狼の遠き目覚め

ookami no tooki mezame

狼の遠き目覚め
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神28
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
173
評価数
38件
平均
4.6 / 5
神率
73.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
モノクローム・ロマンス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥900(税抜)  ¥972(税込)
ISBN
9784403560170

あらすじ

人狼の私立探偵・ジェイクの伴侶<メイト>・レミは、父親・ダークの暴力に支配されていた。 普段は鼻っ柱の強いレミが、父親の前では萎縮して何も言えなくなってしまう。 メイトのそんな姿に、ジェイクの胸は締め付けられる。レミの心を自由に解き放ちたい。 その一方でジェイクはレミの存在に狂おしいほどの支配欲をかき立てられていた。 そんなジェイクの思いに包まれたレミは、勇気を出して封印していた記憶と向き合う。 それは目を背けたくなるような悪夢のような記憶だったーー。

訳者冬斗氏による、人狼世界のヒエラルキーの解説は必見。 アルファ、ベータ、オメガの関係が丁寧に説明されます。

翻訳:冬斗亜紀

表題作狼の遠き目覚め

ジェイク・ロメロ、私立探偵の人狼
レミ(レミングトン)・ラシター、消防士、元人間の人

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レビュー投稿数8

予想は裏切られましたが

「狼を狩る法則」に出て来た、レミとジェイクのお話。

前作でとても感じの悪かったレミですが、後天的に人狼になったこともあって、今後どうなるのかと私にはとても気になるキャラクターでした。
ジェイクのメイトだということが分かり、ジェイクはこんなホモフォビアとどうやってカップルになるつもりなの⁉︎と期待していました。
ジェイクのじゃじゃ馬馴らしが見たい、もしかして、私の大好きなケンカップルかもしれない…と(笑)

しかし、今作では、前作のレミの振る舞いには理由があったことが分かります。
しかも、あんなに嫌な奴だったレミが、「仔狼」や「じゃじゃ馬」どころかまるで子猫ちゃんに…驚きました!ツンデレ?いやいや、デレデレでしたよ!じゃじゃ馬というならよく考えたら前作のキートンの方だったな、と。

さらに、2人のプレイがSMプレイでまたびっくり!
包容力溢れるジェイクに、支配的な一面があったことにも驚きました。とはいえ、プレイ中もジェイクは非常にレミを思いやって大事にしているし、レミ自身が積極的なこともあって、悲壮感があったり、暴力的なシーンにはなっていません。
むしろ、SMって続きこんな愛ある行為だったのか!と感じた程です。
それに、期待したようなじゃじゃ馬じゃなくても、攻めのことが大好きで、素直で、セックスでは積極的な受けってそれはそれですごくかわいいですよね。
私は好きです。

そして、文中に出てくる「ジョックストラップ」が分からなかったのでGoogleで検索してまたまたびっくり!
レミがジョックストラップを身につけていることに関して、ジェイクは一切言及しないのですが、欧米では運動中以外に、日常でも下着として身に付けるのは普通なのでしょうか?
勝負下着じゃなく??
そんな些細なことに疑問とカルチャーショックを感じました(笑)

予想したようなお話ではありませんでしたし、日本のBLに多い「キュンキュンした♡」という感じでもありませんでしたが、読後の満足度は高かったです。
ケンカップルを期待した、と言いましたが、メイトは魂の半分、お互いがお互いを理解し補い合う存在。
メイトであることを認めて、カップルとして成立してしまえば、そんなに喧嘩する必要なんてないのでしょうね。
レミには読んでいて辛くなるような背景もありますが、ジェイクの存在がそれを後味の悪いものにしていません。
2人がそれぞれに葛藤を乗り越え、結びついていく、その関係があるので、こちらは「お互いがいれば大丈夫!」と安心してハラハラドキドキのサスペンス要素を楽しめましたし、設定の割に重い気持ちにならずに読み終われました。

前作に引き続き、メイト同士が強く求めあったり、その関係に満たされる様子は、自分にもこんな伴侶が見つかれば!と羨ましくなるほどです。

イラストについては、前作同様、褐色なはずのキャラクターが褐色じゃないことが残念でした〜!褐色同士だと、画面が黒くなっちゃうからってこともあるのかな…?
それと、レミもジェイクもイラストだけ見れば、絵柄も好みですしとても素敵なのですが、文中の表現からするとちょっと華奢過ぎるような…
日本の女性にはその方が受け入れられやすいのは分かるのですが!
私の個人的趣味としては、本文に忠実な2人が見てみたかったです(笑)

キースとスターリングのお話が是非読みたいけれど、3巻は別のカップルのお話のようですね。
そこは今後に期待します。

1

1冊目のカップルと雰囲気は違うけど

『狼を狩る法則』の続編。ですが、こちらから読んでしまったため、前巻での主人公とレミとの確執は知らない状態でした。
今両方読んだ感想としては、前作のカップルとはまったく違うカップル、でもどちらもメイトを与えられた充足感はやはり同じ作者が書いたものなんだなぁと思います。

レミが最初の印象と違い、健気で慈愛に満ちていて、ジェイクはジェイクで群れの長になる素質を持っていて。思っていたのと話の方向が違っていて楽しめました。
ただ、DVをテーマにしているところはちょっと怖かったです。DVなんてものでなく、殺人未遂になるレベルです…。
大人になって力が強くなっても親の支配から逃れられないというのは怖いですね。

こちらは1冊目よりも慈しみだとか、「誰かのために」というテーマが強く出ていると思ったのですが、それと反対にベッドでのジェイクの支配欲が強く、プレイがソフトSMなのは以外でした…。
痛さはなく、愛に満ちたSMなんですが、レミがM気質なのも意外です。
それより、「人前でしながら噛む」という倒錯的な行為に非常に萌えてしまいました…。

ストーリー全体としては前作のほうが好み続きでしたが、なんと言うか、海外の男性ってどうしてこうエロいんでしょう。
まだ続いてくれたらなぁと思います。

5

続きも読みたい!プリーズ!


探していました。そしてやっと入手!
『狼を狩る法則』の続編です。
カップル自体は別ですが、前作で彼らは登場済みでした。
それなので出来れば前巻から読まれる方が世界観に浸れると思います。
それに人狼たちのシステムも理解しやすいです。
もし前作を読まれないで手をつけるなら、後書き部分に少し説明が載っていますので、お先に目を通しても良いかもしれません。

*********************
受けのレミは消防士で、前作の攻めであったチェイの親友。
別に暮らし出した今でも父親のDVに心を支配され、その火の粉が弟に降りかかることを最も恐れています。

攻めは前作で少し登場していた、探偵のジェイク。
寡黙なネイティブアメリカンの人狼で、実はレミのメイト(運命の伴侶で出会えるとは限らない存在)。
*********************

前巻で事件に巻き込まれ、命を救うために人間から人狼へと強制的に変化させられたレミ。
理性と人狼の本能の狭間で、日々てんてこ舞いしています。
この辺りがとてもリアル。
興奮すると視界から色が失われ、狼の瞳へと変化してし続きまう。
普通ならば子供の頃から訓練するようなことを、レミは大人になった今からスタートなのです。

生まれた時からの人狼であるジェイクはメイトという存在をすぐに理解できましたが、まだ人狼になってほやほやのレミには、なぜ自分がジェイクへ恋慕のような気持ちや情欲を抱えるのか理解に苦しんでいます。
そんなレミを気遣って、メイトであることを伏せ、友人として色々な欲を抑えながら付き合っているジェイクの理性に脱帽です。

意外だったのは、やはりジェイクの性癖でしょうかね。
やー、今回はリバこそなかったけれど思ってもいなかったふたりの関係の変化に『おおー』となりましたよ。
ただこの設定も、レミの隠された人狼の性質が絡んでの部分、そしてジェイクのアルファ気質も大きく関わっているようですんなり受け入れられました。

お話の核心はレミの家族問題。
DVと書きましたけれど、そんな生易しいものではありませんでした。
この辺り、日本のBLとは比べものになりません。
もちろんふたりの関係の変化や周囲とのレミの心情も中心ではありますが、わたしはこの父親が本当に恐ろしかったです。

ジェイクの仲間が数人出てくるのですが、わたしはダントツでリース(ジェイクの探偵事務所のパートナー)が好き!です。
麻々原さんの描かれたリースがもう、ツボ!です。
スターリング(レミの弟)との関係も読みたいですよぅ。
この続きも出版されると良いのですが…熱望です!
麻々原さんのイラストだと子供っぽいスターリングも、本文を読むとレミとそう変わらない身長をしているようです。
イラストが添えられた登場人物紹介を先に見ていますので、イメージがどうしても幼い感じに思えてしまっているのですが、年の差好きのわたしにはその方が妄想が膨らんで良かったとも言えます(苦笑

7

あとがきから読んでもいいかも?

「狼を狩る法則」のスピンオフ。
前作の評価、なにつけたっけ?と見返してみると、萌×2だったもよう…
それ基準だと神×3つけたいくらい、こっちのほうが好みでした。

前作でちょっと嫌な感じだったレミ(受)と、そのメイトであるジェイク(攻)のお話。
嫌な感じ…というのも、中頃までの話ですけどね。
レミは前作の最後のほうで、人間から人狼に変えられています。
このあたりの説明が少なかったから、前作から読んでたほうが絶対に楽しめると思う。
これを読もうと思ってるかたは、ぜひ「狼を狩る法則」からどうぞー。

で、レミがホモフォビアのような言動をしてたのにもわけがあって。
それを振り払うのに、ジェイク、スターリング(レミの弟)、ジェイクの仲間たちが活躍するというお話。

私は記憶喪失ものが好きじゃないのですが、これに関しては大丈夫でした。
そりゃ記憶も失うわ…という境遇にレミが陥っているので…
レミとジェイクがあっさりくっつくなーとかいう問題も、前作読んでれば納得できるので
やっぱ前作から読むことをおすすめしますね。
そういう習性なんだ、しょうがない、くらいの気持ち続きでw

もし少しのネタバレが気にならないのであれば、あとがきから読むのもアリです。
人狼のシステムについて、翻訳された冬斗亜紀さんが詳しく書いてくださっています。
それを頭に叩き込んでから読むと、混乱も少ないかも。

ひとつ気になるとすれば、男同士のメイトって珍しいんじゃなかったっけ?というところ。
前作はもう手元にないので確かめられない…
そう、今回も最後に男同士のメイトができあがってました。
彼らのお話も次に読めるのかな?楽しみに待ってることにします。

4

レミよ〜

前作で一番気になっていた黒髪に緑の瞳の美形レミが主役。

嫌なキャラだったはずのレミが、実はとんでもなく辛い境遇で育ち、父親に怯えながらも、自分よりも他人を優先できる優しい心の持ち主で、素直で可愛くて、そしてエロいという最高?の萌えキャラになっています。

前作から日が経っているせいか、違和感なくストーリーに入っていけたけど、ジョックストラップが出てきた辺りから、乳首クリップ、「イエス、サー」連発、癒しの力、レザーアイテム、過去の事件の真相などなど気になることがてんこ盛り状態に。

ジョックストラップ???Hのたびに出てくるので、ググってみたら、
なっ、ニューバージョンのふんどしのような・・・とても素晴らしい、いや、けしからん(驚愕の)下着?サポーター?

可愛いキャラのレミがそれを日常履きしてるの?そして、それについて、何のツッコミもしない攻めジェイク。
海外では普通なの??ジョックストラップの描写があるたびに過度に興奮してしまったのは私だけ?

特にジーンズを引き裂いて、ジョックストラップ着用中のお尻丸出しとか・・・(その挿絵はないけど、もし笠井あゆみ先生ま続きたは昔の奈良先生の絵なら、確実に本を一旦閉じてしまっていたかも・・・しばし妄想)※麻々原先生の絵も大好きです。

ジョックストラップに興奮し過ぎましたが、
お話はレミとジェイクの関係が段階的に発展していく中、レミの弟への愛情や仲間(人狼)達との絆、非道な暴力親父との確執などが丁寧に描かれていて、レミ達が一つ一つ問題を乗り越えハピエンを迎えるので、読み終えた時に、なんだか映画を1本観たような満足感がありました。

次作はジェイクの相棒リースxレミの弟(勿論、美形)のようなので、これまた楽しみです。

そしてカップルが出揃ったら、またジェイクxレミで1冊出して欲しいです。再びジョックストラップ希望。

海外作品、人外もの、ソフトSM、美形カップル、そしてジョックストラップに興味のある方(笑)は読んで損はないと思いますよ。




7

確立された世界

前作『狼を狩る法則』ですでに次を示唆していたそのカプがこのタイトルにて主人公。
そして、そのシステムでいけば確実に次を思わせるものをラスト近辺に配備して、
シリーズと世界感の確立とロマンスな壮大(?)さとを見せており、
非常にアメリカのTVシリーズ的作り方をされている物語だな~と
国の違いをさらに実感させるものとなっておりました。

人狼・・・日常は人間として生活はしていても、それはとても狼に近くヒエラルキーを持った群で構成されている。

その設定ありきの、それがゆえの展開!
前作もそうであったが、互いに惹かれるのはそれぞれがメイトであるがゆえ。
そこにセクシャリティの問題が戸惑いとしてはいっておりながらも、それは運命にはあらがえないものとして
むしろ、今回は主人公となるレミの家庭環境が大変に影響を及ぼし葛藤を呼ぶこととなるのですが、案外決めてしまえばそのハードルはとても低く。
それには、相手となるジェイクがレミ兄弟を守ってくれる安心できる相手でもあるという、彼がリーダーとして、群のアルファにふさわしい人物として描かれれているという、そういう様々な要素がすべて結続きびついて物語の構成要因としている点は、とてもわかりやすい作りとなっている。

そういった「ありき」の設定があってこその物語、
色々なものが容易に進みすぎでは~という部分もなきにしもあらずではあるが、
最後まで読んでみて、レミとジェイクの役割が明確にされた時、ああ、なるほど~と納得するのである。

あんなにも弟を大事にするレミ。
ホモフォビアでDVの父親から自らは傷ついても弟を助けようと健気な兄であった彼に訪れた幸せの結末は、若干仰天めいたものもなくはないのだが
その大問題である父親の異様な行動の原因が妻にあった!?後味の悪さを感じなくも・・・ないのです。

前作はリバや狼らしい行動やそういった点がとてもキュン萌えを催しのですが、
今回はブロウジョブの表現に昂ぶるものがありました☆☆☆
ただ、ジェイクをアルファという存在にし、レミをオメガとするためなのか、
従属させるものとせられるもの、としてSMチックな引用が出されたのは、違和感を感じなくもない。
しかしゲイ要素の小説としてリバが当然にある世界観からすれば、受け攻めの固定があるということは、その性質を明確にするという意味で従属的関係があてはめられたのであろうと考えられなくもないだろうか?

全体として読みながら、映像がtvドラマ的に頭を駆け巡り、この本の厚さもものともせずにスイスイ読んでしまえるのはありがたい

7

重く、軽やか

書店で本書の帯をご覧になった方は既に何かを
お察しの事かと思われます。
ネタバレが主義ではない評者がそこで何が言えるかと
言うと…カバー裏表紙に至る過程の物語ですと
はぐらかす事しか出来ない訳です。

このシリーズの前作となる『狼を狩る法則』を
調和の物語とするならば本作は成長・革新の物語と
捉えて良いかと。
そして物語のバトンは前作同様しっかりと次の走者に
渡されている模様です。
緩やかに形成されてゆく枠組み・しがらみも込みで
深まって行くロマンス。それは過程こそ重厚ですが、
対峙の姿勢によっては軽やかに駆け抜ける事が
出来るものなのでしょう。

4

人狼システム

前作「狼を狩る法則」で人間から人狼に変化させられてしまった、レミのお話。
前作でチェイの友達で、ホモフォビアとして登場したレミですが、レミの振る舞いには彼の父親との関係が暗い影を落としていて、更にそこには彼自身も自分の心の奥底に封印していた忌まわしい過去が結びついていて、、、。
人狼となったレミが、ジェイクをメイトとして受け入れ、更に、封印していた記憶を解放して、父親の支配から抜け出すストーリーがスリリングかつロマンティックに展開。
かなりの厚さの長編だけど、スリルとエロスが交互に押し寄せ一気に読んでしまった。
ジェイクはオメガのレミとメイトとして結ばれたので、ジェイクはアルファとして新しく群れを作ることになります。
家族を暴力で支配する父親と、群れを信頼で服従させるアルファ。
ファミリーとはなんであるのか、

巻末に訳者の冬斗さんによる、人狼世界の設定の解説が。
これがとってもわかりやすい。
巻頭の登場人物紹介共々、役に立ちました。

7

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