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  • 愛と偽りのキス

愛と偽りのキス

ai to itsuwari no kiss

爱与谎言之吻

  • 紙書籍【PR】

表題作愛と偽りのキス

業平真幸 指導係の秘書二課課長
土生光夜 王子 業平に一目惚れ

同時収録作品キスより、もっと

橙司 蒼の親友
蒼 橙司の親友

同時収録作品舌先で、煌めき溶ける

瀬宮 統括部長 上元の片思いの相手
上元 瀬宮の部下

その他の収録作品

  • 愛と慈しみのキス

あらすじ

日本人の血を引く、とある国の美しい王子が、
身分を隠し日本へ────────。
引受先の商社で日本人として働くことになった王子は、
指導係の秘書二課課長・業平(なりひら)に出会い、一目惚れしてしまう。

ある夜、眼鏡の奥の優しい眼差しに見つめられながらキスをされた王子。
初めて頭の芯がしびれるような想いがした────────。

しかし、王位継承権を巡るトラブルに巻き込まれた時、
業平の態度が一変して…!?
愛しい男は敵か味方か…恋と事件が王子を襲う!!!

他、遠恋リーマンなど著者渾身のアダルトラブ作品集★
描き下ろし付き★

作品情報

作品名
愛と偽りのキス
著者
深井結己 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
それは僕の愛じゃない
発売日
ISBN
9784832288973
3.4

(25)

(3)

萌々

(9)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
85
評価数
25
平均
3.4 / 5
神率
12%

レビュー投稿数8

二人は・・・そうだったのか!

深井先生の作品の中で初めて読んだのが「男の上手な泣かせ方」でした。
何度も繰り返し読むほど好きになり、その後、深井先生の作品全てを集めるほど大ファンになったのですが、まさか今回の作品があの「男の上手な泣かせ方」につながってたなんて!
最後のあとがきを読んで初めて気づきましたー!
そうか、この二人はあの時の・・・
それを知ってから、もう一度今回の表題作を読むと、なんだか感慨深い。
で、あとがきで先生が仰ってるとおり、あっちとこっちを見比べると確かに年月を感じる・・・てか、年月だけか?どんな苦労があったの?!
特に業平!!(笑)

表題以外は、大学生同士の話、上司×部下の話の2本と、表題の描き下ろし。
すれ違いや誤解があったりして、でも最後はちゃんと思いが通じ合い・・・
やっぱり私はこういうパターンが大好きなようです(^^)

4

安定の

深井さんの絵が好きで、新刊は必ずお布施する作家さんのお一人なんですが、
今回も、安定のクオリティ。
表題作は、アラブの王子様で、政治争いで、拉致監禁で、SM、再会、etc.etc.
スリルとロマンとサスペンス&エロ、
いろいろたっぷりぶち込んでも、このサラッと端正な絵がすべてを上手く収めちゃう。
同録は、親友が実は、、、な、大学生物と、サラリーマンで上司と部下のお話。
通常だと上司受けの方が好みなんだけど、思いの強い方が攻めるって事で、上司攻めでもいいかな。

それにしても、深井さんの描くスーツ姿って、布の質感がリアルで惚れ惚れするなぁ。

3

なんか表現が…

ネタバレ有です。
表題作
1998年 一昔前の時代設定でした。
ストーリーには、古い型の携帯電話が出てきたりして、少し懐かしい感じ。
偽名を使い、芳花商事に勤めることになった王子とアフィーフ。
商事に勤める課長の業平が、嫌いなアフィーフ。
その一方で、王子は業平に好意をもちます。
そんなある日、アフィーフが何者かに狙撃され…
読めば読むほど業平が、危ない感覚を持っている感じ。
Sな目。その上、そういう視点で乳首をwww。
割とシリアスなお話だったのに、濡れ場で溜まっていた笑いが放出。
そんな感じのお話でした。

キスより、もっと
山奥のロッジで、イチャイチャしている橙司と蒼。
受けの蒼が、誘い襲いであるのが特徴。
土砂崩れによる、密閉感。
この演出が、物語を引き立てている感じがしました。

舌先で、煌めき溶ける
瀬宮に対する、上元の心理描写。
男という表現が、印象的でした。
なんか瀬宮の行動が、Sっぽい気が…。
最後の表現も”吸った”ってなんかエロイ。

個人的に、色々と笑えるツボがいくつか。
萌×2で。

2

繋がりがあるから目が離せない!

今回出たこの花音コミックスのラインナップで
深井結己とモンデンアキコの表紙のデザインが非常に似ている点に思わず注目してしまった。(デザイン会社は違うようだが)
両者ともレディコミ出身。
かくして感想はどうであったか?

安定の、というべきだろうか。
結構ドラマティック展開、しかもドンデンを含むともすれば陳腐を感じてしまうような(自分的に)展開なのに、
深井さんらしい、そつのないドラマがあっさりした絵柄と相まって濃く絡むようなくどさを感じない、方向としてはアラブ受けのような要素を持つ表題。
先月BLから離れていたこともあり、かなり客観的に新鮮に読むことができたその印象は
この表題に関して感じたものは、レディコミっぽい?いやハーレクインっぽい?
そんな印象を受けたのでした。

帯にあります通り「商社マン×異国の王子」
お家騒動が絡んで日本の某企業にやってきた身分を隠した王子が巻き込まれたある事件。
彼の上司となった男は実は・・・
という、展開なのであるが、そこに要素として取り込まれた日本人の男・業平がSM嗜好の人ーーー!!??
番外『愛と慈しみのキス』と後書きにおいて、『男の上手な泣かせ方』のSMクラブのオーナー達の出会い編になるのだと書かれており、ビックリ!!
いやぁ~過去本引っ張り出さないと(汗)
こうした妙な作品関連が結構あったりするから、油断できない(笑)


同時収録『キスより、もっと』
これは岐路を迎えた大学の親友同士ががゼミ合宿の夜、互いの本当の思いを知ることになる、割とよくあるモノ展開かもしれない。

同時収録『舌先で、煌めき溶ける』
これはノン眼鏡のリーマン・上司部下モノです。
実はこれが一番自分的萌え作品かな~?
出会いは就職試験の直前。
入社してから上司・部下として紆余曲折ありながら、その信頼関係は愛だったという感じのものですが
この上司がちょっといいんだ♪
主人公(部下)がツンデレさんとか評していたけど、部下を大事に大事にしているその姿が、時に誤解も生んだけど、見守り愛的な部分もあり、
何より自分が好きな「成長」という要素を含んでいるのが好ましかったのです。

全体を通して、ほんとうにそつのない、作家さんゆえのうまさでまとまっている1冊だな~と改めて感じた次第です。

5

エロをもう一盛りお願いします。

枯れた中年&メガネの色っぽさを描かせたら天下一品の深井さんの今作は私の好きな生々しさには欠けてたかなぁ。
…しかし、ホントにすね毛を描かなくなってしまったな(泣)

【愛と偽りのキス】
ベドルヌイという国名に聞き覚えがあるなぁ…と思ってたら【男の上手な泣かせ方】に出てくるSMクラブのオーナー:業平と、その恋人「T」のなれ初めでした。
若かりし頃は公僕【犬】だった業平さんが
後にご主人様と可愛いワンちゃんたちのために『こじれた男色憩いの場』を作ることになるとは(笑)

王位継承権を巡り自国から亡命してきた第68王子タリークと従者:アフィーフ。
つてを頼って入った商社で知り合った秘書課の業平との運命の出逢い…業平の正体を含め展開はサラッと先がよめるものでした。

業平に心まで射抜くような鋭い視線をじっと投げかけられたら王子様も一目惚れしますよね。
感情の見えにくい表情は彼の仕事ゆえに身についた鎧のようなものかもしれませんが次第に感情がホロっと出るのがまた良い~。

王子を護る騎士の主従関係がベッドの上で下克上!って好みだ~ww
義母からの折檻を受けていたタリークに被虐趣味があるのは、ちょっと首を傾げてしまいますが性癖はファンタジーですから(笑)

そして少々、エロ不足で残念だったためか『いっそアフィーフ含めて3Pどうですかッ!?』と絶賛絶叫中の私がいます…誰か同意してくれませんか…(泣)
脇役スキーとしては、もうすこしアフィーフが活躍してくれるのを期待していたんですよ~。
盲目的従属→嫉妬な図式を夢見てしまいました。

【キスより、もっと】
大学の同級生:橙司×蒼。
ゼミ旅行で先攻してロッジについたものの、悪天候の影響で仲間は全員、途中で立ち往生。
ふたりだけで酒盛りをしているなか、橙司は言えずにいた自分の進路を蒼に話し始めます。
院には進まず、学部卒業後は地元企業で働くので離ればなれになる、と。
蒼はずっと橙司の事を好きだったけれど言えずに心に秘めたまま親友として付き合っていました。
それなのに、そんな大切なことも相談してもらえなかった辛さと別れのやりきれなさから、つい寝ている橙司にキスをしてしまい…と、いう展開。

別れの近づいた片想いの相手と嵐に閉じ込められた密室で、ふたりきり。
そりゃぁ、襲いますよ、乗っかりますよ!
なりふりかまわない必死な『襲い受け』が、すごく可愛いかったです!

ほだされ気味に自分の想いを認識した橙司の最後のモノローグが誠実なものだったのも好感が持てました。

【舌先で、煌めき溶ける】
上司:瀬宮×部下:上元の年の差CP。
雨の中、傘を差しかけてくれた男からもたらされる忠告は気にさわるものばかりで親切を受けながらも生意気な返事ををしてしまった上元。(※お礼は言ってます)
しかし、その男:瀬宮は入社した会社で上司となり上元は仕事で鍛えられる一方で瀬宮の優しさを知り惹かれます。
そんなある日、上元に海外出向の話が持ち上がり、報われない想いを抱えたまま上元は海外へ。

真面目で一途な上元の想いがいじらしくてキュンときます。
3年ぶりに再会して、思いがけず労いの言葉をかけられた途端にギリギリまで隠していた片想いが堰をきったように溢れでて切なかった〜。
そんな上元に告白された瀬宮がそれまで保っていたポーカーフェイスを崩すのも『抱くよ』って台詞もグッときます。
最後の傘の影でのラブシーンはベタだけど幸せな気分になりました。
でも、このふたり攻受が逆だと思ってたんですよね~(笑)

4

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