神さまには誓わない

jamisama niwa chikawanai

神さまには誓わない
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神31
  • 萌×211
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない5

180

レビュー数
9
得点
212
評価数
52件
平均
4.2 / 5
神率
59.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥855(税抜)  ¥923(税込)
ISBN
9784344830264

あらすじ

何百万年生きたかわからないほど永い時間を、神や悪魔などと呼ばれながら過ごしてきた、腹黒い悪魔のアシュトレト。アシュトレトは日本の教会で名前の似た牧師・アシュレイと出会い、親交を深める。しかし、彼はアシュトレトが気に入りの男・上総の車に轢かれ、命を落としてしまう。アシュトレトはアシュレイの5歳の一人娘のため、柄にもなく彼のかわりを果たすべく身体の中に入り込むことに。事故を気に病む上総がアシュレイの中身を知らないことをいいことに、アシュトレトは彼を誘惑し、身体の関係に持ち込むが…。

表題作神さまには誓わない

上総達朗,ケーキ職人
アシュトレト(牧師・アシュレイの身体に入る),悪魔

その他の収録作品

  • 神さまには祈らない
  • 終わらないお伽噺
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数9

「間違いはない。選択があるだけ」←名言

「ファラウェイ」の続編。
前作でアモンと行動を共にしていたアシュトレトが主人公となります。
皮肉屋で人間を下に見ているアシュトレトは、当然人間の珠樹に恋をしたアモンをバカにしていましたが、何故か珠樹の家や珠樹が作る家庭料理に和み、しょっちゅう日本に来ています。
そこである事件が起こり、アシュトレトは今までの体を捨てて、新たに牧師のアシュレイの肉体に入る…冒頭からかなりの急展開。
そして、アシュレイとしてケーキ店店主の上総達朗と知り合い恋愛が始まるのですが、人間に恋をする自分を認められないアシュレイは間違った選択をしてしまう。
でも、不老不死で高次元の存在であるアシュレイよりも、ずっと不完全で短い生をジタバタと生きる人間の達朗の方が奇跡を起こすのです。

「神さまには祈らない」
すっかりラブラブの達朗とアシュレイの生活に試練が!
「天使」が登場しますが、これがまた非情というか無慈悲で…。天使の仕打ちが酷くて、アシュレイどうなっちゃうの?とハラハラドキドキ。
達朗の気持ちは?アシュレイとの関係は?
そして、転生ものにはつきもの、というか切り離せない展開、「死」がどうし続きても絡んでくる。
愛する人の死を経験した後も続く自分の生。そしてのちに訪れる自分の死。
それほど長い物語ではないけれど、色んな要素が詰まりに詰まっていて読み応え感が凄い。

「終わらないお伽噺」
この場面は、私は無くても良かったかなぁ〜という気もしてしまうのですね…
でも、これがあって、ハッピーエンド嬉しい!っていう人がたくさんいるのなら、それでいいのかな。ソウルメイトかぁ。兄弟でも?これも切ないぞ。

4

泣く。

トピで薦めていただいた作品。『ファラウェイ』のスピンオフで、アモンの悪友アシュトレトという名の悪魔が主人公。彼は悪魔だからかその欲深さが人間より一層人間っぽくって、わたしにはとっても魅力的なキャラクターだったんですよね。魂の一部を預けた相手に忠実なアモンとは対照的に、自分の持つ能力を最大限に謳歌しているアシュトレト。人間だったら不遜で身勝手な快楽主義者かもしれません。何度も生まれ変わり少しずつしか成長できない人間をバカにしながら、ゲームを愉しむように人間の身体を借りて肉体でしか得られない快楽に耽る。でも欲が深い分、欲に動かされる部分も大きいことが彼の弱点だったりするのです。ふふ。

散歩の途中に立ち寄った教会で、アシュトレトは牧師のアシュレイと知り合う。その娘で五歳のマリーにぞっこん惚れ込んでしまったのが運の尽き。よもや彼を生まれ変わらせる出会いを呼び込むことになろうとは…。マリーがお気に入りのケーキを作るパティシエ、上総達朗から気持ちを向けられ、アシュトレトは人間と恋に落ちる。何度も何度も同じ人に惹かれてしまうのは、前世でも出会っていたから?言い古されたセリフに説得力を与えてくれ続きる二人の愛の軌跡は映画のようにドラマティックです。

書き下ろしの「神さまには祈らない」ではアシュトレト側の世界について触れられていて、大天使ミカエルとアシュトレトの愛憎関係が示唆されていたり(実はここに萌えた自分がいる)、人間と人間ならざる者の結びつきに課されたリスクや天界の秩序なんかを分かりやすい物語にしてくれています。やっぱり悪魔は天使さまに懲らしめられるのよね。個人的にはラファエル推し。でも登場しないので、彼だったらどんなキャラとして登場したんだろう?とか妄想するのもまた楽しかった。

極めつけは最後の「終わらないお伽噺」。もう、感想を書くこと自体が野暮な行為になりかねません。とにかく実際に触れて、味わって欲しくなります。随分昔、学生時代に友人から教えてもらったブライアン・ワイスの『魂の伴侶』を読んでいて、ここにきて「転生」がBL設定として最大限に生かされていることに少々複雑な思いがしましたが(苦笑)、もし魂や愛の力を信じているのならば、楽しませてもらいつつ、こんなに気持ちが救われる物語はありません。

オススメしてくださった方、本当に素敵な物語との出会いをありがとうございました。

4

この物語と出会えて良かった

積み本の中に前作「ファラウェイ」もあるにも関わらずこちらを先に手に取ってしまい、シリーズものは時系列に読む派の自分としては「読む順番を間違ったか…」と思ったものの主人公カップルが別ということで読み進めました。読み終えた今、違う意味で「読む順番を間違った!」と思います。あまりにも深く感動してしまい、余韻から抜け出せないので、アシュトレトが無邪気に登場する(らしい)前作を読むのはかなり先になりそうです。

悪魔と人間のラブストーリーという王道といえば王道な設定で、そんなはずはなかったのに、泣き疲れるほど泣きました。泣ければいいってもんじゃないことは重々承知で言いますが、名作だと思います。英田サキさんの底力を私は見誤っていたのだと反省しました。

表題作はあらすじのイメージのとおり、切なさはありつつもハートフルなコメディタッチのドラマになっています。腹黒悪魔・アシュトレトの傲慢で俺様でどこかズレた感覚の一人称で書かれていて非常にテンポがよく、悪魔と人間という生き物としての違いもそこまで深く考えずに楽しめる展開で、この表題作だけなら私の評価はせいぜい「萌x2」だったと思います。

続き書き下ろしの「神さまには祈らない」「終わらないお伽噺」は、色んなことを考えながら、号泣しながら読みました。私を含め「魂の在処」というようなものに思いを馳せたことのある人ならとても心に響くと思います。答えのない類の話ですが、改めて、幸せとか、いま家族や好きな人が居ることとか…そういうことの意味を噛み締めて、また涙が出ました。

もしも、とてもとても丁寧に作って頂けるならば、CD化や映像化を期待したくなる素晴らしい作品でした。この物語と出会えて良かったです。

9

輪廻転生における選択!ってとこが好き~

円陣先生好きで好きで、英田先生も大好きで。
前作で?とは思っていたのですが、やはり円陣先生の美しさに負けて
購入、読破。あまりに好きなので今頃ですがレビューを。
元作品のカップルが出てきてくれて、そっちの輪廻転生の結論に
人生の選択肢の奥深さを感じ、こっちのカップルの選択した結果に
すごい勇気を感じ、途中から号泣でした。
聖書に昔からなじんでいるので
神には祈らない という考えには、目からうろこでした。
人生なんでも自分の手で勝ち取れるよう努力しよう!という
メッセージを感じたのは私だけ?
きゅんしましたし、おおおお、そう来たかーという感慨深いものもありましたし、とっても印象ふかい作品です。

8

飛び道具、バンッ!

前作が執着の輪廻転生ファンタジーだったので、そのスピンオフのこの本も、ちょっと恐る恐るだったのですが、杞憂でした。
前作のおじゃま虫、人間なんて退屈しのぎに過ぎないっていっていたアシュトレトが、アモン達の生活に影響されたのか、ある事故の時、とっさに人間の身体に入って、そして真実の愛を知る物語。
子どもにペットに死にネタと、大天使ミカエルまで登場して、ちょっと強引な感じもあるけど、これでもかって、飛び道具連発されてると、潔く振り切れてて、これはこれでよかったわ。

2

うーん。。。

英田サキ先生初読みでした。
前作のスピンオフ作品ということですが、前作を読んでなくても読めると思います。
実際私は読んでないのですが、問題なく読めました。

物語が二転三転し、かつ、それがご都合主義のように思えて好みではありませんでした(ごめんなさい)
この先生の作風が私には合わなかったようです。
言い回しがくどくて、心情を説明しすぎなのがちょっと…
世界観や設定が好きだっただけに残念です。

最後死ネタと義兄弟要素が少し入っていたので、苦手な方もいるのではないかと。
私もそうでした。そういう最後か…(´._.`)という感じです。

3

前作より今作の方が好みです~!

アシュトレトにはまってしまいました!
炬燵は危険だと言いながらまったりしているアシュトレト。マリーの愛らしさにキューとなっちゃうアシュトレト。ミシュラン並みに舌肥えてて、美味しいモノに惹かれるアシュトレト。…そして惹かれたものには、懸命に対峙して自分すら明け渡す。
愛おしい者の為、子供のように泣いているアシュトレト。…天使こそが、悪魔に見えましたよ。この高次元生命体はホント、人間が面白くて大好きなんだろうな~(ちょっと、歪んだ愛情表現あるけど)
レビュー書こうと思って読んでたら、そのまま全部読み!…ここのところよね~。と、思いながら、また全部読み!!なかなかレビューにたどり着けませんでした…隅から隅まで心惹かれるお話です♪

7

ハッピーエンドではないけれど

既刊「ファラウェイ」のスピンオフで前作のユージン×珠樹カプも脇キャラで出てくる
作品なので、世界観がまるっきり同じだけどカプのあり方が違うだけで感想も変化。
前作は余りにもファンタジーとしてはやるせなさを感じて好みで無かったのですが、
今回は同じく所謂ハッピーものではありませんが意外にも後味が悪くないのです。

個人的にそう思うだけなのかもしれませんが、アンハッピーものが苦手なのに、
今回の作品は不覚にも涙して感涙してしまった。
前作の二人の出した答えもそんな考えもあるよねと思える内容だったですね。

今回はひとつだけそれって酷過ぎと思うのが攻めになる達郎が実際に事故で
アシュトレトが入る前の人間を死なせているということ。
その後にアシュトレトが死んでしまった肉体に入り込むことで生き返りなのが
どうにもやるせない、それを後に本人が知ってしまうのもかなり残酷かと・・・

寿命の存在しない生命体が人間と恋に落ちる、始めから悲恋と決まっている設定。
やはり愛し合いながら残される方は辛い気がするのですが、今回はすんなりと
人間でもそうだよね、寿命があってもそれを続き全うできずに事故で病で突然消えてしまう
そんなことが多々あるのだからと妙に納得出来て、達郎がこの世を去った時に
残されたアシュトレトに宛てた手紙が恒久を生きるアシュトレトの支えになる。

達郎の生まれ変わりを探すのではなく、自分がアシュトレトを探し出すと。
それがたとえ恋人ではなくても親子でも兄弟でも友人でも繰り返し転生しても
いつも達郎が姿かたちは違えどアシュトレト傍に必ず現れる。
そんなおとぎ話のような繰り返しを予感させるラストが意外としっくりきました。
前作ではどうしても許せないと思ってい設定が、同じ設定なのに感動までしてしまう。
やっぱりこの作家さんは凄いわと実感するのです。

たとえ恋人でなくても恒久を生きるアシュトレトのそばには立場、姿を変えても
繰り返し達郎が傍にいる、前世の記憶がなくても魂に刻まれた思いの強さが
二人を何度でも巡り合わせる。
前作のことがあったのでためらいがちに読みましたが面白かったです。

8

こういうのは苦手。

前作『ファラウェイ』の続編+スピンオフのような感じの輪廻転生ものです。
しかも個人的には読んでいて決して楽しい気持ちにはなれないテイスト。
いいけどさぁ…でもやっぱりこういうの嫌なんだよなぁ…。
粗筋で嫌な予感は覚えつつも前回からの繋がりがあるので読んでしまいましたが、
そういう事でもなければ個人的には敬遠するタイプのお話です。
多分、ネタバレするとお読みになる楽しみが著しく減りそうな類のお話ですので
詳細は伏せます(後日ならともかく、まだ発売されたばかりですし)が、
このレビューの雰囲気自体が既にネタバレ気味っぽいのでチェックつけました。
(ちなみに上総×アシュトレトです。思っていたのと逆でちょっと驚きました。)

決して不幸な話ではないのですが、輪廻とは切っても切れない
人の生き死にが大きな比重を占めますので、例え救いが用意されていたとしても
個人的には気持ちが下がってしまうのはどうしようも出来ません。
そう、ちょうど、『まばたきを三回』を読んだ時みたいな感じ。
多分、自分にはこういうストーリーは地雷なのかもしれません。
前作からの二人の未来も含めて、続き愛する人と生きる喜びや嬉しさ、
そして別れの切なさややるせなさを感じさせられる物語でした。
でも、だからこそ限られた時を大切に過ごさないといけないとも思わされますが。

本作は表題作・その続きの中編一つ、最後に短い一編の三つで構成されています。
最後のSSがあって本当に良かったです。あれが無かったら暴れてたかも。
二人が新たな日々を幸せに歩んでいけるよう心から願いたいです。
でも輪廻転生×人ならざる世界のコラボものは、しばらくはいいや。
いや、単品でも何でも、輪廻はしばらく遠慮します…。

4

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ