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全編、くまなく、高校生。
お、おいしかったぁ!!
雪の中を転げ回りたいくらい萌えた!!
BLの何が好きって、何に萌えるかっていうと、私の場合、
自分の中に芽生えた感情が、
それが、恋、って気付く
その戸惑いだったり、高揚だったり、
不器用で、直球で、
それらが、いっぱい詰まった高校生!!
あらすじ以外の作品は
大竹とも「だけどもう目は覚めた」
廃部寸前の疑似科学部は変人の集まりで・・・
部活の先輩を守る後輩のお話。
川嶋すず「キモチは机の中」
二人を結ぶのは一つの机だった。
机に残された雑誌をきっかけに定時制の彼と知り合い・・・。
山田栞「たよりない恋」
僕たちは僕たちを信じられるかな。
日高ショーコ先生目当てで購入♪
「Close your eyes」
小学生時代から幼なじみの宏樹と凉。
中学?のときのある出来事から物語が始まり…
高校生の二人がしっかり男の子なのに、妙に色っぽい。
こういうところはさすが、日高先生マジック。
二人の間に漂う静謐な空気、
凉が遠くから宏樹を見つめる眼差し、切ないです。
いつも、宏樹が見てない(目を閉じてる)ときに見てる。
本当に好きなものには深く関わらない、と自分に言い聞かせてきた凉が
気持ちをぶちまけるシーンが、ズキズキします。
しかし、宏樹もずっと凉が好きだったのね。
凉を思いながらずっと一人でシテたなんて…!
両想いになっても気持ちを制御する宏樹、……大人すぎる!
この二人…卒業したら即くっついてほしい。
宏樹の理性もそれ以上はもつまい…
ああ、もう二人の続きが読みたいです!!
日高ショーコ先生目当てで購入。
しかし、一番よかったのは、 尾上与一先生の『春とドロップス』でした。
トヨを始め登場人物がみんなある意味優等生で、爽やかな物語でした。
実はワタシの高校生に対するイメージが、「暴走する性欲」とか「身勝手」「世間知らず」(超一方的な悪いイメージですいません(_ _)...)なので、こんな真っ青な青空のようなお話、眩しかった!!。最後のアメ占いのオチもに★★★★★(★5つ)です。
遠野春日先生の『キスさえままならない』もよかったです。
理央視点のお話に恋をすることはこれほどまでに人をみっともなくするものなのか…??、先生もそんなお話にしたかったようで、とても新鮮でした。
実は理央の片恋というわけでなく、単に奈賀が超照れくさがり屋で表現ベタというトコロにヤラれました。
日高ショーコの『close your eyes』…。
日高先生は「花は咲くか」しかり「憂鬱な朝」しかり風船が膨れ上がっていくような気持ちの描写が丁寧で素晴らしいと思います。
こちらの作品は微妙な関係の二人の錯綜する気持ちの様子が描かれていましたが、この微妙な関係性をラストでハッキリしてほしかった感じがしました。
この10年後の続きを描いて頂くならば、それぞれ別のパートーナーを選んでの二人の関係性の完全なる終焉としてほしいです。なぜかしら、そう思いました。
BLにハマる前は、高校生どころか大学生にも興味無かったのに。
今では高校生大好きな自分がいます。
う~ん、人は変われば変わるものですね~。
このアンソロジー、漫画も良かったんですが、小説も面白かったです!!
ちなみに、小説で一番好きだったお話は。
「キスさえままならない」/遠野春日先生
私は結構淫乱とかヤリチンが、本気の恋で変わるというシチュエーションが好きでして。
学校の理事長の息子で美人を鼻にかけている理央くんが、超好みな淫乱受けでした♪
彼の変化は、本当に楽しくて仕方がなかったな~。
そして、びっくりするくらい何を考えているのかわからない奈賀。
彼の突飛な行動は、激萌えしました!
好みの問題ですが、私はこれ、大好きです♪
漫画で一番好きだったお話は。
「close your eyes」/日高ショーコ先生
隣同士の二人の、家族をひっくるめた関係の変化のお話です。
寝顔の睫毛、相手を見つめる視線、床に乱れて落ちているコート。
部活男子萌えもあり!
ギリギリな感情の爆発と冷静さと。
短いお話の中で、日高先生は魅せ方がなんとうまいんだろう。
他の漫画もおもしろかったんですが。
やはりこれは飛び抜けて面白かったし、続きが読みたいです♪
通勤電車の中で、ブレザー男子に思いをはせながら。
恋の相手が異性だろうが同性だろうが、羨ましいくらいときめく世代ですね。
Holly Novelsがなくなったという残念なニュースを耳にして、再読しました。
番外編が詰め合わせされたHolly MIXがめちゃくちゃ好きなのですが、この「HOLLY BOX」、高校生というありふれたテーマだったのですが、予想外に良かったです。表紙にある、「高校生の頃、恋は苦しくて楽しくてかなり弱気だった。」そのものの初々しさ!イラストの指先だけ握るというのがほんとそんな雰囲気の作品集でした。
一番好きなのは大竹とも先生の「だけどもう目は覚めた」。廃部寸前の疑似科学部の話なんですが、催眠術のまねごとをする場面から始まり、部員勧誘会で女装した先輩を襲った犯人に部員が襲われ、主人公は先輩を守ろうと付き合っているという噂を流して餌になるのですが、最終的には先輩が自力で捕まえるという、私の予想外×3くらいの、え?うん?そうくる?という展開がすごく面白かったです。
次に好きな作品は遠野春日先生の「キスさえままならない」。ビッチ受けが初恋であたふた様がほんと可愛かったのです。周囲が穏やかな目で協力してくれるのにもほんわかしました。攻めが無言なのも印象深かったですが、いきなり手錠で束縛ってのが何よりのインパクトでした。「束縛」がテーマだったっけ?と見返しそうになりました(笑)
日高ショーコ先生の「close your eyes」、これはその後が必要ですよね!ですよね!と鼻息荒く思ったものですが、一方、尾上与一先生の「春とドロップス」は初回特典のSSペーパー込みで綺麗にまとまったなぁという感想でした。
普通と定時の交流を描いた川嶋すず先生の「キモチは机の中」も楽しかったですし、良い1冊でした。