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元ノンケ同士 やる気なし大学生×純情童貞大学生 (続き)

2巻では、中村の梶への思いが「友情」以上のものではないかと自覚!?するところから始まります。鯨井に自分の気持ちを話し始め、しかも、梶に聞かれちゃうし。(と、いうか、ゲイの鯨井の、なんて鋭いアドバイス。
これは、なるべくしてなっていくのだと。)

自覚してからの中村は、ほんとに、とことん、ひたすら、可愛い!!
梶の行動一つ一つに、いちいち可愛い顔を見せて、こりゃ、梶だってぐらつきます。(実際、直接言われた訳じゃないけど、中村の気持ちを知っちゃってるんだし。)しかも!そこで、梶に思いを寄せる女子の登場に、く~!おもしろくなってきたー!私の大好物の嫉妬です。嫉妬から、気持ちをはっきり自覚していくって、ベタだけど、大好きですw中村の感情、MAX!それを受けて、半信半疑だった中村の思いをはっきり感じ取った梶。そして、そんな状況の中、中村が怪我をする。失いそうになって初めて、気づく思い。って、これまた王道、キターw無自覚さんの自覚、ダブルパンチで、萌えもMAX!!たまりません!

あれ?鯨井と高崎はどうなった?え?どうして、そうなった?
いろいろ過程が気になるんですが…。でも、鯨井と高崎に影響された梶と中村に、鯨井も影響されたってことでしょうか?
この鯨井と高崎のお話は、他にも掲載されているのか、気になるところです。

2

ミドリ

こちらでも失礼いたします。
私この作品、山田ユギ史上ベスト3に入るくらい好きなのです。
(ていうか1番とかは決められないんで…)
文庫版『俺は悪くない』は読まれましたか??
もしまだならそちらもどうぞ。
鯨井と高崎の結末が載ってますよ~
ちなみに梶と中村の初Hもこっちで拝めます。
もしまだでしたら是非読んでくださいvv

悪いヤツなんてひとりもいない! 気分の良い漫画だ!

どうしようもない人達がゾロゾロ出てきて、
みんなみ~んな好き勝手やってる…でもなんか魅力的。
と…それはさておき、このお話、悪いのは誰だったのよ???
って真剣に考えれば考えるほど、考えあぐねてしまうまま、
読み終わっちまったよ、いいのか? でもなんか良かった。
で結論…悪いヤツなんてひとりもいないんだよね、ホントに。
受様・中村の気持ちなんて、イヤというほど知っていながら、
自分をごまかしごまかし、やっていこうとしている攻様・梶は、
ズルいっちゃズルい。でも…その後のなし崩し的展開を、
真摯に受け止め、恋していく姿には、ちゃんと好感が持てる。
色っぽさに(耽美のカケラも感じさせず…)白昼堂々…愛人なんかやってる鯨井は、
色気が妙に生々しさを感じさせる分、
異母兄弟との恋もまたナマっぽくて、複雑怪奇な恋心に割と萌えた☆
腐女子を隠そうともしない美樹ちゃんとか…
(↑主役二人の濡れ場で、エロビデオ作成してるよ、スゴい根性だわ~)
ヤな感じのはずの当て馬・山崎さんまでもが、
攻様を諦めた後の、あまりにも颯爽とした捨て台詞と(セットを直してた)律義さに、
オンナとしては、清々しい共感さえ覚えてしまう…。
ひとりひとりを見りゃ、相当コワれてたり、なんだかなぁ~というタイプばっかり。
でもお話全体の中では、妙な感じで良いヤツばっかりなんである…。
うん、この作品には悪いヤツなんていないよ。性善説上等!
読後にそう思わせるあたりが、山田ユギって何気に凄いよね。
ともかく(読者的には)とても気分が良い。ゴキゲンな漫画なんである。

1

2巻のうちの2巻目

ほとんどひとつのストーリーだけど
短編の違う作品もひとつ入ってました。

この巻では、中村くんのかわいさがどんどん溢れてきますw
いろんな感情によって百面相してるみたいで、
面白かった~。
そして、やっぱり・・・美しい鯨井さんの
大口あけて涙ながしながらのバカ笑いに
シリアスな場面での名言、これが
ストーリーをガンガン面白くしてました \(^^)/

1巻2巻通して現在や過去を行き来しつつ
ストーリーを見せて盛り上げるつくりなんかは
やっぱりスゴイ作家さんだなぁーと、とっても感心し
そして、楽しませていただきました。

0

…で、結局は?


表題作、第2巻。

結論から言うと、私は誰が悪いのか分かりませんでした(笑)
えー!なになに!どういうこと?
というより、誰もきっと悪くないんだよ、そういうことでいいんだよね?と自問自答しています〃

今回は表題作の他、
・学生時代のバスケ部の先輩・一生(かずお)と後輩・立石。チビでパシリだった立石が成長し、主従関係が逆転するかも!?なお話『拾って下さい』
が収録されています。
ユギさんお得意のバタバタ加減が面白かったです♪


前回、中村が鯨井により、自身の梶への思いが恋愛感情なのだと感じさせられ、更にはそれを聞いてしまっていた梶、という構図で、次巻へ続く~で終わっていたのですが。
いよいよ、それ以来中村は意識しまくりでどうもこうもならなくなります。
そしてそれをしっかり聞いていた梶は、中村の自分への好意が確信へと変わっていく。
そんな時、梶に思いを寄せる山崎さんが、彼を追いかけ映画研究会に入り――と進んでいきます。

この山崎さん、私的には嫌いじゃないです。
確かに嫌な言葉を中村に吐いたし、それによって美樹ちゃんにビンタ張られるけれど、必死なんですよね。
そういう何かを除けてでも勝ち得たいと思う気持ちは、中村の奥底にだって本当はある筈の感情だと思うので。
だから、倒れたセットを直しながら、中村や皆に謝っておいてと言いながら、「梶くんには謝らないから」というのは物凄く頷けました。
彼女は彼女で、梶に振り向いて貰えない苛立ちや不安、切なさを感じながら真っ向勝負していたのだと思うし、梶は梶で、分かっていながら見ないフリしていたと思うから。

そして、そんな対応を中村に取りつつあるように見えた梶。
「好きだ」とハッキリ言われ、中村の気持ちを知りながらも、中村に手を出す。
……ここからが面白い!!!
そこそこの恋愛の場数をこなしながら、中村という恋愛初心者に振り回されるハメになる。
しかも、相手は男。それまでの梶だったらありえない筈なのに。
中村とある一定の距離を保っていたのに、梶から踏み込んでいきます…!
それでも中村は、梶のソレは間違いであり事故だと思いたくなる。
事故じゃない、それは……!というのがもうもう。
流石は美樹ちゃん、まさかあの夜を隠し撮りしてるとは(笑) しかも間違えて学祭で上映(笑)

そして、第9話で、誠目線に戻ります。
くっついたり離れたりする梶と中村を見て、最初誠は中村への印象が良くないのだけれど。
梶の映画を撮る事への思いを強く再確認したり、中村の梶への強い思いを聞いたりして、なんと結束が強くなる中村と誠(笑)
王子とバカにされる梶が有る意味不憫で羨ましい。それだけ思われてるんですから。

何度もくっついたり離れたりしながら、きっと梶は一生中村を守るんだろうし、中村は一生頭ん中に梶が居るんでしょう♪

誰が悪いか? …誰も悪くない!

0

心理描写が卓越してる

山田ユギは心理描写が卓越してると思う。
文字だけじゃなく、表情やコマ割り、ストーリーの流れ、すべてで繊細な心の動きを表現する。
ゆっくりと変化していく心情も、急激に変化していく一瞬も、本当に上手に切り取って、魅せてくれるなァと思う。
この二巻で梶は中村と結ばれますが、自分の気持ちを自覚する前に、思わず行動に出てしまう→しまった!俺はなんであんなことを?みたいな流れがすごく好きだった。
よーし、山田ユギ作品、徹底的に集めちゃうぞー。

2

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