翻訳家は愛を知る

honyakuka wa ai wo shiru

翻訳家は愛を知る
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
13
評価数
5件
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784796405980

あらすじ

週刊誌の編集である永倉は、顔もよく処世術にも長け、プライベートも相手に困ることのない華々しい日々を送っていた。
けれどある日突然下りた辞令――それは児童書の『翻訳編集部』への異動。
そこで出会った翻訳家の庄野は人嫌いで気難しい変わり者だが、翻訳した本は必ず売れる実力者。
自分が気に入った本しか訳さないという彼から仕事を取るため、庄野の元に通う事なり! ?
チャラいイケメン編集者×繊細で気難しい翻訳家のアダルトラブ♥

表題作翻訳家は愛を知る

永倉啓一,編集者・異動で翻訳児童書担当に,26歳
庄野智久,翻訳家で古書店店主,28歳

その他の収録作品

  • 翻訳家は愛を知る second story
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数3

翻訳家物が読みたくて・・・

なぜだか無性に翻訳家の出るBL小説が読みたい!!という気持ちになり、ちるちるサイトで検索しヒットしたのがこの作品でした。
表紙のイラストがきれいだな~、というのと、あらすじも興味深かったので読んでみることにしました。洸先生作品も初読みです。

処世術にたけた軽い男の攻め様が、引きこもり気味の翻訳家である受け様を(翻訳の仕事を受けて欲しいと、)仕事で口説き落としている内に、本気で受け様に恋をしてしまうのですが、受け様がなかなか気難しくて・・・

受け様がゲイと自覚していて、そのことを悩んでいる訳でもなく、更にはどうやら経験済・・・というのが私的には途中ちょっと萎えポイントだったのですが、実は不器用で純な受け様の姿がどんどんあらわになっていくにつれて、また気分も盛り上がってきました。
攻め様と受け様の初Hの際も、初々しさを感じさせるようになっていて、その文章テクニックに感心しました。

0

凍った心を融かすには…?

“人タラシ”と呼ばれる程のアポ取り名人、永倉は、出版会社の編集者。
見た目の華やかさをフルに活用し、時には控えめに、
相手次第で臨機応変に接する事のできるコミュ力の持ち主です。
バイセクシャルゆえ相手に困る事もなく
両親の夫婦として冷えた関係性を見てきた過去から、
誰にも執着せず、楽しい恋だけをしてきた男が
はてさて、永遠を信じたくなるお相手とは…。

児童書の翻訳って、きっと小難しい感じではないので
実のところ私も「そんなに難しくないんじゃないかな?」って思ってしまったのですが
ナルホド、ちょっとしたニュアンスで別モノになってしまうんですね!
週刊誌を以前担当していて忙しすぎた永倉が、
最初児童書翻訳を甘く見ていたのに、
もうこれ以上冷たくされる事はないって言うくらいの初対面から
徐々に努力して距離を縮めようとする姿に好感が持てました。

本当に冷たかったんですよ、取りつく島もない翻訳家の庄野が!w
美人だから尚更冷たさが際立っていたんじゃないかなぁ…。
永倉の百戦錬磨、見事撃沈!は、正直ちょっと楽しかったですけどもねw

庄野には庄野のワケが続き有り、永倉には愛を信じられない理由が有り、
それをお互いが上書きしていくという
わりとしっとりしたお話でした。

流れがスムーズで読みやすいのですが(以下めっちゃネタバレです!)↓

ストーカーから庄野を守る、永倉刺される、入院、退院後庄野が看病。
庄野の初めての相手が永倉に似たタイプで云々は
予測出来る展開だったので新鮮さは残念ながら感じられませんでした。
(すみません!!)
あの時こうだった、などは「うんうん、そうだろうねー」ってなっちゃったので…。
意外さを求めないならば、“頑なな態度の美人受けがついにデレを!?”
というのを楽しめる作品です。
あまりにも度々庄野がピンチの時に永倉が現れてくれるのでw
そうでなくちゃ庄野も心を開いてくれなかったかもですが…。

ただ、永倉が庄野に対して誠実な態度だったり、
おばけや幽霊の類が苦手だったのは可愛かったしかっこよかった!
自分よりも庄野を優先して感じさせたりね……って
そこでそれが嫌だって言う庄野がまたかんわいい!!w
付き合ってもでれっでれにならないので、
その匙加減が美味しい二人でした!

3

日常描写がステキ

バイで人タラシの週刊紙編集・永倉(攻・26歳)は
翻訳編集部に異動となった初日、
アメリカの児童書の仕事を任される。
腕がよいと評判の翻訳家・庄野(受・28歳)を訪ねるも
気難しい彼を怒らせてしまい…。


永倉(攻)は『人タラシ』といってもチャラい印象はなく
仕事に真面目で気配りもできる男前。
浮気症の父親と家にいない母親に
子供のころ何度も寂しい思いをさせられた影響で
人を愛したり信じたりすることが苦手で
適当な恋愛しかしてこなかった人です。

庄野(受)は、古書店をひっそりと営む翻訳家。
両親を事故で失い、遺産目当ての親族たちの争いを
目の当たりにした経験から人間不信気味で
初体験の男(永倉似)に裏切られたことから恋愛にも臆病で
…というかなりの苦労人です。


二人の距離が縮まっていくきっかけや、それぞれの言動に
ちゃんと理由が説明されていて、とても分かりやすいです。

たとえば永倉が庄野の家に出入りするようになるきっかけは
庄野がストーカーにあっていると知り
昔インタビューしたストーカー被害者の女性のことを
思い出し、庄野続きが心配になったため。

庄野が永倉につれないのは、
初カレに捨てられたトラウマから
重い面を見せて永倉に愛想をつかされるのが怖いため。

エピソードのひとつひとつから
永倉の優しさ、庄野の可愛さがさりげなく窺われ
読み進めるほどに彼らに対して愛着が湧いてきます。


また、永倉はホラーが苦手。
普通なら「可愛い」で終わってしまいそうなこんな一面も
永倉に子供時代のエピソードを語らせることで
物語に切なさをプラスしていて、上手いなと思いました。

後日談の、永倉の元カレのエピソード
(彼の母親が父親からのDVに苦しんでいる)は
この頁数でやるには重すぎたような?
でも、元カレの母親のため奔走する永倉の人の良さは
伝わってきました。


コロッケが美味しい近所の肉屋さん、
怪奇書が充実した古書店、
犬の出てくるアメリカの児童書…。

アイテムのひとつひとつにリアリティがあり、楽しい。
こんな人たちがご近所にいそうな、
自分もこの物語の世界の一員のような身近さを感じる一冊でした。

1

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