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なんだかやる気がでないとき、ちょっとくじけそうになったとき、読んでみてください。きっと元気がわいてくると思うんです。人情ものやチームワークが好きな人、仕事がつまらなかったらたぶん人生の大半おもしろくない…そんなふうに感じたことがある人にも、きっと響くものがあると思います。
誰からも頼りにされちゃう黒髪リーゼントのアニキ・ヒデ。
彼のトラックに乗っけてもらうのは
夢見る音楽バカ・トミーと、なにやらワケありっぽい男・さくら。
一緒に過ごす時のなかで、それぞれの探し物は見つかるのか……
あきらめたわけじゃないけど、奥のほうにしまってあるもの。
なにも見えなくて不安でも、見えるような気がするから不安でも、
ずっとずっと立ち止まっているわけにはいかない彼ら。
だけど降りる場所を間違えそうになったら・・・。
背中を押す愛、引きとめる愛。「大丈夫」の一言これも愛ですね。いいなぁ私もアニキに言ってもらいたいよぉ…。これまででも、これからでもなくただ「今」を感じて抱き合うようにみえるふたりが "シアワセ見つけた" って感じでとにかく素敵。それにこの色気。じんわりして、また笑っちゃうからすごく気持ちいい。笑いながら思わずぽろっとくる一冊ではないでしょうか。つなぎ、乱れたリーゼントも、音楽も車も大好物ですし、私にとってへび子作品はホントどれも宝物なんですけどね。
■『SEX TRUCK ROCK’N’ROLL』各話タイトル■
・driving guitars
・bring it on home to me
・have you never been mellow
・愛と風のように
・heart of gold
・my happiness
メモ「装丁:アール・ワン・スタジオ 平島良一」
裏表紙もカバー下も超カッコイイ。
本当に大好きです、へび子先生。
「イケメン」と言うより「二枚目」や「ハンサム」、CPと呼ぶより「アベック」が似合う、昭和のかほりが漂う人情味溢れる世界。
カセットテープで音楽を聴いてしまいそうなのに、スマホが普通にさらっと登場するのもいい。
現代なのに懐かしくて、今はもうそんな感じのひとたちはいないんじゃないかと思いながらも、どこかにいてほしいと願ってしまう。
仲間から慕われ、愛される、国民のアニキ的存在のトラック運転手、ヒデさん。
小さい頃から手癖が悪いせいで流れ流れてヤクザのイロになったものの、寄せる年波を感じているさくら。
「どこかに連れ出してほしい」といつも思っていたさくらが、ふとしたきっかけでヒデさんのトラックに載せてもらうことから物語が動き出します。
バンド仲間とケンカ別れした弟分(正確には仲間の弟)の家出、ヒデさんを深い意味で慕う運転手仲間のトラブル、逃げたイロを追うヤクザの下っ端たちと、次々と問題が起こる中、ヒデさんとさくらのこころの結びつきが強くなっていくさまが心底痺れます。
絶対に仲間を見捨てないヒデさんのやり方がカッコイイんだよなあ。
流されて、逃げて、と縁を断ち切るように生きてきたさくらにとっては、ヒデさんとの縁は切ろうとしても切れるものではなくて、ファミレスで追手に追われて隠れていたさくらの手を引くシーンでは涙が滝のように流れてきて、ページがぼやけて仕方ありませんでした。
へび子先生の作品を読むといつもほのぼのにやにやしているうちに号泣してしまう。
ストーリー展開的にも昭和のドラマ的ではあるけれど、この世界観がさらに活きてます。
頼み事は断らない、だからみんなに頼られるヒデさんの過去や、さくらの過去の描き方も絶妙で、本編のちょうどいいところ、すごくハラハラするところで入ってくるので、気持ちがますます煽られる仕様になってます。
さくら念願の海に行った辺りはもう!!
どのコマも美しい。
映画を見ているようです。
特に見上げたさくらの視界に映るヒデさんの顔と青空のコマは、惚けてしばらく見つめてしまうほどでした。
この作品の素晴らしさをがっつり伝えたいのに、何という言葉の拙さ。
大好きな作品ほどレビューが支離滅裂になってしまいますが、本当に良い作品です。
ひとりでも多くの方に読んでほしい!
美しい。ラストの運転席での情事。
ただただ、美しい。
虚しく、全てが虚しく、鳥籠の中で生きていたさくらにとって
自由にどこにでも飛び立てるビデはどんなにも魅力的に思えたであろうか。
楽しい、自由な時間を共に過ごすうちに
ビデの粋な漢をみて 惚れないハズがないだろう。
危うく儚いさくらをみて
放っておけず惹かれていくビデもまたしかり。
脇がギャグで固められていたり楽しい雰囲気が沢山あるからこそ際立つ悲壮美。
これが本当に絶品です!!
この先もきっと大丈夫。二人なら。幸せな二人にどこかで会えるんじゃないか。そんな風に思わせてくれます。
へび子さんといえばリーゼントですな。あとアニキ。もうゆるぎないアニキ。かっこ良すぎてひょっへー(*´Д`*)となりました。
今回もまたあんこドリンクが健在。
細部までおもろい名前がついてたり、ちらっと付け足すセリフも笑えて相変わらずサービスたっぷりです。
そうめんみたいな男って!(笑)
へび子さん作品の登場人物は、ちょい出のキャラも全員魂がある。みんな実在するように思えてしまう。
また会いたくなってページを開いてしまうのです。
はじめ羽生山さんの絵はヘタウマみたいな感じと思って避けてたのがホント馬鹿でした。苦手だったリーゼントもカッコ良いし、なぜか読んでて照れるくらい美しい瞬間があります。
構図も表情も身体のラインもすべてがキラキラしてるのは、ヒデを見つめるさくらの目線だし、ヒデ自身がさくらを想う愛しさが溢れているからなんでしょう。嘘つきで手癖も悪いさくらだけどそんな風になってしまった過去も全部ひっくるめてヒデに抱きしめてもらえばいいよ。
トミーも可愛いしトラック野郎たちも素敵でほんわかしました。