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表題作縁側のレシピ

太っちょ青年 庄野英太郎
英太郎のダイエットを手伝う 高校生 恩

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

太っちょ青年・英太郎のダイエットを請け負った恩(めぐみ)。見違えるように変身した英太郎と恩は徐々に心を通わせる。だが内面に埋められない空虚を抱える英太郎は、恩を監禁し心と体をむさぼるが……。

作品情報

作品名
縁側のレシピ
著者
藤たまき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス・プレミアム
発売日
ISBN
9784592720638
3.5

(39)

(12)

萌々

(10)

(8)

中立

(7)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
131
評価数
39
平均
3.5 / 5
神率
30.8%

レビュー投稿数13

それぞれの気持ち

ほのぼのと始まるお料理男子のお話です。
主人公の恩はカフェを営む母に似てお料理が好き。
気の強い姉の逆鱗に触れないように、いつも縁側に避難しています。
ある日、姉が振ったデブ男くん英太郎の、姉を見返すためのダイエットの手伝いをすることになるのですが、、、。

誰の心にもある、自分では埋められない秘密の空洞。

優しいかわいい絵で、ほのぼの始まったお話は、英太郎の心の空洞から、監禁凌辱へと進んでしまうのですが、恩は英太郎に、ちゃんとお互いに向き合って愛し合おうとします。

恩、英太郎、そして恩の姉。
それぞれの気持ちに、それぞれちゃんと決着が用意されていて、未来が楽しみになる結末でよかったです。

1

不安定な愛情

ダイエットが絡んだ珍しいお話!
藤さん独特のふわっとした絵に
緩やかな入りでスタートするのに
読み進めてくと少年達?の気持ちの
不安定さや危なっかしさが出てきて
ハラハラしちゃいます^^;

今回は、気持ちの不安定さ不器用さの
せいで好きな人を監禁してしまうお話でした。

英太郎は、デブでお金持ちのボンボン。
同級生の泉を振り向かせる為ダイエットを
することになり、その手伝いをすることになったのが
泉の弟、恩(めぐみ)。
横暴で自己中な泉と違い、おとなしい恩と
メールでのやりとりで心を通わせ
次第に惹かれあう2人。
しかし、大切なものの扱い方、壊れてしまう不安から
恩に気持ちを伝えない英太郎と
英太郎はノンケだからと諦めている恩は、お互い
気持ちがすれ違い、良き友人として話は進む。

泉の彼氏候補の梶山が出てきて話が急変。
英太郎は、焦りから恩を自分の家に監禁してしまう。

この、英太郎が親から愛情を貰わずに育ち、
また、ウサギを飼っても死んでしまい、
なんだか愛に飢えてる様な人で、
愛し方とか、愛され方を知らないもんだから
恩を閉じ込めて自分の物にしたいと
行動しちゃうんですよね!
この愛に飢えてる感じがダイエット、
食とうまく繋がって
とっても良かったです。

また、恩が心優しくて、こんなに狂ってしまった
英太郎を優しく包み込む愛情の深さがありました(^^)

ハッピーエンドでまとめ方も良かったし、
月日の流れもゆっくりでとても良かったです。

ダイエットと恋愛がこんな形で結びつくのは
また新しい表し方でとっても良かった(^^)♪

8

表裏一体

さても難しい作品だなと通読した後溜息をつく評者。
恐らくこの作品は作品だけではレシピとしては今一歩な様に
創られている気がします。
厄介な事に読者の気持ちも恐らく作品を成立させる為の
要素に組み込まれている様です。
評者は読んでいる最中数回ページを閉じて深呼吸をして
次へと進みました。
いたたまれなくなったから、と言うのが多分正解です。

攻もそれなりに曲者ですが、受だって相当な曲者です。
日常に潜む棘に対する処世術を自分の中から無意識に
汲み上げてどう実行するか自発的に考えているのですから。
二人の今後の舵取りは確実に受が受け持つ事でしょう。
どんなに性能が良い圧力鍋でも蓋がしっかりしていないと
効果を十二分には引き出せないものですから。

5

鬱憤が溜り濃厚凝縮液を大放出、若気の至り

表紙のほんわかとした感じからは想像出来ない濃厚な内容となっていました。
監禁話が苦手な人は要注意です。
私はまるまるっと1冊同じカプで、ボリューミィでお得感があって、ラストはほのぼのと終わったのでむしろ監禁話がピリッとアクセントとなり良かったです。

彼の事は大好き過ぎて宝物だけど、どう愛すればよいのかわからないままに自分自身愛情の引き出しが乏しい事も重なって、挙句の果ては監禁しか思い浮かばず、束縛で愛を試す男。
歪んだ愛情がジワリジワリヒシヒシヒタヒタと染み込んでくる。
相手の気持ちも考えず速急に体を繋いでも心が満たされて満足するわけもなかろうに。
寂しい寂しいと訴える男が哀れであり可愛くもあり。

4

ぽっちゃりさんは優し…い?!

藤たまきさんということであらすじとかネットのレビューとかロクに確認せずに購入しました。
そのため表紙のふわふわとしたお菓子とぽっちゃり攻めからてっきりほのぼのとした柔らかいお話かと思えば…!
後半のまさかの急展開。
泉さんの友人…鋭いなぁ…。
彼女が予測したとおり黒かった。
徐々に見え始める英太郎の黒い面にハラハラさせられました。
恩&恩母の前の気の優しい好青年面と泉の前の黒さ…態度がエライ違いだわ。
ぽっちゃりさん=優しいって認識を覆されましたよ。

それにしても梶山さん良い人!
泉と仲良くねー( ̄ー ̄)bグッ!
…実は前半読んでいるときは泉の身勝手な我儘っぷりが好きではありませんでした。
弟の部屋を奪って2部屋使うとかありえんだろ!
ってか親止めようよ!
いくらなんでももっとしっかり叱ろうよっ!!
でも読んでいるうちに…なんとなく泉がイライラする気持ちも分かるなー…と。
いや、自分が泉の立場なら同じようなことするかっていうと別ですよ。
多分私の場合はウダウダしてますorz
だって人となりのできた母と同じような弟…自分にはない素質。
でもそんな彼女にも梶山さんという素敵男性がっ!
あれですね、箸の持ち方大切ですね。
何気ない所作だけど、やっぱり見る人は見るものですね。
私も綺麗な持ち方したら梶山さんみたいな…!!!(0゜・∀・)wktk(願望→無理ゲー)

恩が眠っている間に、英太郎がまるで甘いお菓子を食べるが如くキスをする場面は、なんだかいけないものを見ている気分にさせられました。

それにしても愛に飢えているということ、そして“食”…上手く繋がっていて流石だなぁ…と。



…ここまで書いて、ふとAmazonの商品説明を見たら…「英太郎は恩を監禁し 心と体をむさぼるが」…ΣΣ(゚д゚lll)
そんな黒いこと裏表紙に書いてねぇよっ!(_・ω・)_バァン

4

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