僕はね 君に優しくされるたびに もっとなげやりになってしまうような どうしようもない男なんだよ

月光坂の花屋敷 春

gekkouszaka no hanayashiki haru

月光坡的花宅邸

月光坂の花屋敷 春
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神21
  • 萌×223
  • 萌14
  • 中立7
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
11
得点
246
評価数
70件
平均
3.7 / 5
神率
30%
著者
 
媒体
コミック
出版社
大洋図書
シリーズ
H&C Comics CRAFT SERIES
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784813030485

あらすじ

東京のとある御屋敷町に二本の坂がある。ゆるやかに左にあがるのが日光坂。右にあがるのが月光坂といい、その月光坂の一角に見事な庭木の屋敷があり、ひとはその家を月光坂の花屋敷と呼ぶ。花に囲まれた屋敷で、時が動き出す――!

表題作月光坂の花屋敷 春

小鳥遊,官僚・花屋敷の下宿人
柏木幸哉,会計士・花屋敷の家主

その他の収録作品

  • 花屋敷の人々(描き下ろし)

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レビュー投稿数11

セレブのヘルハウス

雰囲気あるタイトルに、美しい花に彩られた素敵な表紙。
しかし、読んでみると……
どこかゆがんで、気持ち悪い空気が漂ってくる。
ぼんやりした主夫なのか?の幸哉さん、可愛らしい中学生の息子結人君、辛辣な皮肉屋でエリート官僚の小鳥遊の3人が登場し、3人の日常生活の描写から次第に彼らの関係性が判明してくるのですが、特に幸哉と小鳥遊の間の緊張感、というより小鳥遊の方の一方的な愛憎のようなものと幸哉の捉えどころのない無気力な、自分が無いような感じとの不毛な対立が見えてきます。
お屋敷町の中でも「花屋敷」と通り名のついた180坪の邸宅、家で会計士をやってる実はエリートの幸哉、結人の学校もエリート校のようで、家では昔から前途有望な学生を下宿させていて。
でもそんな清らかな表面の下では、男と関係しながら同居している小鳥遊とも寝ている幸哉、幸哉に愛して欲しいのに叶えられず、当てこすりや皮肉ばかり言いながら心では屈しているような小鳥遊。
本当は小鳥遊が好きな結人。
皮肉と自虐と情事と秘密の渦巻く家。地獄のような家。

「月光坂の花屋敷 秋」に続きます。

3

お父さんがもっと大人だったら!

古い家が好きでしてもうタイトルから気になって仕方なかったので、意を決して購入しました。
わーん、切ない!!!
全員が出てくる全員が片想いというすごいお話でした。(奥さんもですよね)
一番切ないのは小鳥遊さんかなあ。攻めだけど、いい眼鏡だ!※基本、眼鏡受け派です(笑)
過去に囚われた幸哉さんを中心に、お話は淡々と進みます。
この静かな雰囲気とじれったい感じはとても好みです。

しかし!幸哉さんがなあ。
嫌いなタイプじゃないのですが、もっと大人でしっかりしてくれていたらいいのに。
普通に大人なお父さんが、子育てと恋愛面だけ不器用な方が良かったなあ。幸哉さんがうだうだしすぎて、それが作品全体に影響してしまっているような。そこが惜しいかなあ。

特に巻数明記はないですが、何も終わってません。
矢張り、全4巻なのでしょうか。

3

時代錯誤の屋敷と過去に囚われた男

古き良き日本家屋の御屋敷。時代錯誤で、そこだけ時間が止まったまま。
同時に幸哉さんも過去に捕らわれて、屋敷と一緒に前に進めないでいる。
エリートで真面目な堅物眼鏡に見えて世話焼きで幸哉さんを一途に想う小鳥遊。可愛いけど、不憫でかわいそう…!
過去からも小鳥遊からも逃げて、鈍感なまま当たり障りない体の関係だけ持ってきた幸哉さん。ちゃんと自分の気持ちに素直になれますように、幸せになれますように。
幸哉←小鳥遊←息子な一方通行がどうなるのか見守りたいです。
一巻が春。夏秋冬があるのだろうか。

3

狡くて、美しい大人の世界

 幸哉は自宅で会計事務所を開き、そこで、小鳥遊、結人と暮らしているのですが、実は誰も血縁関係はありません。特に大きなことが起こるわけではないけれど、なぜか最初から切ないなと思ってしまいました。

 幸哉はゲイだから、人恋しくなれば、大人として、割り切った付き合いをしています。一方、小鳥遊も幸哉のことが好きで、幸哉の大人の関係を知っています。それ故に、わざと幸哉を追い詰めるようなことをするのかなと思ってしまいました。

 中学性の結人が好きなのは小鳥遊なのですが、友人の日下部からそっと諦めるようにと言われます。日下部くんも同じ中学生なのに、なぜか全員の関係を知っているような気がして読んでいてとっても怖かったです。

 このお話の中で、幸哉と小鳥遊の関係が、大人として狡くて、痛ましそうなところと、小鳥遊のどきっとする大胆な台詞がとても切なかったです。幸哉の時々見せる繊細そうな表情にもどきっとします。ひとつの家で、みんなが誰かを追いかけている関係がどこに辿りつくのか、どきどきしながら読みました。

3

春が巡り来て、時が動き出す章

素敵なタイトル、木下さんらしい雰囲気のある出だし……
だったが、とりあえずこの巻だけれは切なく焦れったいというよりは、
不完全燃焼な気分という感じだった。


庭の美しい趣のある屋敷に住まう男3人。

1人はこの家の主で、30代の子持ちの会計士・幸哉。
浮世離れした雰囲気の世間知らずにして、
実はすぐに身体が火照り男を求める淫乱。
       ↑
この家の下宿人・小鳥遊は、総務官僚。
もう10年も、秘めた想いを抱きながらここに住み続けている。
       ↑
最後に、幸哉の息子・結人は中学生。
恋に目覚めるお年頃の彼は、小鳥遊が気になっている。
       ↑
そんな彼の親友・日下部は、結人を見つめ、
この屋敷の人々の想いを外側から敏感に見ている。
(これは、間違いなくスピンオフ候補ですね!)

1人で過去にとらわれて、心を明かさずに生きる幸哉は、
己の狡さや弱さを分かりながら、そこから動けずにいる。
もどかしくそれに苛立ちもながら、でも離れられない小鳥遊。


物語は、ずっと氷が張ってまるで時が止まったようだったこの家に
続きかが動き出したところまで。
ということで、何もかもが次号に持ち越しという感じの巻だった。


上記矢印(↑)は、片思いを図示。
ようは幸哉発の矢印 ↓ がはっきりして、結人がハートブレイクして
彼の矢印が方向を変えて……という物語なんだろうけれど、
そこまでの萌える心の丁寧な機微を期待。


7

クリボウ

>snowblackさま

真似っことか思ってないですよ~!
一緒で嬉しいっス。
私もあの流れのまま季節巡ったらビックリだな…って思ってました(笑)

snowblack

クリボウさま、コメントありがとうございました!

本当だ〜、
相関図まねっこになってしまって申し訳ありません。
お揃い……ということで、お許し下さいませ。

これは、春夏秋冬4冊で完結の予定なんでしょうかねぇ?
いやいや、また冬になっても困るか……w
気を長く、楽しみに致しましょう!

クリボウ

snowblackさま、こんばんは~。

↑の人物相関図が一緒で嬉しいです~!
(*≧∀≦)人(≧∀≦*)

木下さんの片想いは長丁場になる予感がしますが、大人組と大人未満組、はたしてどうなりますやら。

>氷が張って…とは絶妙な例えです。
昔、読んだマンガに『氷がとけたら何になる?』
というなぞなぞがあって、私は普通に水になる
だと思ったんです。
でも、答えは『春になる』でした。
この花屋敷にも春がくると良いですね~。

さすがに、、、

じれじれは好物だけど、
木下先生は好きだけど、
これは、さすがに、
いくらなんでも、
お話、進まなすぎだろうと思うよ。

じれじれもさぁ、高校生とかさぁ、子どもがするからかわいげがあるんで、
30過ぎた、自分のことジジイだと思っているようないい大人がさぁ、
こんな子供じみたことしていてさぁ、
それ、親としてどうよ、
つか、人としてどうよ、

小鳥遊の方は、もう、これは惚れちゃった弱みだから、しょうもないオジサンに振り回されちゃっていても、自業自得の幸福ってヤツだろうけど、
幸哉のどうしようもなさのベクトルが、なんとも受け入れ難いねん。

せめて、この1冊でケリ付いてくれてたら、たっぷり過ぎる位じれったいを楽しんじゃったけど、幸哉以外のキャラは好きだし「萌」か「萌2」かな?だったのに、
最後まで読んでも、結局このまま続くんかいと思ったら、なんだか脱力して「中立」

4

大きな屋敷の中で

思春期を迎える中学生結人とその父親幸哉。
2人の中立地帯となる居候の小鳥遊。

小鳥遊と幸哉の微妙な会話のトゲに気になりながら物語の途中まで軸になる人物がどっちなのか分からず。
小鳥遊の恋心が幸哉に向けられる度砕けてしまう強固な壁。優しさも思いやりも素通りしてしまう程尽くしがいの無さに、ただ言葉を飲み込む姿が印象的です。
静かに投げやりな幸哉が心の奥に何か問題を抱えているのだろうと思われます。

後半その部分はある程度わかるのですが、枝分かれして複雑に絡んでしまい起点まで辿り着けませんでした。
目隠しのようにほのぼのとしたホームドラマが散りばめられ、はぐらかされては突然切り込んでしまう小鳥遊と幸哉の関係が危うく感じられます。

息の仕方さえ忘れてしまうほど動揺するくせに心が空っぽだから考えない。
自分の性癖すら他人事のような幸哉に、体の欲望と小鳥遊に抱かれたいと思う感情がイコールにならない葛藤の辿り着く場所が知りたくなります。

小波が続く山も谷もない押し殺した小鳥遊の気持がちょっとでも報われるのなら、首を長くして待てそうです。

3

甘えとずるさとせつなさと

全員が片想い!
片想いって自分と向き合うことですよね。

表紙に広がる柔らかいピンクの花びらと帯に目を奪われます。
淡いカラーに惹かれ、いそいそと読むと続きもので、痛そうな感じ。
さらに木下さんお得意の無自覚受かと思いきや不埒と切なさが同居する人。
不穏な道行きにワクワクします。

< 登場人物 >
・柏木幸哉…花屋敷主人、会計士
↑片想い
・小鳥遊…元下宿人(現同居人)、官僚
↑片想い
・柏木結人…幸哉の息子、素直
↑片想い(らしい)
・日下部…結人の親友、観察力あり

柏木は『過去』と対話をしているような印象が強いです。
小鳥遊は柏木を昔から好きで、体は委ねても心は委ねてくれない彼に軽く悪態をつきながらも見守っています。
今でこそクールにふるまっている彼ですが根は素直な純朴な子だった描写があります。
なぜ変容したのかは、やはり『過去』が絡んでいる気配です。
恋をしている相手(柏木)は彼に残酷なことを言います。
でも好きだ続きから、離れないために許すしかない小鳥遊。
木下さんの描く攻が一途な片想いって良いですね~。
リクローみたいに不憫期間が長くなるのだろうか(笑)

そんな小鳥遊に幼い頃から懐いている結人。
お年頃の彼は過保護な父親と小鳥遊の関係なぞ夢にも思わず憧れから派生した淡い恋情を小鳥遊に向けているようです。
人の心情に聡い日下部くんにうまくほだされてほしいです。

そして『過去』に捕まったまま途方にくれている柏木。
いい人ではあるけれど誠実ではない。
かといって妥協は拒むという姿勢にもどかしさしか感じないのですが(笑)
自分が小鳥遊を求めるたびに彼がどれほど喜んで直後にどれだけひき裂かれるかも知っています。
でも寄りかからずにはいられない。
彼はしばしば自分のことを淫乱と称している節があるのですが彼の中にあるのは『渇き』だと思います。

その理由も、伏線も次巻以降で詳らかにされていくのが楽しみです!
すでに待ち遠しい~。

7

序盤の出だしは波乱含み

他の方もレビューしておられるように、続編ありの1作目。
タイトルに書かれていた「春」が1巻目だとすると次に夏・秋・冬なんて四季で来るか、
はたまた意表をついた別の形なのか気になるところではあります。

花屋敷に息子と下宿人と主役となる幸哉が3人で暮らしているのですが、
三者三様にそれぞれ何かを秘めておりましたね。
幸哉は息子がいるのにゲイで淫乱らしいし、息子は下宿人の小鳥遊に片思い。
その下宿人は幸哉に片思いしているが肉体関係アリと微妙な関係なのです。

それもどうやらノーマルな小鳥遊の生真面目な学生時代にちょっかいを出したのは
幸哉で、見た目のほほんとしているように見えて過去の行いを見ればそれだけの
人ではないのが想像に難くないです。

幸哉&小鳥遊の恋のゆくへになるのか、それとも息子がダークホースになるか、
今のところ幸哉&小鳥遊が関係的には濃厚だったので、このまま行くのかも知れません。
でもそこに出てくる問題が幸哉の過去で今回はそんな片鱗をお触り程度覗かせてます。
ゲイなのかバイなのかまだわかりませんが、でも1度結婚しているのだから
バイなのかと続き思うところですが、もっと奥深い何かがあるようなシリアス展開。

幸哉の過去が今後どのような形で小鳥遊との関係や息子との関係に影響が出るのか、
何作目まで続くかで変わってくるのかと思いますが、感情のドロドロも今後あるかもと
想像させられるストーリーでした。

6

「僕はね…どうしようもない男なんだよ」(帯より)

 帯だから大げさに言ってるのかと思ったら本当にどうしようもない男でした。不安の種がポツリポツリと蒔かれた第1巻。全ては今後の展開次第なので、評価はまだできず「中立」です。

 庭木が立派な花屋敷に住む3人+αの物語。自分を責めていてどこか投げやりな主人公・幸哉(30半ば)。学生時代から幸哉に片想いしている5才年下の下宿人・小鳥遊(たかなし)。幸哉の息子・結人(中2)。
 幸哉と小鳥遊は時々体を重ねる関係。けれど恋人同士というわけでもなく、幸哉には他にも体だけの関係を持つ相手がいます。

 小鳥遊がクールな年下官僚黒髪メガネで料理上手で一途という、かなりのツボキャラ。小鳥遊が幸哉の事を好きな様子は最初から伝わってきて、切な甘い予感に萌え×2でした。体だけの関係と割り切ってみせてるけど本気で好きっていうアレですよね、とウキウキしてました。
 そしたら何と小鳥遊の気持ちを幸哉はすでに知っていたという事実。ええっ。知っててその態度はないんじゃないですか幸哉さん、と、一気にウキウキしていた気分が沈みました。自分でも優しさと強さが足りないと言ってますが、本当にその通りです。

 ど続きんな過去を引きずっているのか今はまだ分かりません。投げやりになるのもしょうがないのかもしれません。けれど結人をここまで育てて来た大人として、もう少し気を強くもって欲しいなと思いました。「あなたに捨てられるまでそばにいてあげます」とドM宣言した小鳥遊さんは放っておくとしても、結人が本当の事を知って傷つく前に、幸哉には過去を乗り越えて急成長してもらいたいです。

 そして結人が小鳥遊に片想いしているという話。そんなフラグいるかな? 結人には同級生の日下部君でいいじゃない、今すぐ2人でラブラブになればいいじゃない、と涙目になりました。盛り上がらなくてもいいから平和な続編希望ですが、ここまで張られた伏線をなかったことには…できないですよねやっぱり。

4

春は始まり、第1巻

1冊で終わる本と思いきや続き物でした~
この1巻だけだと謎が残って、早く続き~~!!となりましたw


花屋敷と呼ばれる、
東京のある庭が見事な屋敷に住む、
その屋敷を所有する30代の会計士(離婚歴ありの受け・表紙右)、
中学2年生の受けの息子(攻めに片思い)、
学生の時からずっと受けに片思いをし続けているエリート官僚(攻め・表紙左)、
この3人の、
それぞれに抱く恋心と秘密、そして日常とを描いたお話でした。


キレイな顔をした穏やかで少々ぼんやりめな受けは、
過保護なお父さんの顔を持ちつつ、
好きでもない男相手とでも寝られる、人を愛せないのに拒むこともできない男。

そんな受けを純朴な学生時代に好きになり身体を繋げた攻めは、
大人びた顔をするクールなエリートに成長。
下宿先だった花屋敷で、その後もずっと受けとその息子と一緒に暮らしている。
受けに気持ちを受け入れてもらえないまま、
心を見せてはもらえないまま、
それでも時々受けを抱き続け、想いを募らせるその姿は切なく胸に響きます。
この攻めの、
クールな顔の下に隠した情熱と一途さとが、続き自分にとっては一番の萌え所でした。

そして、
ふたりが同じ屋根の下で抱き合っていることなど知らずに、
密かに、でも真っ直ぐに攻めを想う、受けの息子の存在感もよかった。
あ、今のところこの息子は何も知らないので、ドロドロという印象ではないです。


息子の子供っぽさと純粋さ、
それに対比されて際立つ、大人達の狡さもはらんだ言動。
でもそれも、恋の本当の姿で、ある意味とても純粋なのかもしれない……

3人の関係に、
受けの元妻や、自殺したという友人との関わりが断片的に見え隠れし、
謎と期待が深まっていく……という展開でした。


これから季節が移り変わりつつ時間が過ぎ、
そして同時に過去が明らかになって、物語は進んで行くのでしょう、多分…
続きがとても楽しみです。

10

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