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凌辱のアイリス(上) 大正花色子物語

ryoukoku no alice

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表題作凌辱のアイリス(上) 大正花色子物語

剣崎,店の客,海軍将校
吉祥(香月あさぎ),杜若楼の売れっ子

あらすじ

時は大正、伝説の色子「吉祥」が男たちの一夜の夢を叶えてゆく鬼畜系純愛小説の傑作。

作品情報

作品名
凌辱のアイリス(上) 大正花色子物語
著者
高矢智妃 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
文芸社
レーベル
ピーチ文庫
発売日
ISBN
9784286150949
3.2

(4)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

色街物

気になってた一冊、やっと読めました
第一印象は『一人称で、長編ものをよく書けたな~』でしたね(昔、書き手だったときに、一人称ものは懲りた)

主人公の物語とはちょっと外れてるけれど、前半の先輩色子たちの話が、切なくて大好きです
互いを大切に思う二人の姿が愛おしくて、愛おしくて……幸せになってほしかったけど、やっぱりね~~。時代と環境が、許してくれなかったか~
(吉祥が最高位の瑞鳳になった後になって、この二人の影響を感じます。吉祥は松風を理想に据えてたのかな?)

後半に出てきた少尉も、ただの俺様坊ちゃんが吉祥と出会って、どんな風に変わってくれるか、楽しみな若造様でした

設定がハッキリクッキリしているので、時代モノ(?)にしては読みやすいと感じました

1

あまくはないのです

遊郭とか、凌辱とか、鬼畜とか
そんな単語に胸躍るお年頃。もこデス(*´▽`*)
喜び勇んで購入後はや数年放置してました。
重い腰を上げて読み始めたわけですが、いいじゃないの!!

お話はといいますと、お金の工面が必要なため
兄に連れられて茶屋にうられるあさぎ。
吉祥という名を与えられ、借金を返済するために~な奮闘記ですな。
とりあえず人がバタバタお亡くなり。
病気だったり、痴情のもつれだったり、なぶり殺しだったり。
そんなこんなを乗り越えてなお話なのであります。
身体をきちんと慣らすところから始め、まだ馴らしきらないうちからの
水揚げ。そして~な流れとなるわけですが
正直、攻としか合体しないBLが多い中、ちゃんとモブに水揚げされ
モブに犯され、毎夜モブに身体を開く展開がすごく好き。
毎回同じセリフなのがちょっとあれですが
楽しく読ませていただきました。

ただ、正直金剛部屋の話に関しては
そんな嬲り殺される程のことが行われているのかなと・・
金剛といっても、もともとはキャストとして客を取ってた子たちと
いうじゃないですか。
突っ込むより突っ込まれる方を望むんじゃないのかなとか。
経験があるのならそんなむたいな・・とか。
それよりなにより、そんな無理やり突っ込むより
トロトロにしてから、受の子の体柔らかくしてからヤったほうが
絶対突っ込んでる方も気持ちいんじゃないのかなとか・・・

基本あさぎ自身にはさほど鬼畜な展開はない。
次回に期待

0

ファンタジー遊郭物

遊郭物BLが好きで、本屋で見かけて即購入しました。
時代は大正、舞台設定は吉原のような制度の残る色子茶屋です。
色子の姿は遊女そのもの、ですが廓内の役職設定はファンタジーでした。

ただし前半の吉祥を高級色子に仕立てる為にお世話係【金剛】雪風が、身体を仕込んでいく部分は説得力がありました。
それに先輩色子達の切ない話や吉祥の水揚げシーンあたりも、人物が入り乱れてはいましたが読みごたえがありました。
問題は半ば、メインの攻め海軍将校の剣崎が出てからストーリーがバラバラになってきました。
特に最中の描写が濃厚でしっとりしてるのに対して、セリフがおかしい。
おそらく海軍の戦闘シーンを意識したんでしょうが、ギャグにしても笑えなくて困惑しました。
後半で楼主の六郎様の凄惨な過去話のあたりになって、ストーリーの雰囲気が前半のように戻ってホッとしましたが。
ただし幼い色子の処罰が厳しい反面、吉祥ばかりが優遇されているような不公平さが気になりました。

あと鬼畜系と銘打たれているにしては、死人が出る程度で描写はやや期待外れです。
後半は読む気が起こったら買ってみようと思います。

0

ん?

何故か発作的に遊郭物が読みたくなり、ちるちるさんで見付けて購入しました。

大正時代、吉原ばりの色子茶屋「杜若楼」に16歳で兄に売られたあさぎが、楼のトップになって色々酷い目に遭うお話。
鬼畜系純愛小説とありましたが、ちょっと当てはまらない気も。

BLはファンタジーなのでこんな見世がないのは置いておいて、前半は比較的面白く読めましたが、後半……というか海軍将校が出たあたりから、色々内容も文章も壊れてしまい、なんというか。
薬を盛られた設定でしたが、いきなり主人公が可笑しくなって、海軍将校も何か可笑しい(彼は薬盛られてません)。
最中の描写も、ギャグなのか疑うような感じで。四十八手のアクロバティックなのを見せられてる感じです。
何とも、いまいち萌えられないというか。
鬼畜というのも、戒律を破った下っ端が犯り殺されるみたいなものが2回ほどあるところを指すのでしょうか。
あと文章がところどころ気になりました。
「見れる」とか「萌える」とか「厠(トイレ)」とか。流石に厠は分かるだろうし、他にもカタカナ表記が結構多用されているので解説入れる時も時代物は気を配って欲しいです。
前半や廓の描写は読みやすいし上下巻描き切る力量はあると思うのですが、時々出てくる携帯小説の様な表現が惜しい!
未だ書き慣れていない作者さんなのかも。
挿絵も、まあ気持ちは分かるのですが、立て兵庫は無理があるかと。

本来なら星ひとつですが、最初が面白かったので星二つで。
下巻も読んできます。

3

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