40代の渋いリーマン×30代後半の小綺麗な小説家――オトナな男同士の恋愛模様。

ウブで悪いか

ubu de waruika

ウブで悪いか
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×212
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
2
得点
105
評価数
29件
平均
3.7 / 5
神率
20.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784796405317

あらすじ

近所のバーで知り合った小説家の桐谷に恋をした、サラリーマンの村雨。
40も過ぎ、元々ゲイではない村雨は、この想いをどうすればいいかわからなかった。昔は様々な恋をしたが……心ときめかせる恋愛など、いつぶりだろうか――。
村雨はまるで恋愛初心者のように戸惑い、桐谷のためにと行動をおこそうとするのだが……。

もう、情熱的な恋愛をする体力も精力もない――そんな想いでいた40代の村雨は、とあるバーの常連客・桐谷に恋をしてしまった。小綺麗で、優しい微笑みが魅力の小説家である彼。若くもないし、なにより男だ。わざわざ面倒ごとを増やしたくない。でも、桐谷が欲しい。村雨は、恥を忍んでゲイの部下に恋愛相談したり、身体改造のためにジムに通ってみたりと奔走し、ようやく桐谷とふたりきりの甘い夜を手にした……はずが、慎重になりすぎてどうもうまくいかず――?

表題作ウブで悪いか

村雨月立 イベント企画会社の部長 42歳
桐谷笑也 小説家 38歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

ウブなのは決して悪くないけど…

バーで親しくなった小説家の男性に想いを寄せるノンケのお話です。
ウブというか、臆病になるんですよねぇ…。
相手の色んな面を知りたいと思ったり
自分から出た言葉をその度毎に「どう受け取っただろう」と気になったり
手が触れるだけで心臓がばくばく言ってても
なんでもないような素振りをしたり、
恋をしているからこその高揚と戸惑いがじわじわ書かれていました。


イベント企画会社勤務の村雨は
若い頃はそれなりに女性と恋愛してきた42歳。
ふらりと入った店で桐谷という男に話しかけられ
一緒に飲むようになり、
火曜日と木曜日の週二回、特別酒が好きというわけじゃないのに
彼に会いたいがために通い続けます。

会話のテンポが合って、笑顔も優しくて綺麗な桐谷は
38歳なのにそうは見えず、物腰が柔らかい。
打てば響くような会話が楽しいだけじゃなく、
村雨は触れてみたいと思うともう気持ちは止められず
部下の仲村(ゲイ)につい相談してしまうのでした。

この仲村が凄いww
「部長のお相手に会ってみたい」とバーへ連れて行ってもらったら
あれこれ聞けずにいた村雨とは違続きって
自然な会話の流れで様々な情報を桐谷から聞き出すのです!!
しかも、桐谷の反応を見極めるべく
ちょっと好戦的な言葉を使ったりして…。お上手でしたw
村雨は、仲村が桐谷を好きになるんじゃないかとハラハラしてしまうし
つい飲みすぎた為、足元をふらつかせて恥ずかしくなります。可愛いな!
でもそれが“酔い過ぎたから、
店から近い一人暮らしの桐谷の家に泊まらせてもらえばいい”という、
仲村の作戦だったわけです。策士w

桐谷の、祖母から引き継いだ昔風の一戸建てで
初めて訪れたのに懐かしさと温もりを感じる家に好感を持ちます。
並べた布団で眠るって、大胆だな、桐谷!と思っていたら、
桐谷から酔っているのを前提として、告白されてしまいます!
朝になったら忘れてくれていうから…なんて健気!!
そこで、とりあえず自分の気持ちも伝えて
明日になっても忘れないと言ったのはいいけども
キスくらいしておこうよー!!!
欲望より眠気に襲われるとか勿体ない!!
手をつないで眠るだけ、なんてどんだけおぼこ!!??w

まぁ…、翌日自分の部屋に戻って
桐谷の身体を妄想して風呂場でこいてしまったのはいいですよ。
しかし!
“乳首はきっと薄いピンクだ”なんて!!
ピンクが良いのか!!!w
“せめてクリスマスには、一発やりたい”………。
うん、わかるよ、そりゃしたいのはすっごくわかるけど、
“一発やりたい”は無いんじゃ…??
クリスマスに向けてあれやこれや計画を練るのも
そりゃそうだろうと思うんだけど。

後日桐谷の家を訪れると担当の編集さん(女性)がいて
彼女の残り香を消したいがために、
吸いたい気分ではないのに煙草に火をつけたのはきゅんときました!

出版社のパーティに誘われ、行ったはいいけれど
桐谷が想像していたよりも人気もあるし
自分とは世界が違う気がしてしまって
拗ねる気持ちもそりゃ否定出来ないけども
だからといって帰ろうとするのってどうなのかな…。
不釣り合いだから、一旦なかったことにした方がいいだなんて
男らしくないぞ!!!

ウブなのは全然悪くない。
色々戸惑ったって仕方ない。
だけど、一度想いを伝え合ったのだから、ちゃんと信じて欲しかったなぁ…。
勿論、ハッピーエンドではあるのですが
村雨がなんだかんだで思い切りが良くなくて残念に思ってしまいました;;

口実をつけながらもホテルの部屋を用意してくれたのも桐谷、
帰ろうとした村雨を引き止めたのも桐谷。
村雨はあーだこーだ考え過ぎちゃってただけじゃ…?
そりゃ、43歳にはプライドも見栄もあるし
感情だけで行動出来ないけど、
ここぞって時にはガツンと決めて欲しかった。
桐谷に甘え過ぎじゃないかな?

桐谷は、村雨に以前「男の足だ」と言われたため、
恥ずかしさに耐えてメンズエステに行ってスネ毛まで剃ったとか!
頑張ったねぇ…。

そうしてようやく迎えた愛し合う時間。長かった!w
桐谷への愛撫を躊躇わずしてくれてここは見直しましたが
(偉そうにすみません;)
大きさに慄いた桐谷に
「そこは先に謝っておく。だが、どうしても突っ込みたい」ってその直接的な言い方!!
せめて「どうしても繋がりたい」とか言えないんかーい!!
…43歳が欲情して余裕が無くなってると自分に言い聞かせようとしたのですが
なんかやっぱり言い方がヤダわ…となってしまいました…。
この辺は個人的な受け取り方なので
「無防備なおっさんで良いじゃん!」と思う方もいらっしゃるかも。

桐谷に気があると思われる、作家の御園が村雨を牽制しているあたりは楽しかったです。
村雨もそこでなら余裕があって良かったなーと。

んで、桐谷の乳首が薄いピンクだったのかどうかは
舐めていたのに記述がなくて気になりますww


なんだかんだと言ってしまいましたが
大人の恋って、若い時よりもだもだするのが身に染みたのでオマケの萌えでw

6

オッサンの純情は可愛い

42歳(攻)の弱気なモノローグで粛々と進行する、大人の純愛物語。

会社員の村雨(攻)は、バーの飲み友達で作家の桐谷(受・38歳)に恋をする。
それなりに遊んできたけど、男を好きになるのは初めて。
もうこの歳なので、フラれて次を探すエネルギーはない。

そんな臆病な想いがあるため、
両想いと知っても、なかなか次のステップに進めません。
せっかく相手が告白してくれたのに、キスもできず
手だけ繋いで別の布団で眠るとか・・・オッサンなのに可愛すぎる!!

42歳と38歳で、そこまで年の差はないのですが
だからこそ、がっついたり、格好悪い姿を見せたりは
できないという変なこだわりが(お互いに)あるのです。


社会問題など難しい話はできるけど、誕生日が聞けない。
ベッドでたるんだ腹を見られたくない(そうだジム行こう)。
・・・主人公・村雨(42)の心の声が、可笑しくも切実です。
ジャンルは全然違いますが、『孤○のグルメ』を読んだときと似た感情が芽生えてきましたw


村雨は、桐谷に対してはヘタレだけど
それ以外の場ではさすが大人の貫禄。
仕事では続き後輩をフォローし(恋愛相談ではいじられてますがw)
桐谷に気がある作家に嫌味を言われても
大人の余裕で対応し…
これぞオヤジとも言うべき格好良さを
見せつけてくれています。


ただ、桐谷(受)のキャラが
あまりに村雨(攻)に都合よく出来すぎている感が。

村雨より先に告白してくれたり、
村雨より先にホテルのスイーツを手配して
ベッドに誘ってくれたりw

いつもしっかりシュミレーションしてるのに
先手を打たれてばかり、な村雨のヘタレぶりは楽しめましたが
桐谷のキャラがただの『良い人』どまりというか、
生身の人間っぽい迫真性とか魅力をあまり感じられないのが残念でした。
でも、とても健気であることは間違いありません。
村雨が気にすると思って、
エステで脚をツルツルに剃ってくるいじらしさには涙!!

あと、38歳設定にしては容姿の描写が若々しい気も。
20代設定にするか(その方がオヤジ攻の哀愁が際立ったはず??)
もっと枯れた容貌にしてオヤジ×オヤジっぽくするか
どっちかに絞った方が(個人的には)しっくりきたと思います。


絡みはラスト一回きりですが、オヤジの年の功と嫌らしさが出ていてよかったです。
あとがきで、例によって後日談のアイディアが羅列されてましたが
そんな美味しいネタあるなら本編に使ってくれー!と
いつものごとく焦れ焦れしましたw
お揃いのパジャマとか可愛すぎるじゃないですか!!

6

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