させ、主人公もまたそうであり、ラノベ風の題名に内容もまたラノベ風の展開により、疑似エロゲ体験をしているような♪

出会いがあってきちんと恋愛の過程があって、を希望する方にはノリが軽く不埒な展開かもしれないですが(最初は女性が絡みますし)存外にこうした始まりと展開の関係の成り立ちはまさに「相手にハマる」ものであり、自分には充分に肯定しうるものでもあるのです。


ブラック企業でエロゲのシナリオライターをしている、メイドカフェのゆうなたんと2次元にしか興味のない倖太郎が、そのカフェで会社社長であり、見た目もイケてる泉田と出会ったことから彼に興味をもたれ、女性経験がないことから、エロゲシナリオの参考になればと、彼に色々な場所に連れて行ってもらううちに・・・というもの。


倖太郎と泉田が関係するのはSMクラブへ連れていかれた事がきっかけ。
倖太郎ってMで女王にいたぶられるうちに興奮してきちゃって、
受け体質っていうのか、彼って嗜虐嗜好があって実に向いてるのです。
興奮してノリノリで、作中でもアヘ顔と表現されていましたが、まさにそうかも!
しかし終わった後はシレっとしてるのです。
それがシナリオを描くエネルギーと創作意欲になる。
だからその為に泉田とのプレイ(まさに!)はエスカレートしていくわけです。
メイドコスとかね♪

偶然、レストランで泉田の兄と出会い婚約者の話を聞かされショックを受ける倖太郎は泉田を避けるようになるのですが、もうすでにカラダも性的にも泉田仕様に作り替えられた後で。
それは泉田も同じ。
二人共、双方にハマってしまっているんです。
そこで「好き」とか「愛してる」とかへ簡単に結びつかず互いへの相互需要と供給の関係というとどめにしているところが、それって好きってことじゃん?って簡単に枠にはめないところ、実はいいのです!

会社に使い捨てにされる才能やら、業界の実情やら、倖太郎の仕事的・人間的成長も勿論バックボーンにあり、それが影響しながら話が展開しますが、
何よりも、主人公たちのエッチが、エロシーンが一番の見せ場でありこの作品の醍醐味☆

それを存分に楽しめる作品なのです♪

14

期待通り

エロエロのH描写とちょっと倒錯的な感じで、自分的には期待した通りの丸木先生の作品でした☆
エロゲーの会社やメイドカフェが舞台なので、オタク用語が多用されていたりして、作風が今までとはちょっと違った感じではあったと思います。
めずらしくコメディ調で今までで一番ライトな作品だと、ご本人もあとがきに書かれていました。

ただ、攻め様の受け様への執着はかなりなものですし、受け様は染色体レベルで男の娘疑惑がありますし、丸木作品のしっとりとほの暗い感じはコメディ調の中にもにじみ出していたと思います。
プレイも、おもちゃ、コスプレ、緊縛、尿道責め、等々盛りだくさん。
H描写も相変わらずのエロエロでした。
女の子とのHシーンもあるのですが、そこはさらーっと書かれていたのであまり気になりませんでした。

自分は、一番好きな丸木作品は花丸ブラックの「あんたとお前と俺。」なのですが、それに次ぐか並ぶくらいお気に入りになりそうです。

9

オタクだけど夢は大きい!

わぁ~(゚▽゚*)
すっごく楽しかったです!
明るくて楽しくて後味が良くて、丸木さんじゃないみたい!(って失礼すぎ☆)

シナリオライターの倖太郎(受け)のキャラが新しいと思いました。
自分の外見には無頓着で、ひたすらオタク道を邁進しているのが笑えるし、
マヌケだったり卑屈だったり友人思いだったりする倖太郎のキャラクターに、オタク要素がスパイス的に加えられて、面白みのある魅力的な人物になっていました。
そして、ブラック会社に勤めながらも夢は大きいのです。

泉田(攻め)は地位も名誉もルックスも兼ね備えた完璧な人物で、こちらは安定感がありすぎてちょっとつまらないというか、ステレオタイプの攻め様だったかなぁ。

会話も日常の事件も面白くて、一気に読めてしまいました。
溺愛するメイドカフェの女の子が、実は猫をかぶっていて…という“大事件”も、倖太郎クンには申し訳ないけれど笑っちゃいました。

同人イベントの話題も親近感があり、ブラック会社のドタバタも面白かったですね。
特に、同僚の友人とのオタク会話は臨場感抜群で、ニヤニヤしてしまいました。

H描写も尿道責めなどかなり濃いめで、倖太郎の乱れっぷりが素晴らしい。
「らめぇ」とか言っちゃったりなんかもするのですが、
このお話の世界観がすでにそんな感じなので、私は全然いけました☆

また、章ごとのタイトルが毎回オタク用語というのも冒険ですよね。
本屋で立ち読みなどをしたら、噴き出してしまいそうで危険だと思います。

なぜ?と思ってしまったのが女性とのHシーンです…。
泉田が、倖太郎に対して、自分はホモではないことを伝えるために自宅にコールガールを呼ぶのですが、なぜそうなった?的な違和感バリバリでした。
しかも、コールガールのお姉さんのルックス描写に力が入っていて退屈でした。
絡み描写はほとんどないので、苦手な方でも大丈夫かとは思います。

あと、欲を言えば、探偵クンが倖太郎を好きになってくれたら良かったなぁ。
あて馬がいないと寂しさを感じてしまう今日この頃(^_^;)

私は女装(コスプレ)はあまり好きではなく、表紙絵を見て「ないな」と思ったのですが、食わず嫌いをしなくて本当に良かったな~と実感しています。
丸木さんらしいドロドロ感や萌え感はないけれど、エンタテイメント的な楽しさあふれる作品で、個人的にはとても満足でした!

倖太郎クンに、輝かしい未来が待っていますように。

6

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP