恋文

koibumi

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レビュー数
1
得点
8
評価数
3件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
コミック
出版社
ステップラボ
シリーズ
100%男子(電子書籍・ステップラボ)
発売日
ISBN

あらすじ

敵地で兵役生活を送る「赤平」と「藤宮」。
赤平にとって人懐こい性格の藤宮の存在は、過酷な戦場で唯一の励みとなっていた。ある日、字の書けない藤宮に手紙の代筆を頼まれる赤平。
藤宮の好きな女に宛てた手紙を書いてやりながら、手紙の相手に妙な嫉妬心を募らせる赤平だったが……。...

表題作恋文

戦地で兵役生活を送る青年 赤平
同じ部隊で親しくなった友人 藤宮

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レビュー投稿数1

「恋文」に秘めた想い

初めてこの作家さんを知ったときの衝撃は忘れられません。

大正~昭和風味の仄暗いレトロな絵柄、
エログロ耽美な作風、
切なく、かつゾッとする結末…。

ページ数が少ないこともあり、
話自体は捻りの少ないオーソドックスなものが多いが、
シンプルだからこそ迫ってくる独特の恐怖感、物悲しさに
病みつきになります。

怪奇系の作品が多い中で、この「恋文」は
戦時下の友情と悲恋をまっすぐ描いた、比較的珍しい雰囲気の話です。


兵士として戦地に召集された赤平は、
同じ部隊の藤宮という青年と仲良くなる。
純朴で明るい藤宮の存在は、
戦場でいつ死ぬともしれぬ恐怖と戦う赤平にとって
何よりの癒しであった。

山育ちで字が書けない藤宮のため、故郷の幼馴染への恋文を代筆する赤平。
頼りになる友人として振る舞いつつも、
藤宮の「一番」になりたい、と募っていく暗い欲望。
その欲望は、ある夜、敵襲で密林の中二人きりになったとき
藤宮にとって最も残酷な形で解き放たれ…。


赤平のしたことは、容易に許されることではない。
しかし、恋が成就することはなくとも続き
もっと時間があれば、仲の良い友人に戻ることはできたかもしれない。

赤平は、藤宮にまた手紙を代筆することを申し出ているし
藤宮も、赤平を無視することに辛そうな顔を見せていたから。

しかし、戦争という時代の荒波がそれを許さなかった。
故郷に帰った藤宮が、
読むのが少し遅かった詫び状―暗に「恋文」でもある―に
涙するラストは哀切で胸を打つ。


冒頭にも書いた、シンプルな展開で引き込む作風が
時代の悲劇と、若者特有の切迫感や頑なさ、それ故の後悔を
ありのまま見せつけていて、余韻の残る作品です。

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