FLESH&BLOOD 17

flesh&blood

FLESH&BLOOD 17
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神13
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
72
評価数
15件
平均
4.8 / 5
神率
86.7%
作品演出・監督
亀山俊樹・郷文裕貴
音楽
川中ゆかり
脚本
山田健一
原画・イラスト
オリジナル媒体
小説
CD発売会社
マリン・エンタテインメント
収録時間
152 分
枚数
2 枚
ふろく
オリジナルブックマーク(初回封入特典)
フリートーク
なし
発売日

あらすじ

【ストーリー】
ジェフリーの命が尽きる前に、絶対16世紀へ帰るんだ ── 。
海斗の揺るがない決意を知って、リハビリ施設に隔離してしまった和哉。
たとえ嫌われても、敵対してでも離さない ! !

親友をそこまで追い詰めてしまった罪悪感を抱えつつ、海斗はトンネルの開く日を待ち続ける…。
一方、敵国スペインでは、ついにサンタ・クルズ侯が逝去 ! !
時代の歯車はビセンテを巻き込み、戦争へと大きく動き出す ── 。

表題作 FLESH&BLOOD 17

ジェフリー・ロックフォード → 諏訪部順一

東郷海斗 → 福山潤

その他キャラ
ナイジェル・グラハム[小西克幸]/ 森崎和哉[岸尾だいすけ]/ ビセンテ・デ・サンティリャーナ[大川透]/ レオナルド・バレーラ[宮田幸季]/ アロンソ・デ・レイバ[遊佐浩二]/ フェリペ二世[中田譲治]/ マルティン・デ・ゴメス[千葉一伸]/ J・P・コナー[土師孝也]/ リバーズ刑事[金光宣明]/ パウエル[中國卓郎]/ フランシス・ウォルシンガム[長克巳]/ エリザベス女王[吉沢希梨]/ ケイシャ・ソーントン[斎藤恵理]

評価・レビューする

レビュー投稿数3

大川マジック恐るべし

アロンソさま(遊佐浩二さん)の声、すっかり忘れておりました…
好きと言っておきながら、すみません。
モブさんが「アロンソさまー」と言ってくれてありがとうございます!という感じ(苦笑
今回も二枚組のFLESH&BLOODドラマCD17巻。
ビセンテ(大川透さん)の従者レオ(宮田幸季さん)とアロンソとのやりとりは、相変わらず微笑ましい。
レオに対して「わたしの小姓にならないか」と言いたくなるという話をビセンテへするアロンソ。
アロンソ×レオなんて本編では絶対ないだろうけど、ないからこそ!妄想を逞しくさせられるんですよねえ。
遊び人美形×美少年なんて…美味しすぎる〜。
他の作家さんではカップル大集合な作品はあまり好きではないのですが、もうフレブラにはそういうのは妄想の中にしか存在しないので思いっきり期待しちゃいたいーー!
そしてアロンソさま、Mですね。
キャンキャン吠える小型犬(レオ)によしよしして、思いっきりガブッと噛まれながらもニヤニヤしてそうだわ(笑
一枚目はほぼスペインサイドのお話なので、フェリペ二世(中田譲治さん)も登場致します。
相変わらずの渋声ですが、本続き来陸将のアロンソを急遽海戦へ出すというとんでもアイデアを繰り出す始末。
そしてそこへビセンテをつけるという、読者・聴者へ美味しい流れとなります。原作通りです。
でも相変わらず大川透さんの美声は眠気を誘い、午前中に聴くとお布団が恋しくなります…大川マジック。

そして21世紀サイド。
海斗(福山潤さん)が16世紀へ戻ろうとしていること、ジェフリーへの気持ちがやはり恋心であること察した和哉(岸尾だいすけさん)が、海斗を監視カメラ付きの部屋へ隔離させることに成功。
中毒者を多く扱う病棟のために、周囲は屈強な看護師ばかり。
真っ向勝負では歯が立たないため、脱出のため密かに体を鍛えつつ、なんとか和哉を出し抜けないかと頭をフル回転させています。
頑張れ、海斗!
だって和哉、病的過ぎて鳥肌立ってしまうのだもの。
海斗が隔離されることになってしまった出来事の回想が長いし、ていうか岸尾さんが怖いよ…
申し訳ないけれど、わたし岸尾さん苦手になってしまったかも。
こんなこともあるんだなあ…
今までアニメでも吹き替えでもCDでも、わたしは演者とキャラを同一視しなかったんですよね。
演者さん個人については、あまり関心がないもので。
ただ今回だけは無理だわあなんて思ってしまいまして、それだけ和哉が強烈で、岸尾さんがハマり過ぎているということでしょうか。
長い時間一緒に過ごしたからって自分の存在が相手にとって一番だなんて思っていたなんて、頭は良いけど和哉って人間関係の築き方が下手くそで自己愛が強過ぎなのですよね。
自分を一番に見てくれないと許せない。こういうキャラはもともと苦手なのです。
現実にいたら(結構いるのだろうけれど)、まず近づかないなあ。
でも、和哉尽くしの巻もここで終わりよね、ホッとします。
やー、もう、原作ではここまでは感じなかったなあ、苦手キャラではあったけれど。
頭がガンガンするくらいの嫌悪は、感じなかったはずです。
岸尾さんがお上手だってことなのでしょうけれど、もう嫌で嫌で仕方なくて違う意味で泣きそうでした。
じゃあ聴くなよと言われそうですが、CD自体の出来はもう最高なのですもの!
海斗逃げ出すの巻で、本当にホッとしましたよ。
モンモン和哉のモノローグが長いせいか、海斗が施設から逃げ出す辺りはサクッと済まされております。
その分の尺をここに割いているのか、同じくタイムスリップ者でナイジェルの祖父となるJ・Pとの語りがひじょうに長いです。ちょっと飽きるのよ…眠いのね…
そしてその眠気(す、すみません。ごめんなさい)を越えれば、スターチェンバーでのジェフリーのモノローグ!ふが!
はあ、エリザベス女王(吉沢希梨さん)の張りのあるお声にも眠気が飛んで良い感じ。
でもその後すぐ、「まだ嵐は続くんだな」というジェフリーの台詞まんまに続きます。

しかし、海斗の弟役は現実にもお子様なのかなあという感じ。
良く子供向けのアニメ映画などで一般のお子さんが参加している時がありますが、そこだけ声の質に違いがあって座りの悪い気持ちになるのです。
この弟くんのシーンはそんな違和感がありましたし、少年声の女性に演じて貰った方が良かったなあ。

1

和哉が拗らせすぎて凄い

今回に限っては、これに尽きます。


【和哉半端ない! 和哉こわい! 和哉凄い!】


和哉を演じる岸尾さんの執念というか、これは最早情念といってもいいと思う。
カイト(福山さん)への想いをこじらせすぎて、自傷行為に走るは監禁めいた執念をみせるは、周囲を巻き込んで兎に角カイトを16世紀に戻らせない為には犯罪でも何でもする、という半端ない気持ち……。
それを恋とよんでいいものかどうかはあやしいのですが、カイトに対する憎悪にも近い執念には変わりありません。
幼いときに唯一の存在としてあったはずなのに、気がつけば自分の手をすり抜けて他に目を向けるカイトに対し、じわじわと降り積もっていった想いが炸裂しています。

最終的にはリバーズ刑事を伴ってホーの丘まで追跡してきて、そこでとんでもない告白劇をするんですが、痴情のもつれと勘違いするリバーズ刑事にちょっと笑えた。
結果的には再びタイムスリップをするカイトに対して、岸尾さんの感情の吐き出し方が凄まじくって、ここはもう涙なしに聴けないです。
嫌だ嫌だと何度も叫び、喉が裂けて血が噴き出すんじゃないかと思うほどの岸尾さんの絶叫続きに、和哉のカイトに対する強い想いが迸っていて鳥肌が立ちました。

そしてジェフリーと和哉という、どちらも大切な存在に対して、福山さんが張り裂けそうな胸の内を吐き出すシーンにも嗚咽が……。
ジェフリーを選ばなければならないと分かっていても、和哉を置いていく辛さ。そしてもう振り返らないという強さ。震える声音と決意を秘めた声音が混在していて秀逸です。
戻ってくるのを待っていると言う和哉と、待つなというカイト……真剣にぶつかり合うふたりの姿がせつなすぎて言葉にならない。
そしてこのシーンのBGMが凄くあっていて、また泣かせてくれます。

ジェフリーとの別れのシーンも素晴らしかったのですが、和哉との別れも凄かった。
カイト自身が好き好きホイホイ状態なので、当て馬が非常に多いのがこの物語の魅力のひとつではありますが、別れのシーンは毎回やりきれないものがあります。

2

圧巻…。

前回のホルヘの方の配役も非常に的確なものでしたし、
このシリーズは腕の確かな役者さん揃いなので今更驚きはしないはずでしたが、
その認識はまたまた覆されてしまいました。

ホーの丘の訣別のシーンがもう、言葉も出ない見事な演技で。
「一人にしないで!」
「もう戻らない、お前も待つな!」
―ここ、忘れられません。きっとずっと耳に残り続けると思う。
初めて原作を読んだ時に感じた、(絶対このシーンは素晴らしいものに
なるだろうなぁ)という期待を遥かに遥かに上回るものでした。
松岡さんがライナーの中で仰っていた事に心底同意です。

お二人とも海斗と和哉の魂が乗り移ったというか、
まさに取り憑かれたかのような迫真の掛け合いで、脱帽以外にありません。
依り代って言うのかな、声音も間合いも怖いくらいリアルで。
聴いているこちらも身じろぎもできないほど緊張感を感じました。
何回でも聴きたいのですが、悲しみがうつりそうで少し躊躇います。
あまりに辛い別れで、二人とも同じくらいかわいそうで。
どちらかをどうしても選ばなきゃいけない時というのは誰にでもあると思いますが、
続きり切って行く方も、受け入れてもらえず残される方も、これは本当に切ないなぁ…。
海斗は受けとめてくれる人がいるけど、和哉にはいない。彼のこれからが心配です。
もし自分なら、海斗のいない21世紀に生き続けるより、
自分を見てくれなくても、振り返ってくれなくてどんなに辛くても、
海斗のいる16世紀に行きたい、傍にいたい、そこで生きたいと思うんじゃないかな。
和哉はなぜ一緒に行かなかったんだろう、たとえ一緒の空間にいられても
自分以外の人間に愛情を向けるのならそんな姿は見たくない、それも執着なのかな…。
考えても仕方のない事を、しばしあれこれと考え込んでしまいました。
聴いているこちらが泣きたくなるような和哉の悲痛な叫び、
そして海斗の万感の想いのこもった惜別の言葉。
このお二人のファンの方でしたら特に、フレブラをご存じなくても、
BLを敬遠されているとしても、そんな事関係なく聴いてもらえたらなと
思わずにはいられませんでした。

しかしこのシリーズ、ビセンテしかり、ジェフリーしかり、そして和哉しかり、
どうしてこんなに珠玉の、しかも悲しい別れの場面揃いなんでしょうか…。
感受性がいくらあっても足りません(苦笑)。
この上は、ぜひ幸せな再会のシーンも、泣かせる勢いで作って欲しいです。

インパクトがあまりに強く、物語全体の中でもクライマックスの一つなので
ホーの丘のシーンのみを採り上げましたが、勿論他のどのシーンも堪能しました。
でも総じてこの巻は和哉の、岸尾さんの巻だったような気がします。
登場時間が極端に長い訳ではないのですが、ひと場面ひと場面が濃密で。
嘆き、悲しみ、愁い、怨み、後悔、執着、執念、愛着、恋着…
和哉の気持ちが痛いほど伝わってくる切ないモノローグの連続でした。
ちょうど12巻がビセンテの、14巻がジェフリーの回だったように。
ちなみに17巻は1枚目前半がスペイン組、1枚目後半・2枚目が現代組で、
イングランド組は2枚目の最終トラックのほんの3分半ほどです。
こちらもまた美声てんこ盛りの素晴らしい役者さん揃いでとても楽しみだったのですが、
次の18巻までお預けです。一日千秋の思いでお待ちしております。

7

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ