表題作Playroom

エルヴィン・スミス
リヴァイ

あらすじ

R‐18
コミックス11巻中のお話

作品情報

作品名
Playroom
著者
ウノハナ 
媒体
漫画(コミック)
サークル
unoderi<サークル>
ジャンル
進撃の巨人
発売日
4.5

(2)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

人類最強の戦士の切ない願い…

死が、惨い死が、すぐ側にある――
そんな切ない世界の中で、人を愛し求めて躰を繋げる様を真面目に描いた同人誌です。
「進撃の巨人」の世界観や雰囲気を損なうことなく、
みごとにキャラクターの個性とBLを描いた同人誌だと思います。
わたしはこの同人誌を先に読んでいたことで、
コミック新刊の12巻の展開が、より深くグッと胸に突き刺さるように感じました。
「進撃の巨人」にハマっている方には、是非こちらも読んでほしいです!!

※この同人誌の内容はコミックの11巻中のものですので、
「進撃の巨人」11巻をしっかりと先にお読みください。


ローゼの壁が壊されたのかどうかまだ不明な頃、
負傷中のリヴァイは、司祭を連れてトロスト区にいるエルヴィンと合流。

先遣隊の報告が入り、新人のうち3名もが実は巨人であったという事実が告げられる。
同じくトロスト区にいた憲兵団に入ったジャンも、
これで同期が5名も巨人だったことになると動揺を隠せない。
「どうせなら、あいつらと一緒に戦って死にたい…取り残されるのは…嫌だ」
そう弱音を吐くジャンに対し、リヴァイは冷静に言い放つ、
どんなに願ったって、死ぬときは一人だ、と。
一緒に死ねるなんて夢みたいなことは起こらない、と。

でも、リヴァイの手は震えていた。

エルヴィンの元に行き、3時間後に現地に発つと聞くと、
リヴァイは負傷中にも関わらず「俺も行く」と言いだす。
滅多に言わないわがまま。
自分の知らない場所で、エルヴィンを失うくらいなら…
人類最強の男、リヴァイの願いは切ない。
巨人に仲間が食いちぎられる様を、
数えきれないほど繰り返し…繰り返し…見たであろうリヴァイの願い。
一緒に死ねることを「夢」と言ったリヴァイの願い。

「お前は、失えない」と、
一緒に行くことを止めたエルヴィンの熱を躰におさめ、激しく貫かれながら、
もう二度と会えないくらいなら、それならばいっそ…この部屋で……
言葉に出さないリヴァイの想いが、痛い。
悪態をつきつつも、震えながらまだ目の前にいる男を求める姿が切ない。
その心の内をちゃんと解っているエルヴィンの、直接的ではないセリフがすごくいい。
さすが団長、格好よすぎだ…

そのエルヴィンが12巻では……!
離れた場所でリヴァイは、その時何を感じていたのだろう。
エルヴィンは、痛みの中でリヴァイの切ない表情を思い出しただろうか。
ウノハナさんのあとがきの一文、
団長をはじめ皆のご帰還を心から祈りつつ。
その言葉がその後の出来事を思い出させて、再読時には胸が苦しくなりました…

嗚呼この続き、はやく読みたい…! ぜひ描いてほしいです…!!

6

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