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表題作ロッカールームでキスをして

木下 石油会社勤務
笹本 石油会社勤務、シナリオライターの修行中

その他の収録作品

  • レインボウカフェでお茶を

あらすじ

石油会社に勤める笹本晶は、密かにシナリオライター目指して修行中。
ある日、いつものロッカールームでお話作りに励んでいたら,同僚の木下が現れた!!年下なのに汚れたツナギ姿すら絵になるイイ男―よりよってコイツにバレちゃうなんて!焦った晶だけど、意外にも木下は応援してくれる。
その上、「やっぱタダ者じゃないな」と懐かれてしまい!?スイート・オフィスラブ。

作品情報

作品名
ロッカールームでキスをして
著者
佐々木禎子 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199001642
3.5

(4)

(1)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

大人なのに、かわいい恋の話

甘々でした~。会社勤めをしながらシナリオライターを目指す受と、同じ会社だけど肉体労働系の年下の攻。ロッカールームでコンビニ弁当を一緒に食べる仲になって、恋を自覚して、疲れているときに甘やかしてくれるかと思いきや、大人の男だから好きになったって大人の愛し方をする。初めてがロッカールームで鏡プレイっすか…。強引に見えて完璧なエスコートで、笑顔のかわいい年下の男。お互いにメロメロです。攻のほうが先輩だからタメ口をききつつ、時々敬語ってのがいいです。
一緒にごはんを食べると親しくなるよね。会話がなければ他人のままだけど。それに比例するように食事シーンが多い。そうして好きになっていくのがくすぐったい。
後半は続きで、憧れのシナリオライターに指導を受ける受。夢のためにがんばっていて、会える時間が減ってしまう。おまけにその人に口説かれてるようで。いい人なんです。カッコいいのに仕事に夢中になって煙草の灰で服を焦がす男。攻は心配でたまらないのに、夢の邪魔をしたくなくて、年下だから虚勢をはって寂しいと言えなくて。でも受のことを一番好きな自信があって。好きな気持ちは変わらないから、またメロメロにされてしまう。ベタ惚れです。
表題作は後半のほうだっだけど、ロッカールームでイチャイチャしてたのは前半でした。仮眠もできるのに、他に誰も来なかったのが不思議。PHSを使っている少し前の話で、表現も少し古いように感じたけど、みんな前向きで、大人なのにかわいい恋の話でした。

2

意外とリアルでシビアな展開となる後半が、ツボ

前半は王道展開なストーリーでした。
職場で出会った二人が、なんだかんだの末に結ばれて…という。
普通に面白かったです。

で、後半。
後半でキましたねー。
BLってほら、基本的にお互いがお互いをものすごく好きで、いつも会いたくて、片方が疑心暗鬼に囚われてても実はそれは誤解でってパターンが多いじゃないですか。
でもこれは、「確かに大好きなんだけど、今日は他の用事がしたい。ちょっとウザい…」みたいな、ちょっとアダルトな感情の機微を描いてくれてました。
要所要所に、そういう「付き合いはじめて少したったカップルの、リアルな姿」が描写されてて、そのあたりとても私好みでした。
「何年たってもラブラブイチャイチャでやりまくり♪」みたいな作品もいいんですが、心のどっかで「あり得ねぇ~」とも思っちゃうもんでw

1

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